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自然豊かな山梨なら、平屋の家を建てることも選択肢のひとつです

自然豊かな山梨なら、平屋の家を建てることも選択肢のひとつです

一戸建てのメリットとデメリット

まずは、一戸建てに住まいを変えることのメリットとデメリットを、ここでもう一度おさらいしておきましょう。

一戸建て住宅のメリット

一戸建て住宅は、管理費や修繕積立金、駐車場代が不要

分譲マンションは、管理費や修繕積立金、駐車場代が住宅ローンと別途で必要となり、なにかとランニングコストがかかることになります。
一戸建て住宅の場合、敷地内に駐車場があれば、月々の駐車場代はかかりませんし、メンテナンス費は自己負担なので、月々の強制的なコストはかかりません。

一戸建て住宅は資産価値が残りやすい

建物の価値は毎年下がっていきますが、土地の価値は、経年によって下がるということはありません。
全体として見た場合に、資産価値が高いままキープされ、立地によっては価値が上がる場合もあります。

一戸建て住宅は土地利用の自由度が高い

一戸建て住宅では、増築や建て替えの自由度が高く、マンションと違って、外観も自由に変更できるのが魅力です。また将来の状況に合わせて、増改築、売却、賃貸、相続など、柔軟な対応をとることができます。

一戸建て住宅はプライバシー面で優位性がある

壁一枚で隣接しているマンションと違って、戸建住宅は独立した建物ですから、よりプライバシーが守られているといえます。
また、マンションでよくある、上階や隣の騒音問題、それを恐れて下階の人に気を使いながら生活するといったストレスが少なくすみます。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、やはり音を神経質になることなく、のびのび子育てをしたいですよね。

一戸建て住宅の主なデメリット

一戸建て住宅の維持管理は自己責任

一戸建て住宅は、管理費や修繕積立金がかかりませんが、いずれは修繕時期が訪れます。
マンションの場合は、管理会社が経費や修繕時期、業者手配などをすべて行ってくれますが、戸建住宅ではこれらすべてを自分で行う必要があります。
メンテナンスが必要なときに資金がなくて手を加えることができない、といったことにならないように、きちんと維持管理計画を立てるようにしましょう。

一戸建て住宅では複数の防犯対策が必要

一戸建て住宅は窓が多いため、不審者の侵入経路が増えてしまいます。
防犯性能が高い窓や鍵、シャッター、センサー付き照明など、ある程度のコストをかけて、複数の対策を講じることで安心を得られます。

一戸建て住宅は気密性・断熱性が低い

一戸建て住宅は上下、四方が外に面しており、窓が多く設置されるため、マンションと比べると、どうしても外気の影響を受けやすくなってしまいます。気密性の高いサッシやペアガラスを採用するなどの対策をとりましょう。
ただし、最近では、高気密・高断熱住宅をセールスポイントにしている戸建住宅も多くみられます。

山梨で家を建てるなら平屋?2階建て?

さて、一戸建て住宅といっても、意外と悩む人が多いのが、「平屋にするか、複数階にするか」ということです。東京都心のように地価が高い場所では現実的でないかもしれませんが、豊かな自然がある山梨なら、ゆったりと土地を使った平屋も十分検討の余地があります。家族構成の変化などを考えると、双方のメリット、デメリットを整理しておく必要がありそうです。

土地の有効活用という観点から一戸建てを考える

2階建てなら、1、2階に分けて部屋を作ることができますが、平屋の場合は、同フロアに部屋を作らなければなりませんので、単純に、倍の敷地が必要となります。
土地が高い都心での平屋生活は、なかなか難しいかもしれません。
一方、複数階の戸建て住宅は、空間を上へ伸ばすことになるので、階数を重ねるほど容積を増やすことができます。都心などで広い敷地を確保できない場合でも十分な生活空間を確保できます。
平屋は、建物中心部の日当たりが悪くなりがちです。
中庭を設ける、コ型プランにする、天窓を設置するなどの工夫が必要となります。

平屋は階段がなく家事動線が異なる

歳をとって2階は物置状態、なんて例をよく聞きます。歳をとると階段を上がり降りする生活は不便ですし、危険でもあります。
平屋には階段がありません。老後を過ごすために、階段のない生活はとても楽で安全です。事故も防ぐことができ、安心・安全な老後生活が過ごせます。
また、濡れた洗濯物や掃除機など、重たい荷物を持って2階へ上がるのは、かなり体力を使います。夜間に、2階の寝室から1階のトイレを使いに降りたりするのも面倒ですね。若いうちはいいですが、歳をとると、なおさら重労働ですよね。
平屋は上下移動がありませんので、家事全般がとても楽に行えます。
動線については、「使い勝手のいい一戸建ての間取りのための10のポイント」という記事をぜひ参考にしてください。

