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現場見学会で実際の家を見て、イメージを言葉で伝えられるようになろう

この山梨県で、どんな注文住宅を建てるか、「家族が幸せになれる家」のイメージがかたまってきたら、いよいよ外に出て、どんな会社がどんな家を建てているのか、調べてみることにしましょう。

服を買うときには、お店で見て、手にとって、試着もしてみることが多いですよね。
そこまでしても、家に帰ってよく見てみると、「ちょっと派手だった」「手持ちの靴やバッグとうまくコーディネートできない」などといった理由で、結局袖も通さずじまいでタンスの肥やしになってしまう……そんな経験をしたことがある方も多いことと思います。
まして、これから買うことになるのは、「まだ建てていない家」です。
「こんな感じで」などと相手に伝えようとしても、はなはだ心もとないはずです。
「木の床がいい」というイメージひとつとっても、無垢材がいいのか、どんな種類の木をイメージしているのか、工務店に伝えることはかなり難しいでしょう。
そこでお勧めしたいのが、まず実際の家、建物を見ることです。

モデルハウスでは、自分価格を忘れずに!

大手住宅メーカーの場合は、住宅展示場でモデルハウスを見学できます。
住宅展示場は、1か所に何軒もモデルハウスが建っていますから、木造住宅はこんな感じ、鉄筋コンクリートの家はこんな感じ、と建物の違いなども実際に見ることができます。室内の仕様も見学できますから、床や壁の違いもよくわかります。

ただし、注意していただきたいのは、モデルハウスは「住むための家」ではありません。住宅メーカーが宣伝のために建てた家ですから、普通の家にくらべると、かなり豪華に作られていると思ってほしいのです。坪単価が100万円以上するような展示場も少なくないそうですから、
「この家がステキ!」
などと夢中になってしまうと、自分の建てる家の基準がわからなくなってしまいます。
無理をして高額な家になってしまうようなことにならないように、自分価格をイメージして、自分に必要なところだけをチェックするようにしましょう。

自分と等身大の家を見られる現場見学会がお勧め

お勧めなのは、実際にお施主様一家が本当に住むために建てた家の見学です。
人が生活するための家のこうした見学会は、多くの工務店が実施しており、お近くの工務店に連絡をとれば、実施日と場所などを教えてくれるはずです。
トップホームズの場合は、定期的に見学会のご案内ページでお知らせしていますし、平日でも見学いただける予約見学会>のお申込みも受け付けています。

現場見学会は、クリーニングも済み、いつでも住める状態にあり、まだ引っ越していない段階の新築の家で実施されます。無理をして建てた豪華な家ではありませんが、お施主様のこだわりの部分を上手に取り入れた、自分価格の家です。
予算の面で無理をしていませんから、家族そろって幸せに暮らせる家がどのようなものか、その土台をしっかり理解していただけることと思います。
トップホームズの現場見学会では、会場のお施主様は、以前同じように見学会に参加された方ですので、いわば家づくりの「先輩」ということになります。
見学会にいらっしゃるのは、初めての方が30~40組、2回目以上という方が40~50組といったところです。

見学会の家は大切なお客様のものです

皆さん、マイホームを考えはじめる子育て世代の方が多いので、見学会には小さなお子様を連れていらっしゃることも珍しくありません。
大人にとっては大変参考になる見学会ですが、子どもはすぐに飽きてしまい、退屈してしまいます。そのため屋内を走りまわってしまうこともあります。
子どもですからしかたがないことではあるのですが、そういうときには、申し訳ありませんが、注意させていただくこともあります。
というのも、その家は、これからお施主様がお暮しになる家だからです。万が一、傷をつけてしまったりすることがあると、やはりがっかりされてしまうことになるのです。
せっかく見学に来たのに注意されてしまうことは、お客様にとってはやはり不快なことだと思います。
それでも、どのお客様もご理解くださり、素直に聞き入れてくださいます。そればかりか、ずっと後にご自身が家を建てられると、喜んで現場見学会のためにその家を提供してくださいます。
それは、できあがった家をきちんと丁寧に扱ってくれることを、ちゃんと理解していただいているかたです。言いにくいことをあえて注意した結果、かえって信頼していただけているということになります。
新たなお客様を得たい、次の契約をいただきたいということばかり考えていたら、言いにくいからということで注意せずに黙っていたかもしれませんが、長い目で見れば、そこで黙っていれば次の契約をいただき続けることにはつながらなかったのです。

見学会の良さは、自分と等身大の家を見られるということ

さて、現場見学会を選ぶ際のポイントとしては、自分価格、もしくは少し上の家を選ぶということです。そうした家を見学すれば、「自分の年収でもこんなにステキな家が建てられる」という実感をもてるようになります。
同じくらいの年収、同じくらいの年齢、家族構成も大体同じ、そんな等身大の家を見ることは、とても大事です。絶対に参考になるはずです。
車を買うときにも、買うつもりなら、高級外車のショールームには行きませんよね。あたりをつけている車を扱っているディーラーで、試乗する人が多いと思います。現場見学会は、ちょうどそれと同じような感じです。

実際の建物を見ると、漠然と「木の床がいい」というのではなく、「あの家みたいな床にしたい」というように、具体的な話をできるようになります。

「ここを引き戸にするだけで、こんなに広く見えるようになるんだ」
「カタログだとそんなに良く見えなかったけど、実際に見ると白い床も明るくてなかなかいいな」
「なるほど、稼働できる棚って便利なんだな」
「キッチンの収納庫がたっぷりあれば、食器棚はいらないわね」
「うちも男の子ふたりだから、子ども部屋はあの家と同じ感じで大丈夫だ」

自分たちだけでは思いつかなかったような間取りの工夫なども、実際に見て、知識にすることができます。
何軒見ても、ムダになることはないでしょう。
見学会参加必携ガイド 工務店の住宅見学会でチェックすべきポイント集という記事で、見学会でチェックすべきポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

見学会で、職人さんたちと触れ合うことができる

トップホームズの見学会は、お客様と職人さんとが直接ふれあうことのできる機会でもあります。
見学会では、お子様が退屈しないように、風船を配ったり、庭でポップコーンやわたあめを作ったりもしています。
風船や風船をふくらませるガス器具は、取引先のガス会社から無料で提供していただいているのですが、ポップコーンやわたあめの屋台は、職人さんたちがボランティアで立っていただいているのです。
見に来てくださったお客様に、「外で手伝ってくれている人たちが職人さんですよ」と言うと、「えっ、そうなんですか?なんか優しそうですね!」などとびっくりされることもあります。
たったこれだけで、お客様の中に、職人さんに対する親近感が生まれているのです。
ポップコーンを手渡したお客様が、「家を建てるときは、ぜひよろしくお願いしますね」などと声をかけてくれたら、職人さんもとても喜びます。
職人さんは完全ボランティアで、無償で自分から手伝ってくれています。
「自分たちが手伝うのは無償だから経費はかかりません。その分、お客様に安く家を提供してください」
それが職人さんたちの思いです。
こんな職人さんたちがいる工務店は、あまりありません。
契約前に「いい大工さんのいる工務店」を見つけるには?という記事で、いい大工さんかどうかを見きわめるポイントを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

見学会は共通点の多い参加者ばかりで和気あいあい

見学会にいらっしゃる方は、山梨で生まれ、家業を継がれた方、地元の企業にお勤めされている方など、県内で生活している方が大半です。ですから、同級生同士がばったりと出会うこともあります。

