最高の建築技術を持つ宮大工。その宮大工が現場で魅せる伝統の技とは・・・そして家を建てる際のこだわりとは・・・
最高の建築技術である宮大工の技で家づくり
在来工法は『寸法を計り、木材を切断し、ノミで彫り、カンナで削り、木材を差し込み、釘で留める』という技術が必要になってくるのです。
このような技術を身につけているから建築現場でなにか予定と違う事が起きてしまった時でも、職人の技術で対応できてしまうのです。
弊社の場合は、伝統的な工法であるこの在来工法を使用しています。その中でも宮大工の技術を受け継いだ在来工法です。
在来工法の中でも頂点に立つのが、お寺や神社などをつくる宮大工の技術です。
それを修得する為には多くの技を修得しなければなりません。
基本的な事だけを紹介しますと、まず、規矩術(きくじゅつ)という技術を修得しなければなりません。
指矩(さしがね)という直角になったものさしのようなもの。これ1本を使いほとんど全ての寸法を出していくことができるのです。さしがねの表目(表の目盛)と裏目(裏の目盛:表目の√2倍になっている)を使い、建物にかかる全ての寸法や勾配や角度を出す事が出来るのです。通常電卓を使ってもわからないような寸法や角度もさしがね一本で簡単に出してしまうのです。
これを覚えるだけでも数年かかってしまいます。ただし、宮大工の場合は最高の規矩術を身につけなければなりません。ですから十年以上かけてこれを修得するのです。弊社の場合は、5代により165年間受け継がれてきた完成系の規矩術を使用しているのです。
一般の住宅に比べ特に特に違うところは屋根の形状です。京都や奈良にあるお寺や5重の塔を思い出してみてください。屋根が直線(平面)ではなく、軒(屋根の先端部分)の部分が反りあがり、曲線(曲面)になっていると思います。宮大工は曲線の屋根もさしがね一本で寸法や角度を出す事が出来るのです。
宮大工が最高と言われる理由には、もうひとつ、すぐれた匠の技というものがあります。
宮大工は釘を一本も使わずに建物を100年、200年と家を持たせてしまうことができるのです。
強度的な欠点となる、仕口や継ぎ手・ほぞと言われる繋ぎ目をバランスや形状を考えて、逆に利点として利用して強度を強めてしまう。そんな技も使っているのです。 屋根に反りをつけたり扇状にしたり、そんな技術も簡単にこなしてしまうのです。
京都や奈良の世界遺産や国宝になっている建物などにもこの技術が多く使われております。
奈良や京都に何百年と現存する社寺建築物がこれを証明しています。
弊社の建物もこの技を使い約100年前に建てた建物が数多く現存しています。
100年たった建物を実際に確認することができる日本でも数少ない工務店なのです。