平屋の一戸建て住宅はメンテナンスがしやすい

地震大国である日本の住宅は、耐震対策が必須です。平屋は高さが低いため、2階建てに比べて構造的に強く、台風・地震時にも危険が少なくなります。
平屋は外壁などをメンテナンスすることになった際に、足場を組む必要がありませんので、2階建てに比べて安く済みます。DIYが好きな方は、壁の塗り替え作業程度なら自分でも行うことができる楽しみもあります。

家族のコミュニケーションとプライベートという観点から一戸建て住宅を考える

平屋はワンフロアーですから、家族で顔を合わせる機会が多くなります。家で孤立する場所がなく、お子様の様子が把握しやすいので安心です。逆に、個人のプライベート空間を確保するにはあまり向いておらず、書斎などを設ける場合はロフトやパーテーションで区切るなどの工夫が必要です。
複数階の場合は、上の階は外部からの目線が入りにくく、家族のプライベート空間を守ることができます。また階を分けて部屋を作ることができるので、家族間のプライバシー確保の上でも有効です。1階を店舗や事務所として2階・3階を住居にしたり、1階をビルトインガレージにしたり、1階を親世帯、2階・3階を子世帯の二世帯住宅にしたり、様々なライフスタイルに対応することができるでしょう。
ただし、階を重ねるごとに1階との距離感が生まれてしまいますので、家族同士が顔を合わす機会が減ってしまうとも言えます。リビング内に階段を設けるなど、顔を合わせやすいプランにするなどの工夫を考えてみましょう。

山梨の一戸建ては平屋にすべきか2階建てにすべきか?ポイントまとめ

いかがでしょうか。
一戸建てのメリット、そして平屋にするか、複数階にするかということで迷ったときのポイントについてご紹介しました。これらはあくまで一般的に挙げられるもので、実際には立地条件や物件の規模によって、メリット・デメリットは様々に異なります。
住宅に求めるものは、各家庭のライフスタイルや価値観、また時間の経過によっても変化します。家族構成や将来的なことも踏まえた上で慎重に検討し、後悔しない家づくりを行いましょう。
山梨県のお施主様から多くの喜びの声をいただいている工務店トップホームズでは、これまでの経験から適切なアドバイスをご提供できます。また、お施主様の幸せを第一に考えて、宮大工の伝統を受け継いだ高い技術で家を建てることができます。

 
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

使い勝手のいい一戸建ての間取りのための10のポイント

使い勝手のいい間取りのための10のポイント

新築一戸建て建てることになったとき、最大の楽しみは何と言っても間取りを考えることではないでしょうか。でも、家族それぞれの要望をまとめるのは、案外大変なことです(困ってしまったときは、「私たち工務店が考える「家族が幸せになれる家」の法則」という記事を読んでみてくださいね)。
建ってしまった後に変更するのは容易なことではありませんし、間取りは毎日の生活を左右する大事な要素ですから、失敗はしたくないものです。
今回は、新築一戸建ての間取りを決める際に注意したいポイントについてまとめてみました。

収納計画に基づいて新築一戸建ての間取りを決めよう

まず、収納について。最初は余裕があっても、物はどんどん増えていきます。せっかく広い家に引っ越すのですから、美しい収納を目指したいものです。せっかく広い収納スペースを確保したのに使いにくく、不便を感じてしまうようなことがないようにしましょう。

1.一戸建ての目安となる収納率を知る

収納計画を考える際には、「収納率」という目安があります。
家の床面積に対する収納面積の割合が収納率です。これは、一戸建てではだいたい12~15%と言われています。ただし、各家庭によって物の量はかなり差がありますので、参考程度に考えておくのがいいでしょう。

2.一戸建てに置く自分たちの持ち物を把握する

まずはじめに考えなければならないことは、あなたの家にはどれだけの荷物があるのかということです。
おそらく大半の方が、ご自分で思っている以上に多くの物を所有していることと思います。
使っていないものを減らし、必要なものを見きわめてから、必要な収納スペースを検討しましょう。
家事と所持品のリストから、「幸せになれる家」をイメージしましょう」という記事で、「持っていくもの、捨てるもの」を選ぶためのチェックリストを用意しましたので、ご活用ください。