「よう久しぶり、なんだ、お前も家を建てるのか」
「○○君は去年、立派な家を建てたらしいな」
「△△さんのところは、今、建築中なんだって」

そんな会話が飛び交って、いつのまにか「にわか同窓会」の歓談の場になることもしばしばです。多くの皆さんは、子育て世代ですから、知り合いでなくても、すぐに打ち解けて、和気あいあいのムードになります。
そうしてお互いの家族から、貴重な情報を入手することもできます。

「○○の家は内断熱にしたそうだよ」
「この前見学した家のキッチンがすごくよかったのよ」

そんな情報が手に入るわけです。
こうした口コミは重要な情報源になります。よく耳を傾けて聞いておきましょう。

まとめ

いかがでしょうか。
こうして見学会でイメージをつかんでいただいた上で、いよいよ、具体的な建築プランを立てていくことになります。建築の知識がなくても、工務店の担当者と一緒に立てていくことになりますので、心配しなくても大丈夫です。
そのときのために、「幸せになれる家」のイメージが具体的な形になるまで~トップホームズがお客様に聞く33の質問という記事に、ぜひ目を通しておいてください。

新築住居のこだわり15のアイディアをご紹介します

今回は、私たちトップホームズが実際に様々なアイディアを取り入れて、お客様の夢を実現したり、悩みを解決した例をご紹介したいと思います。
どの家も、ご主人や奥様、お子様がこだわった部分をとりいれた、家族みんなが満足できる家です。皆さん、幸せに暮らしていらっしゃいます。

大好きなお風呂で存分にリラックス

□ 夜景が見えるお風呂

高台にある分譲地を購入されたあるお客様ですが、その場所からは甲府盆地の夜景が大変きれいに見えました。そこで、「夜景を見ながらお風呂に入りたい」という希望になりました。とてもステキな夢ですよね。
そこで、夜景が一段ときれいに見えて、なおかつ、人の目が気にならない2階に浴室を設置することにしました。夜景の見える方向の窓には、透明ガラスを使用していますが、内側には目隠し用のブラインドも取り付けてありますから、女性でも安心して入浴できます。

□ お風呂で音楽を堪能

別なお客様からは、「お風呂に入りながら、音楽が聴きたい」という希望をいただきましたので、ユニットバスに音楽用のスピーカーを設置しました。
これなら、大好きな音楽を聴きながら、ゆっくりとバスタイムを楽しむことができます。とても充実した時間を過ごせそうですね。

洗面所は将来も見すえて

毎日みんなが使う洗面所も、ちょっとした工夫で快適な動線になります。

□ 洗面脱衣室が物干し場に変身

「うちは家族が多いから洗濯物が多いので、雨の日でも干せる場所が欲しい」。
そんな希望を受けて、通常は1階に設ける浴室と洗面脱衣室を2階に設置しました。また、洗面脱衣室は通常2畳のところを4畳ほどの広さにし、バルコニーもつけました。
これにより、よく晴れた日なら、洗面脱衣室内で洗濯した洗濯物を、すぐ前のバルコニーに直接干すことができますし、雨の日には、脱着式の室内物干しを使うことで、洗面脱衣室を物干しスペースに変身させることができるようになりました。
晴れの日も雨の日も洗濯物がたまらず、家族みんなが大満足です。

□ W洗面台で渋滞を回避

洗面台については、こんなお客様もいらっしゃいます。
この家族では、朝の洗面台の順番待ちが悩みの種でした。そこで、通常は洗面脱衣室に1か所だけしか設置しない洗面台を、2階にもう1か所設置しました。誰かが入浴していたりして1階の洗面脱衣室を利用しているときも、2階の洗面台を使うことができるようになりました。お子様が年ごろになり、洗面台の使用時間が長くなっても、2か所の洗面台がフル活躍すれば困ることはないでしょう。

収納はアイディア次第で暮らしが楽しく

次は収納に関する例を紹介します。

□ 外から使える便利な物入れ

ある家では、玄関の横に、外からでも使える物入れを設置しました。キャンプやガーデニング用品、スポーツ用品などのような外で使う道具や、タイヤなどの収納にとても重宝しています。

□ ブーツも収納できる大容量シューズクロゼット

大量の靴が散乱してしまうという悩みをもっていたご家族。
玄関と土間とつながるシューズクロゼットを設置したので、大量の靴をスッキリ収めることができるようになりました。ブーツなどのような高さのある靴だと、一般的な靴箱に収まりきらずに厄介ものになってしまいがちですが、このシューズクロゼットなら大きさ的に問題ありません。さらに、ゴルフバッグやスキー板など、大型のものもスイスイ収納できるので、玄関まわりをいつもすっきりさせることが成功しました。

□ セパレートタイプで飾り棚にもなる靴箱

もうひとつ玄関収納の例を紹介しましょう。
こちらの家では、玄関を広く見せるために上下セパレートタイプの靴箱をお勧めしました。この靴箱なら、目線の高さには収納が入ってこないため、同じサイズの玄関でも広く見えるという特長があります。下の靴箱の天板は、季節のお花や家族の写真等も飾れる、ちょっとしたスペースとして活用できます。
収納力を優先させるなら全面収納がお勧めですが、それほど収納を必要としていない場合には、一部全面収納、一部セパレートタイプをお勧めしています。

□ 引き出し式で使いやすいキッチン収納

キッチンの収納です。
調理台下の収納スペースを引き出し式にしました。小さな変更ですが、開き戸タイプに比べて通路をふさがず、収納力もアップしました。奥にしまったものも取り出しやすいと大変好評です。

□ 大量の本を押入れに2重で収納

本をたくさんお持ちのお客様向けの例です。すべての本をきれいに収納したいというご希望だったため、スライド収納を取り入れました。
押し入れは通常奥行90cm程度で、布団などを入れるには便利なのですが、本や小物を入れるには使いにくいスペースです。そこで、奥行き40cmの固定棚を奥に設け、手前には、左右にスライドする収納棚を設定しました。これだけの工夫で、収納量は1.5倍にアップ。
何を収納したいかということについて相談いただければ、知恵を絞って、こんな押し入れも作ることができます。

□ 大型のものも置ける屋根裏収納庫

あるお客様の場合、通常ムダになってしまう屋根裏の部分を利用して、大きな屋根裏収納庫が完成しました。このスペースなら、スーツケースのようなかさばるものも収納でき、便利です。

山梨の冬の寒さ対策、暖房に関するアイディア例

□ 夏はスッキリしまえる掘りゴタツ

寒さがこたえる山梨の冬はやはりコタツでくつろぎたいけれど、置き型のコタツは位置がずれてしまったり、座りにくく足がしびれる、夏場は押し入れにしまうのが大変、というお悩みをお持ちのお客様のために、掘りゴタツを提案しました。使用中に位置がずれたりすることはありませんし、椅子に座る感覚で使えて足がラクです。家具調なので、夏もそのままテーブルとして使うこともでき、しまいたい場合は、取り外して床下にそのまま収納できるようにしました。

□ 目障りなFFストーブを豪華な調度品に

山梨ではFFストーブを使用されているご家庭がたくさんあります。FFストーブは外気とつながった排気管をつけたストーブで、燃焼ガスを外に排出するので、室内に汚れた空気を残さない仕組みになっています。しかし、排気管をつけるために基本的には固定式となり、位置を変えたり収納できないというデメリットがあります。夏の間も出しっぱなしになるため、目障りだという悩みをもっていらっしゃるお客様のために、レンガのようなクロスを張って薪ストーブ調にして、豪華な調度品のように見える造りにしました。