3.一戸建てのどこに何を収納するかを決める

収納スペースをたくさん確保しても、必要な場所に必要な容量のスペースがなければ、意味がありません。子供の勉強場所はリビングか子供部屋か、下着の保管場所は洗面所か寝室か、ゴルフバッグやアウトドア用品の保管場所は玄関でいいか、など各家庭の生活スタイルは様々です。
家族の生活スタイルを把握し、最適の設置場所や容量を決めるようにしましょう。
トップホームズの施工事例の「A様邸」のように、玄関に土間打ちで物入れ専用の場所があると、靴の収納などとても便利です。

騒音問題で失敗しない一戸建ての間取りにしよう

家を建てた人が「失敗した」「後悔している」と語るポイントとして必ず入っているのが、この騒音問題です。

4.子どもが騒ぐ音について考える

とくに小さな子どもがいる家庭では、子どもの足音が気になってしまう方も多いと思います。
子どもが騒ぐのは仕方がないことですし、ある程度は自由にさせてあげたいですよね。
その対策として、過ごす時間の長いリビングや、客間の上は子供部屋を避け、主寝室や収納にしましょう。
またフローリングは、どうしても下に音が響きやすいので、クッションフロアにしたり、防音加工を施すなどの対応をしましょう。

5.一戸建ての外から来る音を考える

静かな住まいにするには音源を遠ざけることが有効ですが、家を取り巻く音環境は自分の力ではどうしようもできません。
リビングや寝室など滞在する時間が長い空間は、道路や隣家などの音源から離して配置するといいでしょう。
また音源に近い部分の開口部は最小限にとどめ、ペアガラスなどで遮音性を高めるのもひとつの方法です。

6.水廻りの音が気にならないように一戸建ての間取りを考える

浴室やトイレ、キッチンなど、水廻りは必ず音が発生する場所です。
寝室横にトイレを配置してしまうと、夜中に誰かが使用するたびに目が覚めてしまうことになります。また、ダイニングの近くにトイレを設けてしまうと、食事中にトイレの音が聞こえてしまうことになります。水廻りの生活音は、不愉快に感じるものがたくさんあります。
リビングダイニング、寝室などの居室と、水廻りの距離感は、適度に保つよう工夫するのがいいでしょう。

7.我が家が音源になってしまわないように

テレビやオーディオ機器を置くことが多いリビングや、ピアノなど楽器を演奏する部屋は、隣家にとって騒音の音源となってしまうことがあります。
隣家と接する面は開口部を最小限にし、防音性能の高いものにしましょう。

人が動く「動線」で一戸建ての間取りを決めよう

家族がどのように家の中を移動するかということも、一戸建ての間取りを決めるためには大切なポイントになります。

8.家事の動線を考慮するのが基本

家事は、生活する上で避けて通れないものです。
毎日の家事ルーティンが時間的・体力的に効率的で、負担を少なくできれば、よりゆとりのある暮らしにつながります。
洗濯に関しては、洗濯機・物干し場・収納が一連の流れになるので、この3つの場所が直線をなしていて、かつ距離を短くすることで、作業効率が高まります。
キッチンは、玄関近くに配置することで、買い物の荷物を運ぶ距離が短くなります。また、キッチン横にパントリーを設けることで、調理器具や買い置き食品などをすっきり収納できるでしょう。
キッチンとダイニングは、直線的に移動できるようにすることで、配膳しやすくなります。
掃除に関しては段差をなくし、置き家具を減らして収納を作り付けにするなどの工夫を凝らすことで、掃除しやすい空間となります。
また、行き止まりのない回遊型の間取りにすれば、掃除機もかけやすくなります。

9.家族みんなが動く「生活動線」はどうなっているか

生活動線は、家で生活する家族が移動する時に通るルートです。
リビングを通るときにテレビとソファーの間を通らなければならないとか、朝の忙しい時間帯に、家事動線と身支度する人の動線が重なって混雑してしまうとか、家族がストレスを感じるような配置や間取りは避けたいですよね。
生活動線をよく考えて、家族の動線が交差しない工夫をしましょう。

10.来客があったときの動線も忘れずに

お客様が来たときに、どのようなルートを通ることになるかということも大切なポイントです。重要なのはプライベート動線とお客様の動線が重ならないということです。
玄関から客間への動線上に、家族が集まるリビングや浴室や洗面所など、生活感の出やすいプライベート空間を配置しないようにしましょう。

まとめ ~山梨で快適に暮らすための生活スタイルとは?

生活スタイルや考え方は、各家庭によって様々に異なります。
どんな間取りにも長所・短所があり、ある家庭にとって住みやすい家が、あなたのご家族にとって良い家かどうかはわかりません。
使い勝手のいい間取りを考えるために一番いい勉強になるのは、工務店の現場見学会に参加することです。
現場見学会というのは、実際にそこにお住まいの方の好意により、その工務店が建てた家を見学させてもらうものです。その場所で夢の暮らしを実現されているのを見るわけですから、様々な工夫を見ることができます。
工務店として、現場見学会に参加する方にチェックしていただきたいこと」という記事を参考に、ぜひ積極的に参加してみてください。
トップホームズは毎月こうした見学会を開催しています。ぜひお気軽に参加してください。土日のご都合が合わない方のための予約見学会もありますよ。
家族全員の要望をかなえた完璧な間取りにすることは、とても難しいことですが、うまく優先順位を決めて、住みよい家にしていきましょう。
また、最終的に理想の間取りを実現する仕事は、プロフェッショナルである工務店にお任せください。あなたが描いた間取り図を元に、具体的な暮らしのイメージを言葉で伝えれば、それを道しるべに、経験豊富な工務店は実現可能な理想の間取りをブラッシュアップさせてくれるはずです(そのあたりのことは「できあがった家にガッカリしないための営業マンとの付き合い方」という記事に書いています)。
私たちトップホームズは、山梨県で豊富な施工実績があり、多くのお施主様から「建ててよかった」という感想をいただいています。これまでに蓄積した経験と知恵を、ぜひ、あなたの新築一戸建てに活かさせていただきたいと思っております。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

トップホームズ注文住宅施工事例(甲斐市I様邸)

私たちが心を込めてつくった自慢の家です。

施工事例 I様

シンプルに白と黒で仕上げました。
玄関ポーチには、無垢の柱を施工しています。自然素材を重視したお家です。

施工事例 I様LDK
床・天井は無垢材を使用し、暖かみのある印象を受けます。
また、玄関ポーチと同じく室内にも無垢の柱を施工いたしました。

施工事例 I様洗面化粧台
お客様の好みで商品を選び、手作りで仕上げさせていただきました。お洒落な仕上がりです。

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トップホームズ注文住宅施工事例(北杜市H様邸)

私たちが心を込めてつくった自慢の家です。

施工事例 H様邸

ブルーとベージュの外壁がとても良い合わせで綺麗な仕上がりになっています。
LDKは、腰壁部が無垢材で施工されており、自然の良い匂いと色の変化が年々楽しめます。

施工事例 H様邸LDKは、腰壁部が無垢材で施工されており、自然の良い匂いと色の変化が年々楽しめます。

トップホームズ注文住宅施工事例(昭和町K様邸)

私たちが心を込めてつくった自慢の家です。

施工事例 K様邸

玄関の外壁は、アクセント壁になっていてお洒落な仕上げになっています。

施工事例 K様邸玄関を入ると、お洒落な照明や、ステンドグラスなどがあり、内装や外壁と合わせて洋風なお家に仕上がっています。

施工事例 K様邸

施工事例 K様邸
LDKには、階段が付いています。階段の途中には、ホールがあり、カウンターで作業できる造りになっています。

施工事例 K様邸

施工事例 K様邸
トイレや和室には、アクセントのクロスが貼っており様々な雰囲気を至るところで感じられて良いです。

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トップホームズ注文住宅施工事例(南アルプス市A様邸)

私たちが心を込めてつくった自慢の家です。

施工事例 A様邸

全体がグレー色でまとめて出来ているお家となります。統一感があってとてもカッコいい印象を受けます。
玄関には、土間打ちで物入れ専用の場所があり靴の収納など、とても便利です。
リビングには、お客様がお選びした照明器具や、一部の壁がアクセントになっていてとてもこだわりのあるお家になりました。

a-12

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アトピー、シックハウスなどでお悩みの方に、山梨の風土を知る工務店からのアドバイス

アトピー、シックハウスなどでお悩みの方に、山梨の風土を知る工務店からのアドバイス

一生に一度の住まいづくりをして、いよいよ新生活スタートという幸せの絶頂にあるはずなのに、あなたや家族の健康が損なわれてしまったら……
考えるだけでもおそろしい、縁起でもないことですが、新しい家に引っ越してから次第に体調が悪くなってしまうというケースがあり、年々増えています。
今回は、なぜ新しい家で体調が悪くなってしまうことがあるのか、そんな住まいと病気の関係性、そんなことにならないためのポイントは何かということについてご紹介していきましょう。

引っ越したばかりの新築の家でこんな不調に悩むなんて!