そのほかにもアイディアいろいろ

□ 2階ホールを開放的なファミリールームに

2階のホールは、通常だと廊下として使用されることになりますが、ここを6畳程度の広さのファミリールームにしました。その分、子ども部屋は少し小さくなりましたが、家族が集まることのできる空間ができました。子どもたちも子ども部屋のこもることなく、この2階ホールで遊んだり本を読んだりできます。この2階ホールは1階のリビングと吹き抜けでつながっていますので、大人が1階、子どもが2階と分かれて過ごしていても、お互いの存在をきちんと確認しながら生活することができます。

□ 土足で入れる便利な趣味の部屋

アウトドアが趣味のご家族からの希望で、外から直接入ることができる「趣味の部屋」を作りました。この部屋はコンクリートの土間で、広さは10畳程度あります。多用途に対応できる趣味の部屋兼倉庫として活用されています。屋外で汚れた靴のまま玄関に入らなくても済むため、奥様のご機嫌もいいとのことです。

□ リビングの一角に気持ちのいいサンルーム

リビングの一角に、明るくて気持ちのいいサンルームを作りました。リビングの一部として、お茶を飲んだり、本を読んだり、時には絵を描くなど、趣味の場所としても活用できますし、もちろん植物を育てる場所としても最適です。天気を気にせずに洗濯物を干せる場所としても活躍しています。

新築住居のこだわり15のアイディア まとめ

いかがでしたか。
「こんな設備がうちにもほしい」、「このアイディアを真似したい」というようなものがあれば、ぜひご自分の家に応用してみてください。
家には、そこに住まう人それぞれのこだわりや、希望があります。私たちがそれを実現することによって、皆さん、とても喜んでくださいます。
「こんな希望があるんだけど、無理かな」などとあきらめずに、希望があれば、とりあえず口に出してみましょう。
そのためにも、まずはご自分の中で、新居に何が欲しいのか、何がやりたいのか、ということをしっかり把握しておきましょう。
こうしたアイディアは、ぜひ、「幸せになれる家」のイメージが具体的な形になるまで~トップホームズがお客様に聞く33の質問にお答えいただくときに、ぜひ私たちに伝えてください。
 
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

家事と所持品のリストから、「幸せになれる家」をイメージしましょう

家事のしやすい家は、「幸せになれる家」

あなたが今住んでいるのが50平米のアパートだとします。そして、新しく100平米の一戸建てを建てて、そこに引っ越したら、面積が倍になる分、お掃除の手間も倍になるでしょうか?

そんなことはありません。収納が増え、部屋の中がすっきりすることになりますから、きっと掃除機をかけるのはかえってラクになることでしょう。
ただし、住まいが広くなることによって、歩く距離は増えてしまうことになります。
そこで、ムダな動きをしなくてもいいように、家事の動線を考えた間取りの工夫が必要になるわけです(間取りの工夫については「使い勝手のいい一戸建ての間取りのための10のポイント」という記事でも紹介しています)。

たとえば、洗濯機をキッチンの横に置いておけば、忙しい時間帯でも、洗濯をしながら食事の支度を同時に進めることができるようになります。
キッチンから玄関までの距離を短くしておけば、チャイムが鳴ってもすぐに玄関ドアまで向かえます。

あなたの好きなこと、苦手な家事は何でしょうか。
「お掃除をすると気が晴れる」という方もいらっしゃれば、「落ち込んだときも料理をしていると気分がよくなる」という方もいらっしゃいますよね。
家事の得意・不得意、好き・嫌いは、人によってまちまちですが、主婦はひととおりをこなさなければなりませんので、大変ですよね。
そんなとき、あまり好きではない家事は、時間をかけずに、簡単にすませられるような家だったら、どうでしょうか。

たとえば、料理が好きで掃除が苦手なら、ダイニングとキッチンの間に目隠しをつけておきます。それなら、多少キッチンが散らかっていても、ダイニングからは見えないので、気持ちが少し軽くなるでしょう。
ワイシャツを真っ白に洗濯するのが好き、という方は、脱衣場に大きなボウルタイプの洗面台を設置するといいでしょう。ワイシャツの襟や袖口は、洗濯板を使ってゴシゴシ洗ったほうがキレイになるからです。
共働きで、週末しか洗濯できないご家庭なら、雨が降っているときでも洗濯物を干しておける場所を確保しておけば便利です。
お裁縫が好きで、ミシンをすぐに出して使えるようにしておきたかったら、ミシン用のテーブルを中心に家事コーナーを作ってみるのもいいかもしれません。

「一戸建てで叶えたい夢をリスト化して「幸せの基準」を探す」では、「かなえたい夢」という観点から、幸せになれる家をイメージしてみましたが、ここでは、新居での家事という面から、それをイメージしてみましょう。

好きな家事、嫌いな家事の一覧リスト

ここに、主な家事の一覧を用意しました。このひとつひとつに、好き(得意)か、嫌い(苦手)かをチェックしてみましょう。
自分が好きな家事、苦手な家事が見えてくると、きっと「幸せになれる家」のイメージが浮かんでくることと思います。
このリストは「ダウンロード資料室」からダウンロードできますので、印刷してご利用ください。

家事 好き(得意) 嫌い(苦手)
カーテンを開ける
ベッドを整える
新聞を取る
コーヒーを入れる
朝食を作る
朝食を子どもに食べさせる
朝食の食器を洗う
朝食の食器をしまう
テーブルを拭く
米を研ぐ
麦茶を作り置きする
献立を考える
宅配食材を注文する
植物の世話をする
ペットに餌をやる
ペットのトイレを掃除する
ペットを散歩に連れていく
ペットを病院に連れていく
洗濯機を回す
洗濯物を干す
部屋を片づける
掃除機をかける
トイレ掃除をする
風呂掃除をする
ごみを集め分別する
ごみを捨てる
哺乳瓶を消毒する
子どもの歯磨きをする
子どもを着替えさせる
連絡帳を書く
オムツに記名する
子どもの持ち物をそろえる
子どもに靴を履かせる
保育園に送っていく
保育園に迎えに行く
連絡帳をチェックする
子どもの手を洗う
子どもと遊ぶ
夕食をつくる
夕食を子どもに食べさせる
子どもの食べ残しを処理する
夕食の食器を洗う
夕食の食器をしまう
残ったご飯をラップする
テーブルを拭く
風呂のスイッチを入れる
子どもを風呂に入れる
子どもの体を拭く
子どもにパジャマを着せる
子どもの歯磨きをする
子どもに絵本を読む
子どもを寝かしつける
子どもの汚れ物を洗濯機に入れる
部屋を片付ける
洗濯物を取り込む
洗濯物をたたむ
洗濯物をしまう
アイロンをかける
靴を磨く
郵便物をチェックする
家計簿をつける
加湿器に水を入れる
子どもに布団をかけ直す
夜泣きに対応する
保育園の呼び出しに対応する
子どもを病院に連れていく
子どもに薬を飲ませる
予防接種や健康診断を予約する
予防接種や健康診断に連れて行く
子どもの爪を切る
子どもの耳掃除をする
子どもの靴を洗う
子どもの服のサイズをチェックする
子どもの持ち物に記名する
車を運転する
電車やバスで子どもをあやす
保育園グッズを縫う
ベビーシッターを予約する
ベビーシッターに引継ぎをする
オムツを買う
トイレットペーパーを買う
クリーニングに出す
クリーニングを受け取る
食事を作り置きする
役所に書類を提出する
公共料金を払う
通帳記帳や資産運用をする
電球を取り換える
家電の修理を依頼する
新聞をまとめて捨てる
粗大ごみ回収を予約する
シンクを掃除する
窓を拭く
ベランダや庭を掃除する
レンジフードを取り換える
ボタンを付け直す
衣替えをする
子どもの写真を整理する
子どもの習いごとの情報を集める
子どもを習いごとに連れて行く
レジャーの予定を立てる
親戚と連絡をとる
保護者会に出席する
町内やマンション理事会に出席する

持っていくもの、捨てるもの

次に、現在お持ちのものについて考えてみましょう。
毎日使う日用品から、とっておきの時間のための趣味のもの、めったに使わないけれども捨てそびれてしまっているものなど、今、家の中には様々なものがあると思います。
新居ができたら捨ててもいいもの、新生活になってもずっと所持していたいものをリストアップしてみましょう。
とくに、大きな家具は、それを置くスペースを間取りで考慮しなければなりません。家を建てる前に、家具の大きさや置き場所を把握しておきましょう。
せっかくの新築の家なのに、家具が窓にかかってしまったり、ドアが開かなくなってしまったり……そんな事態を避けることができるでしょう。
このリストは「ダウンロード資料室」からダウンロードできますので、印刷してご利用ください。

□ 洋服ダンス
□ 和ダンス
□ ダイニングセット(テーブルと椅子)
□ ソファ
□ ピアノ
□ ギターなどの楽器
□ テレビ
□ オーディオ機器
□ 机
□ ベッド
□ 布団
□ 衣類
□ 靴
□ バッグ
□ コレクションなど(鉄道模型、ミニカー、ぬいぐるみなど)
□ 食器
□ 使う頻度が少ない大型調理器具(例=餅つき機)
□ アウトドアスポーツ用品(ゴルフクラブ、野球道具、テニスラケット、スキー、テント、釣り竿など)
□ 本

このリストが完成すると、必要な収納の数や量なども見えてきます。
収納量抜群の靴箱が欲しい、大切なコレクションを飾るための棚が欲しい、スポーツ用品は外からも出し入れできるようにしたい……そんな、希望の家のイメージが見えてきたと思います。

新居への引っ越しは、持ち物を整理するとても良い機会でもあります。
着るチャンスのない服、知人からいただいたけれど趣味が合わないので一度も使ったことがない食器、いつか使うつもりでためこんできた紙袋……こういったものを、思いきって処分してしまうのもいいでしょう。
持っていなくても日々の生活に支障がないものというのは、意外とたくさんあるものです。
この際、思いきって処分すれば、新居での片付けはずっとラクになります。
 
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

私たちが「お客様を幸せにする家」を使命にしている理由と、それを無意識に実現するために24時間していること

私たちトップホームズの使命は、「お客様を幸せにする家」を作ることです。山梨に生まれ、宮大工の仕事を受け継いだ私たちがなぜそれを使命とすることにしたのか、そしてそれを実現するために、自分の無意識を鍛えて、24時間、365日していることについて、ご紹介します。

お客様を幸せにできないような家づくりは、まっとうではない

創業1854年の実績と山梨の工務店としてのあゆみ」という記事にも書きましたが、私たちトップホームズがその伝統を引き継ぐ宮大工の初代・外川藤助が仕事を始めたのは、安政元年、西暦でいえば1854年のことです。場所は現在の富士河口湖町でした。黒船の来航でまさに日本中が沸騰し、幕末という歴史の大転換期が始まろうとしていた時代です。
二代目・外川朔太郎、三代目・外川殿吉は、初代の技術にさらに磨きをかけるために、京都や奈良で修業を積み、明治から大正にかけて、いくつもの神社仏閣を手がけました。
こうした先祖が手がけた、白川神社拝殿、妙法寺山門、富士浅間神社社務所などは今でも残り、100年前の施工物件を今でも目にすることができます。
三代目・殿吉が彫ったものは今にも動きそうなほど生き生きしており、「生きた彫刻を彫ることがえきる棟梁」として名を馳せていたそうです。祖父から彫りものを伝授されたわけではありませんが、五代目である私、外川秀行も、棟梁をしていたころには、光栄なことに「生きた彫刻を彫ることができる棟梁」と呼ばれました。

私の父である四代目の外川建児が宮大工を受け継いだのは、昭和という新たな時代に入ってからです。
父は、その特別な技術を一般住宅に役立てることを考え、神社仏閣の入母屋造りを普通の住宅に取り入れました。
父のことを思い出すと、食事中にお弟子さんたちと話していた様子が目に浮かびます。
食卓を囲んでいた住み込みのお弟子さんたちは、私にとっては、「ちょっと歳の離れた兄」のようなものでした。

.「あのお客様のことを、幸せにできただろうか」
「神様の家を作るんだから、手を合わせて、心をこめて仕事をしよう」
「見えないところまでしっかりやらなくちゃならない」

物心つくころから、私はそんな父の言葉を幾度となく聞いていました。
そのときは何のことを言っているのかわかりませんでしたが、それでも、父の言葉は私の中にしっかりと刻まれていたのだと思います。

外川家には、初代から受け継がれた古文書があります。
そこには建築技術に関することがこと細かにつづられています。昔の人の文字ですからかなり読みにくいのですが、不思議と「心」は伝わってきます。
丹念に精魂こめて神様の家を建ててきた初代、二代目、三代目の仕事を受け継ぎ、その神様の家を建てるのとまったく同じ思いで、人様が住む家を手がけてきた父のことを考えると、深い感慨がわきあがってきます。
「家づくりは心でするものだ」という発想に私が行きついたのは、当然のことかもしれません。
「あのお客様を幸せにできただろうか」という父のつぶやきの意味は、

「お客様を幸せにできないような家づくりは、まっとうなものではない」

ということです。
私たちが、「お客様を幸せにする家」をつくることを使命としているのは、先祖や父から受け継いだその心をもっているからなのです。

お客様を幸せにすることで得られる喜び

「幸せになれる家づくり」というトップホームズの信念が芽生えたのは、あるお客様との出会いがきっかけになっています。

ある日のこと、そのお客様が相談にいらっしゃいました。
「マイホームを建てたいのですが……」

家をつくるときには、じつにさまざまなことを考える必要があります。
頭金やローンのこと、土地のこと、家の設計のこと。家族みんなが満足でき、仲良く暮らしていくためには、どんな住まい方が可能なのか。
とりわけ、資金繰りのことは重要です。これまで一生懸命働いてコツコツ貯めてきた大事なお金が、ムダになってしまう可能性もあるからです。
そのお客様の相談を受けて、私は家づくりのプロフェッショナルとして、「プロができるアドバイス」をしました。家は人生すべてに深くかかわるものですから、生きる意味についてまで触れました。それは私にとっては、ごく普通の言葉だったと思います。