多くの人が、新しい家に移り住んでから、以下のような症状に悩まされています。

スギ花粉の飛散期間の長い山梨でも起こるかもしれない身体の不調

頭痛 発熱 ほてり めまい 目のかゆみ 鼻炎 くしゃみ・鼻水・鼻づまり のどの痛み 咳・痰 吐き気、嘔吐 食欲不振 イライラする 指先の震え 動悸、息切れ 異常に汗をかく 血圧の変化 腹痛 下痢 アトピー 皮膚炎・湿疹・じんましん 疲れやすい 寒気 関節痛 集中できない 不安神経症 倦怠感 不眠 うつ症状 月経異常などバイオリズムの変調 花粉症…

身体全体におよんでいるこれらの症状のほとんどは、アトピーや鼻炎、花粉症などに代表されるアレルギー疾患によるものだと言われています。
自然の多い山梨は、年によっては、スギ花粉の飛散期間が他の県よりも長いことがあります。花粉症の悪化は、生活や仕事にもかかわる問題です。

アレルギー疾患の最大の原因は、化学物質に身体が過敏に反応していまう化学物質過敏症。これは、予備軍を併せると1,000万人を超える患者がいると言われています。
では、その化学物質が、建てたばかりの新しい家とどんな関係があるのでしょうか。

新しい家で体調を壊してしまうその原因とは

新築の家がアレルギー症状を引き起こす原因

化学物質過敏症をはじめとするアレルギー疾患が起こってしまう原因は、以下のようなものが考えられます。

  • 住宅の高気密化・断熱化
  • じゅうたん・新しい家具
  • 換気扇の汚れ
  • カビ・ダニ

住宅や家具に使用されている木材や壁などには、有機溶剤や防腐剤・防虫剤・防蟻剤等が使用されています。防腐剤や防虫剤は、昆虫やシロアリなどから木材を守るために必要なものですが、それらから揮発性の有機化合物が発生することがあるのです。
また、現在の住宅は、冷暖房効率を向上させるために高気密化しています。窓や壁、天井等に隙間がなく、サッシなどによって屋内の気流が遮断されていますので、建材や家具から発生する揮発性の有害物質が屋内にこもることになり、身体に悪影響を与えてしまうのです。

こうした有害物質が原因によって起こる身体の不調は、シックハウス症候群と呼ばれています。
シックハウス症候群特有の症例は、1980年代から報告されていましたが、長い間、原因不明とされてきましたが、2003年には建築基準法が改正されて、今では原因物質の使用は規制されています。

揮発性有機化合物は、春から夏などの気温が高くなるにつれて発散量が増加します。ですから、暑くなるにつれて花粉症やアレルギーの症状がひどくなってきたら、シックハウス症候群を疑ってもいいかもしれません。

ただし、シックハウス症候群は、建材等の有害物質だけに原因があるわけではありません。日常的に使用している生活用品、換気扇や排水溝等、様々な要因が重なって起こることがありますので、屋内に有害物質が蓄積しないようにしっかり換気をし、有害物質を排気することが大切になのです。

また、そうした化学物質以外にも、ダニ、カビ、微生物による空気汚染も、身体の不調を引き起こす原因となりえます。部屋の空気が臭いと感じたら、それはカビの胞子が飛び散っているからかもしれません。虫に刺されたような痕ができたら、布団や畳、じゅうたん、ソファなどにダニが発生していることを疑ってみましょう。エアコンや布団などの掃除が十分でなく、換気がよくないと、そういった害虫が発生することがあるのです。

建材に含まれる有害物質の種類

厚生労働省では、次のような有機化合物の濃度指針値を発表し、これらが原因と疑われる場合は医師に相談することが望ましいと説明しています。

シックハウス症候群の原因物質

  • ホルムアルデヒド(合板、壁紙などの接着剤)
  • アセトアルデヒド(防カビ剤、香料)
  • クロルピリホス(防蟻剤)
  • トルエン(内装材、家具などの接着剤、塗料)
  • キシレン(内装材、家具などの接着剤、塗料)
  • エチルベンゼン(内装材、家具などの接着剤、塗料)
  • スチレンポリスチレン(樹脂、合成ゴム)
  • パラジクロロベンゼン
  • テトラデカン(灯油、塗料)
  • フタル酸ジ-n-ブチル(塗料、顔料)
  • フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
  • ダイアジノン(殺虫剤)
  • フェノブカルブ