ところが、目の前にいたそのお客様が、不意に泣き出してしまったのです。
びっくりしている私に向かって、お客様は涙をぬぐいながら言いました。

「ありがとうございます。相談してみて、本当によかったです。これで、思いきって家を建てることができます」

私の驚きは、感動へと変わっていきました。
その感動は、言葉にできない喜びと感謝、そして希望などがないまぜになったものでした。

「こちらこそ、ありがとうございます。こんなに喜んでいただけて、私のほうこそ、うれしいです」

思わず、お客様に対する感謝の言葉がほとばしりました。
それまでは、意識的に「ありがとうございます」と言っていたのですが、このときは、無意識、それもかぎりなく本能に近いところから、感謝の言葉が発せられたのです。

このお客様のおかげで、私ははっきりと気づくことができたのです。
この喜びにくらべれば、お金はそれほど重要ではないのだということに。
喜びを求めることのほうが、お金を求めることよりも、家づくりはずっと幸せになるのです。
お客様が感謝して流した涙は、乾いた土にやさしく降り注ぐ春の雨のようでした。
それを受けて、私の中にあった「幸せになれる家づくり」の種が、芽を出したのです。

そんなことがあってから、私はつくづく考えました。
あの日感じた喜び、あの感動をもう一度味わいたい。そのためにはどうすればいいのか。
その答えは、ひとつしかありません。
何を選ぶにしても、どのような言動をとるにしても、すべて、「お客様が幸せになるかどうか」を基準にすればいいのです。

仕事は、「お客様の幸せ」のためにするものだ。
「お客様の幸せ」をすべての基準にするべきだ。
「お客様の幸せ」はすべての出発点であり、同時に、到達点でなければならない。

家は一生に一度の大きな買い物です。それだけに、人の人生を大きく変えてしまうことがあります。家を建ててお客様が幸せになれるかどうかは、家づくりに携わる私たちにも、大きな責任があるのです。
いくら利益を得ることができたからといったところで、その家を建てたお客様が不幸になっていたら、それは成功だとはとても言えません。
企業としては、前年より1件でも2件でも契約を増やし、利益があがれば、成功したことになるのかもしれません。しかし、その数字の陰で、お客様が犠牲になっているとしたら、それは本物の成功とは絶対に言えません。

もちろんお金は大切です。
利益を上げて、会社を大きくしていくという目標をもつことは、責められるようなことではありません。
でも、お金はしょせん生きていくことができる程度にあればいいのだし、適正な利益は、お客様の幸せを第一にしていれば自然に得られるはずです。
お客様に、できるかぎり高品質でお手頃価格の家を提供すること。
それこそが、お客様が幸せになり、私たちと、私たちの家族、そして職人さんたちが幸せになる方法なのです。
このように、家づくりにかかわるすべての人が幸せになってこそ、本物の「家族が幸せになれる家」が完成するのです。

「お客様の幸せ」のために24時間を使うこと

お客様を幸せにする家。
同じ思いを抱いている同業者は、ほかにもいることと思います。
しかし、その多くは、「意識して」そう思っているのではないでしょうか。
真にお客様を幸せにする家というものは、意識するだけでは実現することはできません。無意識のうちからそれを望まなければ、実現しないのです。

たとえば、コンビニでの買い物を思い出してください。
レジで支払いをすませた後、あなたは店員さんに何と声をかけますか?
「どうもありがとう」とお礼を言う人もいるかもしれません。何も言わない人もいるでしょう。「どうも」ぐらいは言う、という人もいるでしょう。
このような場合、ほとんどの人は「こちらはお客」という意識をもっています。お客なんだから、店員に感謝されて当たり前。客である自分が店員に感謝する理由はない、という意識が、その根底にあるのではないでしょうか。
かつて、私は、そういうときに意識して「ありがとう」と言うようにしていました。コンビニで買い物をしたとき、レストランで食事をしたとき、タクシーやバスの運転手さんに対して。

コンビニでスムーズに買い物ができるのも、店員さんがいるおかげです。商品の代価としてお金は支払いますが、店員さんがいるからこそ、支払いができ、買い物ができるわけです。バスの運転手さん、タクシーの運転手さんも同じで、そうした方々が仕事をしてくださっているおかげで、私は「お客様」であることができるのです。
普段の生活でなにげなくふれあうこうした人々は、私の仕事のお客様にくらべれば、「遠い人」です。でも、この「遠い人」にきちんと心から感謝をすることができれば、お客様に対する「おかげさまで」「ありがとうございます」という気持ちは、何倍にもなるのです。
何倍にもなった「おかげさまで」「ありがとうございます」は、まったくの無意識から発せられる感情、言葉です。
お客様に対する感謝は、まさにこのときに「本物」になるのです。
無意識から発せられた感情、言葉は、お客様のことをつねに考える、お客様のためになることに心を向けるということにつながります。つまり、「お客様の幸せ」のために24時間、365日すべてを捧げていることになるのです。
これが自然に定着していると、不思議なもので、コンビニの店員さんに対しても、心からありがたいなと思うようになります。

お客様に感謝することは当たり前で、誰にでもできることです。
でも、お客様ではない「遠い人」に対して感謝することは、なかなか自然にできることではありません。なぜなら、お客様に感謝の意をあらわすことは自分の利益に通じますが、「遠い人」への感謝は、何の利益にもつながらないからです。
私は、お客様から見えない部分こそを磨かなければと考えています。
お客様が見ることができるのは、お客様を前にしたときの私の姿だけです。どんな人に対しても感謝する姿をお客様が見ることはできません。
お客様だけに感謝する人と、誰にでも心から感謝する人。
あなたはどちらの人のほうが信頼できると感じるでしょうか。

頼りない意識よりも、圧倒的な無意識を鍛える

心理学によれば、私たちの判断の97%は無意識によるものであり、意識して行っていることは残り3%にすぎません。その3%の意識が、「その場」をつくっているのです。
普通の人は、この3%のことを100%と思って生きています。無意識の自分は、自分でも気づくことができないからです。

なんとなく元気がない人を前にしたら、意識して、「どうしたの?」と声をかけます。それは、「その場をつくっている3%の意識」の働きによるものです。そのように、意識したことは、目に見える、言葉や行動となって表現されます。
ところが、この「意識によってつくられた言葉」は、状況によって変化するものです。
たとえば、通勤の電車で不快な思いをして、しかも寝不足で機嫌が悪い、そんな朝に、相手を思いやる言葉はなかなか出てこないと思います。

「ああ、イライラする。まわりに気を遣ってなんていられないや!」

そんな心境では、いたわりの言葉などは出てこないでしょう。
つまり、意識から発せられる言葉は、状況によって変わる、とてもはかないものなのです。イライラするというのは無意識で起こっていることですが、3%の意識は97%の無意識によって左右されてしまうわけです。
もっとも、大人ですから、イライラしていても、お客様が目の前にいれば、たちまち明るくなって、丁寧に接することはできるでしょう。内心にイライラした気持ちがあることは、お客様からは見えないかもしれません。不機嫌であっても、自分の利益につながることがあれば、自分を取り繕うことができるわけです。
でも、本心ではないこんな状態で、お客様の心を動かすことはできないと私は思います。

無意識は、目に見えません。
私は、その見えない部分、外からは気づくことができない無意識の部分をこそ鍛えるべきだと思っています。私はそれを「心の筋トレ」と呼んでいます。
97%の無意識に左右されてしまうような3%の頼りない意識の部分を磨くより、つねに意識に打ち勝つ無意識の側を鍛えることができれば、そのほうが絶対に強いと思うからです。
その強さとは、真実がもたらす強さです。
一点の曇りもない、どこから見ても裏がないものの強さ。
人の心を動かすことができるのは、そうした強さではないでしょうか。

建築や不動産関係者の間で、とてもいやな言葉を耳にすることがあります。
契約していただけなかった、あるいは、途中でキャンセルされたお客様に対して、「せっかくここまでやってやったのに」というようなことを言う人がいるのです。
「やってやった」……私に言わせれば、そんな言葉が出た時点で、すでにお客様を裏切っていることになります。その言葉の無意識には「契約をとりつけたいからやってやろう」という思いがあります。そして、「お客様のために一生懸命やらせていただきます」という言葉は、意識から出た「つくった言葉」だったのです。
そんなことになったのは、お客様側からすると、たしかに一生懸命説明して、値引きもすると言ってくれたけれど、なぜかもう一歩決心できなかったということだと思います。
つまり、お客様自身も気づかないうちに、営業マンの「無意識」を察知し、だから契約に踏み切ることができなかったのではないでしょうか。

言葉を飾ることが苦手、人と話すことも得意でないのに、なぜかお客様の受けがいい営業マン。
たいした宣伝もしていないのに、いつもお客様でいっぱいのレストラン。

そういう人やお店は、すべて「無意識」の部分で、「おかげさまで」「ありがとうございます」ということを言えているのです。
私たちは、家づくりを担うプロフェッショナルです。お客様の幸せに対しては、大きな責任を負っています。
お客様に安心して家づくりを任せていただくために、無意識の部分をこそ鍛えるということは、当たり前のことです。

よく、ビジネスマン向けのセミナーなどで、「この一言が契約につながる」とか、「顧客をつかむテクニック」というようなキャッチフレーズを目にすることがあります。
「一言」にせよ、「テクニック」にせよ、すべては、たった3%の意識によってつくられるものでしかありません。そこに無意識の心がなくては、決して力を発揮することはないでしょう。
土台となる97%の無意識の部分を「お客様の幸せのために仕事をする」という思いで、24時間を染めること。そして、ごく自然体で、お客様の幸せを願う自分につくりあげたうえで、お客様により喜んでもらえるような話術などを身につければ、それは素晴らしいことだと思います。

専務の弟と実践した「心の筋トレ」

工務店は職人さんの実力と心で選ぶ」にも書きましたが、無意識を鍛える「心の筋トレ」を実践するのは、そう簡単なものではありません。
バタバタと忙しくしているときに、職人さんから電話がかかってきて、「なんだよ~、この忙しいときに!」などと対応してしまうことなどがありました。
実際に忙しくて、電話の対応をしていられないほどなので、私にとっては間違いではありません。
でも、電話をかけてきた職人さんにとっては、こちらが忙しいかどうかは、想像することしかできません。たぶん忙しいだろうな、と想像はしたけれど、どうしても用事があってやむなく電話してきたのかもしれません。
そんな相手からすると、「なんだよ~」という私の態度は、人の気持ちがわかっていない、理不尽で不快なものとして映ったことでしょう。
私は、トップホームズ専務で弟の裕之と、「そういう否定的な言葉を口にしてしまったら、お互いに注意しあおう」と約束し、注意されたら素直に謝り、改めることを鉄則にしました。どんな場合でも言い訳無用です。

そのうち、今度は弟が電話で話しているのが聞こえてきました。お客様から、商品の変更をしたいとの電話口でのことです。

「まいったなあ~、今さら変更って言われてもなあ……」

私はすかさず言いました。

「いや、まいったというのは違うんじゃないの。お客様にしてみれば、悩んだあげくの決断なんだし、われわれはプロなんだから、お客様が悩むより先にこちらから確認すべきだったんだよ。それをお客様に言わせてしまったのは、逆に、申し訳ないことだったよね」

弟は全面的に非を認めて、前言を撤回し、申し訳ないことをしたと反省しました。
二人でこの約束を守りつづけていると、自分たちがいかに不満を口にしているか、ボヤいているか、否定的な言葉を使っているかということに、あらためて気づかされます。
そのたびに、お互いに指摘するわけですから、いやでも気づかされるわけです。
やがて、指摘される前に、「あ、また自分は言おうとしている!」と気づくようになります。
そして、どんな場合にも否定などありえない、何があろうと感謝があるのみだ、という心境にまで成長することができたのです。
心の筋トレを実践しつづけ、無意識という目に見えない部分を鍛えることができたのです。
おそらく、双子の弟という対等な存在が社内にいなければ、きっとこれは達成することができなかったと思います。

無意識を鍛えることで口コミのお客様が増えた

無意識の部分を変えることは何よりも強い、と上に書きました。
それは、お客様の幸せを思う心が、まぎれもない真実になるからです。真実ほどゆるぎないものはありません。真実は、ただそれだけで、人の心を動かす力をもっているのです。

トップホームズに家をつくってほしい、というお客様が自然と集まってくれたのは、私たちの家づくりに対する姿勢を、今のように変えてからです。
宣伝もせず、豪華なカタログなども作らず、しつこい売り込みをすることもしませんでした。ほぼ100%、口コミで集まってきてくれたお客様です。
そのような状態になるまでは、やはり悩むことも迷うこともありました。
弟とはよくこんな話をしました。

「俺たち、お客様のためとか言いながらやってるけど、本当にこれでいいのかなあ。何か間違っていないかなあ」

当時は自宅の片隅の6畳一間を事務所代わりにしていて、ちゃんとやっていけるかどうか、人並みに心配していたのです。

「いや、絶対に間違っていないよ!」

弟とそんなふうに確かめ合い、励ましあいました。
訪れてくれるお客様のために誠心誠意を尽くし、業績は上がったり下がったりを繰り返しながら、徐々に上昇していきました。
訪ねてくるお客様が、口を揃えたように、「こちらがいいと教えてもらって」とおっしゃるようになりました。
最初のうちは、「へえー、そうなんですか!」などと目を丸くしていたものですが、今では、口コミ以外でいらっしゃるお客様に会うと、「ええっ、そうなんですか!? じゃあ一体どこで弊社のことをお知りになったんですか?」と驚いてしまうほどになりました。
最近では、インターネットで検索してトップホームズを知った、というお客様も増えてきています。

そうやってトップホームズを訪ねてくださるお客様の3人に1人は、やはり泣いてしまわれます。
家を建てるための相談に来た人が、どうして泣いてしまうのか。
他の工務店の人が見たら、きっとかなり驚かれるのではないでしょうか。
家づくりに対するお客様の思いは、どなたも真剣そのものです。そして、真剣であればあるほど、私の話を聞くと、泣いてしまわれるのです。

「親が家でも建てておけと言ってお金も出してくれたら、とりあえず建てておくことにしたんだけど」

そんな方の場合は、さほど真剣ではありませんから、泣いたりはしません。
しかし、「建てられるかどうか今はまだわからないけど、なんとかがんばって家を建てたい」という真剣な思い、期待、希望、そして不安に対して、私が心から真剣に、幸せになるためのアドバイスをすると、真剣であればあるほど泣いてしまわれるのです。
このように心の通ったやりとりをお客様とできるのも、私たちが「お客様が幸せになれる家づくり」を目指しているからにほかありません。