この中でも、特にホルムアルデヒドやクロルピリホス等は、その有毒性の高さから現在では建築基準法によって規制がかけられていますが、等級を明示すれば使用できないことはありません。
ホルムアルデヒドは樹脂の原料として使用され、合板のフローリング剤として、接着剤や塗料、繊維の加工などに利用されていることがあります。住宅では、フローリングや家具類などの木質系のもの、ビニールクロスを貼る接着剤、カーテンなどに含まれている可能性がありますので、原料には注意が必要です。
クロルピリホスは農薬やアリの駆除として幅広く利用されてきましたが、現在ではクロルピリホスを建材に使用することは建築基準法で禁止されています。

アトピー体質の家族を守る一戸建てのポイントとは

こんなおそろしいシックハウス症候群によって、家族が病気になってしまうようなことを避けるには、どうすればいいのでしょうか。ポイントを押さえておきましょう。

シックハウス症候群の予防ポイント

  • 住宅の建材選び
  • 天然素材の使用
  • 部屋の換気
  • ベイクアウト

アトピー体質や喘息など、もともとアレルギー体質の方は特に、家づくりにおける建材選びに注意を払いましょう。上にあげたような物質を使った建材を使わないようにすることで、シックハウス症候群の発症リスクを低くすることができます。
たとえば、合板フローリングなどの合板にはどうしても接着剤が用いられるため、一枚板の無垢材を使用するといった工夫をすれば、使用する化学物質の量を抑えられるのです。また、なるべく天然の素材を使用することによっても、シックハウス症候群を防止できます。
昔の住宅では、木材は天然、壁は珪藻土や漆喰と自然素材のみが使用されていました。こうした無垢材等の天然素材の使用によって、アレルギー疾患の発症は抑えられるでしょう。

ベイクアウトという方法もあります。
ベイクアウトは、化学物質の温度に応じた揮発性を利用して、人工的に部屋の温度を30~35度に調整し、化学物質を揮発させて換気を繰り返すというものです。新築時の家の引渡し前に行うのが一般的で、家具の引き出しやタンスのドアをすべて開け、100時間ほどかけて行います。

そして、何よりの大切な対策は、まめな窓開けと換気です。有毒ガスを室内に対流させないように換気をまめに行いましょう。新しい家に入居する前には、ベイクアウトを行うか、できるだけ換気をしておくこと。また、入居後も、ホルムアルデヒドの濃度が下がるまでは積極的に窓開け、換気を行うことが大切です。
換気や結露、カビやダニ等を防止してくれる24時間換気システムの導入なども、重要な対策になるでしょう。

山梨の住宅工務店としてアドバイスできること

山梨は自然が多く、空気も本当にきれいです。これは、日頃は意識していなくても、出張で東京などに行くとすぐに実感します。山梨県でよかったな、と思う瞬間です。

そのため、アトピー性皮膚炎などだけに限らず、シックハウスなど、健康上の不安が多い人の中には、わざわざ都会から山梨県内に引っ越して来られる人も多いのです。老舗工務店だからと、そういう土地柄の相談などを受けることもしばしばあります。

まず、お断りしておきたいのは、私たちはあくまでも工務店ですから、健康上のアドバイスはできないということです。ただ、老舗工務店として、木材の特徴を生かし、日本建築の良さをフルに発揮した住宅を建てることはできます。

それに、私たちは、なんでも「できますよ」と安易に言うことはしたくありません。家を建ててほしいと思うあまり、お客様を裏切って、「山梨は空気がきれいですから、安心してください。早くお家を建てましょうよ」というような、乱暴なことはしたくないのです。

その上で、私たち、工務店に出来ることは、たとえば、川の近くにお家を建てるときは、こういう間取りにして、こちらで家族が涼しく過ごせるようにしましょう、とか、こちら向きの風が吹く季節のことを考えて、窓の大きさはこれくらいにしましょう、というようなアドバイスです。

これを読まれるお客様が家を建てようと思うとき、そんな当たり前の工務店をパートナーに選ばれることをお祈りします。

山梨県内でトップクラスの年間施工実績をもつ私たちトップホームズは、住まいの専門家として、お客様が幸せに暮らせる住宅を必ずご提供してまいります。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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