人は、相手の無意識を自分の無意識で見きわめる

家を建てるときは、何軒も住宅会社や工務店を回り、比較することは普通のことだと思います。トップホームズを訪れるお客様も、すでに他社で見積もりをとられている方は珍しくありません。
もし、まだ他社を訪問していないというお客様がいらっしゃれば、私は、他社でも相談されてみることを必ずお勧めしています。
私たちが家を建てることだけがお客様の幸せにつながると断言することはできません。どこで家を建てるかということは、最終的にはお客様ご自身で決断していただきたいのです。
それでも、たいていのお客様は戻ってきてくださいます。

「いろんな住宅会社を見て、話も聞いてきたんだけど、やっぱりトップホームズさんにお願いしたいんです」

最終的にトップホームズを選んでくださる方が、少なくないのです。
重要なことを判断するとき、人は最終的に「人」を見て決めるのだと思います。命にかかえあるようなことであっても、技術ではなく、人の心を選ぶのです。

もしあなたがガンにかかってしまったとします。
いろんなつてを頼って、何万人もの手術をしている名医を紹介してもらい、診断をすがるような思いで診断を受けたとしましょう。

「私は何万人もの手術をしているので、あなた一人にかけている時間はあまりとれないんですよ。まあ、とりあえずこの薬でも飲んでおいてください」

その名医はいとも簡単そうに、軽い調子であなたにそう言いました。
あなたはショックを受け、しかたなく別の医者を探し、有名ではないけれど、信頼できそうな先生の診断を受けました。

「つらいでしょう。でも、私はあなたのためにすべての力を注ぎます。いたらないところもあるかもしれませんが、治療を成功させるために、あらゆる手を尽くしていきましょう。不安なときは、夜中でもいいからいつでも携帯に電話をください。一緒に頑張っていきましょう」

期待していなかったその先生から、そんな言葉を聞かされました。
私なら、間違いなく、後者の先生に命を託そうと考えるでしょう。
人は、最終的な判断は「人の心」で選ぶのです。これも無意識の力と言えます。人は、相手の無意識の部分を、自分の無意識の部分でちゃんと判断するということです。
 
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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一戸建てで叶えたい夢をリスト化して「幸せの基準」を探す

「マイホームを建てよう」という話題が夫婦で出るようになったら、さぞワクワクされることと思います。

「どんな家がいいかなあ」
「雑誌で見た、あんなおしゃれな家にしてみたい」
「この間見た映画で主人公が住んでいた家が、すごくかっこよかったよね!」

様々な夢が、どんどんふくらんでいくことと思います。

「家を建てる土地はどこにしよう?」
「予算はどのくらい?」
「どこの工務店にすればいいのかな」

どんな間取りにするべきか、ということも気になるでしょう。
そんな具体的な話に進む前に、やっておくことがあります。
それは、どんな家に住みたいのか、その家でどんな暮らしをしたいのか、という自分たちのイメージをしっかりと把握するということです。

「幸せになれる家」のイメージをリスト化する

ほとんどの人にとって、自分の家を建てるということは、一生に一度しかない体験です。
建ててしまってから、

「和室をつくっておけばよかった」
「思ったよりリビングが狭くて、あまりくつろげない」
「キッチンの使い勝手が悪い」

というような後悔が出てきてしまっても、そうそう簡単に「やり直し(建て直し)」ができるものではありません。
どんな家に住んだら、今よりももっと幸せになれるのか、じっくりと考えてから先に進みましょう。
そのイメージがはっきりしていれば、私たち工務店と話をするときにも、スムーズに話をすることができるのです。

自分たちがどんな家に住んだら幸せになれるのか、そのイメージをはっきりともつことが大切だということは、「プロの工務店が山梨で真剣につくる家とは」というページにも書きました。そのために、下記のようなチェックリストを作っていることをお勧めします。
ここに挙げたのは例ですが、こういったリストを作り、チェックしていくことで、まだ気がついていない、あなたの家族の「幸せの基準」が見つかるかもしれません。

まず、今住んでいる家ではできないこと、一戸建てに住んだらやってみたいことを確認してみましょう。

リビング・ダイニング

□ 大画面・高画質のテレビで映画を楽しみたい。できればホームシアターがあったら最高。
□ 大音量で好きな音楽を聴きたい。
□ 子どもと思いっきり身体を動かして遊びたい。お馬さんごっこ、プロレスごっこ、鬼ごっこ、かくれんぼができる家がいい。
□ 子どもに楽器を習わせたい。
□ ホームパーティを開きたい。子どもの誕生会や、ママたちのティーパーティ、お鍋を囲む会、ワインを楽しむ会とか…。
□ 大きなダイニングテーブルを置くのが夢。家族でそのダイニングテーブルを囲んで、食事だけでなく、勉強や読書、手芸、パソコンなど、いろいろなことをやりたい。

どうですか。広々としたリビング・ダイニングに明るい日差しが差し込んでいるような風景が、見えてくるようですね。家族みんなが思い思いの姿勢でくつろいでいます。親しい友人もたくさん訪ねてきます。いつも賑やかで、笑い声が絶えない、そんな幸せいっぱいのリビングです。

ベッドルーム

□ 衣服がたっぷり収納できるウォークインクロゼットが欲しい。
□ 寝室で、眠る前のお酒を楽しみたい。

今度は、ウォークインクローゼットのついたベッドルームのイメージがわいてきました。ごった返していた衣服が、すっきりと片付いています。
ご夫婦で、就寝前のお酒を楽しんだりされるのなら、ベッドだけでなく、くつろげる椅子とテーブルを置けるぐらいのスペースが必要になりそうですね。

子ども部屋

□ きょうだいを公平に扱いたいので、どの子にも同じ広さ、同じ仕様の部屋にしてあげたい。
□ 本やおもちゃ、衣類を収納できるスペースが欲しい。

たとえ小さな子でも、「自分専用の部屋が持てる」というニュースは、うれしいものです。ぜひ、ひとりひとりに「どんな部屋が欲しい?」と聞いてみましょう。
子ども部屋の収納は、幼いうちはおもちゃ箱でもいいかもしれませんが、小学校にあがると、教科書やランドセル、その他の教材置き場を収納するスペースが必要になります。部屋とともに成長していくお子様の姿が、目に浮かぶようですね。

キッチン

□ パンやお菓子を自分でつくってみたい。
□ 自分の身長に合わせた高さの調理台にしたい。
□ 4つ口のコンロが欲しい。

奥様は、使いやすいキッチンで料理の腕を振るう日を楽しみにしています。休日などには、ご夫婦でキッチンに立つというのも、なかなかいいものです。男性が入っても動きやすい広さのキッチン、調理台の高さも検討してみましょう。

□ 庭でバーベキューをしたい。
□ ウッドデッキにして、裸足で休日のブランチを楽しみたい。
□ 季節ごとの花や、料理にも使えるハーブを楽しめるガーデニングをしてみたい。

青々として芝生の上で、キャッキャッとたわむれるお子様と子犬の姿は、まさに「幸せな家」の象徴と言えるでしょう。
四季を通していろいろなお花が咲くお庭は、きっと家族の自慢になることでしょう。「庭でやりたいこと」の優先順位を決めておきましょうね。

サニタリー

□ ゆったりと脚を伸ばして浴槽につかりたい。
□ 冬でも暖かい脱衣所が欲しい。
□ 夜や早朝でも、気がねなく洗濯機を回したい。
□ 時間のない朝などに便利なシャワーのついた洗面化粧台が欲しい。
□ トイレの中にも収納庫が欲しい。

広々とした浴槽でゆっくりと半身浴をしたら、さぞかし気分がリフレッシュされることでしょう。お掃除にがんばらなくてもキレイを保てるサニタリーなら、なおいっそう幸せです。

ベランダ

□ 広々したベランダで、ときには星空を眺めながらブランデーを飲んだりしたい。
□ 家族に気をつかわずに、のんびり煙草を吸いたい。
□ 急に雨が降り始めてもあわてなくてすむように、ベランダにも屋根が欲しい。

単なる「洗濯物干し場」ということになってしまいがちなベランダですが、それでは夢がありません。もう少し広くして、デッキチェアを置いたりしたら、ちょっと別な空間がそこに生まれる可能性があります。リビングやお庭とはまた違った、くつろぎの場所になると思いませんか?

家族の趣味

□ ホームバーが欲しい。
□ 自分で釣ってきた魚を、自分でさばきたい。
□ ゴルフバッグ、サーフボード、スノーボードなどをラクラクと収納できるような広いスペースが欲しい。
□ ランニングマシーンやエアロバイク、ジョーバなど、自宅でフィットネスをできるようなスペースが欲しい。
□ 書斎が欲しい。
□ 家事室が欲しい。
□ 写真の現像室が欲しい。

趣味は、その人の人生を豊かにしてくれます。
絵を描きたい、楽器を演奏したい、カメラや写真に凝りたい、模型を組み立てたいなど、家族それぞれの希望をかなえられるようなスペースがあれば、さらに趣味が深まり、人生が充実したものになることでしょう。

一戸建てで叶えたい夢をリスト化して「幸せの基準」を探す まとめ

いかがでしょうか。一戸建てで暮らすとしたら、自分たちがどんなことをしたいのか、なんとなくイメージがわいてきたでしょうか。

今回書いたようなことを家族で話し合ううちに、

「そんなことできるわけないよ」
「夢みたいなことをいっても無理にきまってる」

などと否定的なことを言い出す人がいるかもしれません。
でも、そういうことを言うのは今はやめましょう。せっかくの夢がしぼんでしまいます。
これらのイメージを思い浮かべるときには、予算とか、土地の広さといったような現実的なことは、いったん脇においておいてもかまわないのです。
ここでは、自分たちの幸せがどこにあるのかということを、見つけることから始めることを考えましょう。
まずは「やりたいこと」「ほしいもの」を好きなように挙げてください。
それが実現可能なことかということは、後からじっくり検討していけばいいのです。

こうした「叶えたい夢」は、「幸せになれる家」のイメージが具体的な形になるまで~トップホームズがお客様に聞く33の質問を伺うときに、ぜひ私たちに伝えてください。
 
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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家族が幸せになれる資金計画はこうして立てる

大切な「資金計画」だから、私たち工務店に相談してください」という記事にも書きましたが、成功する家づくりの順番は、

  1. 資金計画(土地+建物+その他の費用)を立てる
  2. いい工務店をパートナーに選び、家づくりのプランを立てる
  3. 土地を選び、購入する

という進め方です。
この資金計画は、住宅ローンの返済だけでなく、新しい家での生活資金、とりわけ、お子さんの学費を考慮に入れて計算しなくてはなりません。
ご夫婦でしっかりと話し合ってください。

あなたに適した返済額はいくら?

今の年収でどれくらいのローンが組めるのか、最近では、すぐに数字を割り出せるようになりました。

住宅ローンシミュレーション | リクルートの不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)

 返済率 = 年間ローン返済額 ÷ 税込み収入

これが返済率を割り出す際の公式です。
返済率とは、「いまの収入に対してどれだけのローンを組めるか」を決める目安です。
これで割り出すと、金融機関によって多少差がありますが、おおむね、次のようになります。

年収300万円未満 返済率25%以下
年収300~400万円未満 返済率30%以下
年収400~700万円未満 返済率35%以下
年収700万円以上 返済率40%以下

ただし、この「年収」というのが曲者です。これには、所得税、住民税、社会保険、交通費、厚生年金などが含まれています。つまり、手取りの収入金額ではありません。

この公式で出る数値を実際の手取りで考えると、返済率がなんと50%を超えてしまうこともあります。50%ということは、手取り収入の半分以上をローンの返済でもっていかれてしまうことになります。それでは、生活にゆとりなどつくれるわけがありません。
返済率からローンの額を決めるのであれば、年収の20%以下が理想的です。多くても、25%を超えないようにしたいものです。
20%を超えると、だんだん生活は苦しくなってきます。

逆に、月々の返済額を今の生活から考えて決めるのでもいいでしょう。
もし、今、月7万円の家賃を払っていて、毎月2万円を貯金しているとしましょう。その今の生活を「幸せ」「ゆとりがある」と感じているのなら、住宅ローンの返済は7万円でもいいでしょう。最高でも、貯金するお金を合わせた9万円が限界になります。
しかし、今の生活が節約続きで大変だという感覚が少しでもあるなら、住宅ローンは7万円以下に抑えるべきです。

この先、お子様が成長するにしたがって、学費や食費なども増えていきます。将来にかかる生活費も、ある程度見込んでおかなくてはなりません。
様々なことを考慮して、返済額は余裕をもって決めるようにしてください。

「これだけ借りられますよ」の罠にはご注意!

「失礼ですが、年収はおいくらですか?それでしたら、住宅ローンはこれだけ借りられますよ」

工務店でも、銀行でも、住宅ローンは年収から逆算します。
でも、ちょっと待ってください。
銀行はお金を貸して、その利子を払ってもらうのが商売ですし、工務店は、高い家を売ったほうが儲かります。
つまり、どちらの場合でも、年収で借りられる限度いっぱいの金額を勧めてくるという傾向があるのです。
借りられる限度ぎりぎりのローンを組んで、豪華な家を建てたとして、はたして幸せになれるでしょうか?
新しい家のために、家具を新しく買いたい。とりあえず、引っ越す前から使っていた家具を置いているけれど、家が新しい分、なんだかよけいにみすぼらしく見えてしまう……。
一戸建てに引っ越したら、念願の犬を飼いたいという予定で、子どもも楽しみにしていたのに、買おうと思っていた犬種が高くて、とても買えそうにない……。
これでは、ちっとも「幸せ」ではないと思いませんか?

もし、予算を決める前に、工務店で「欲しい家」の目星をつけていたとします。「大切な「資金計画」だから、私たち工務店に相談してください」という記事にも書いた通り、本来は資金計画を立ててから、具体的な家づくりの検討に入るべきなのですが、気分を盛り上げるために、見学会やモデルルームを見て回ってしまうようなこともあるかもしれません。
まだ資金計画を立てていないのですから、自然と目は豪華な住宅のほうにいってしまいます。
そこへきて、工務店の営業マンが、
「大丈夫です!なんとかがんばって、これだけ住宅ローンを通しました!」
と言ってくれたら、パーッとうれしくなってしまうかもしれませんね。
「本当ですか?やったあ、あの家が手に入るんだ!どうもありがとうございます!」
その営業マンに感謝までしてしまうかもしれません。
ところが、そうやって組んだぎりぎりのローンのために、家が完成してから、わずか2か月で 支払いができなくなってしまった——そんな悲惨な例もあるのです。もちろん、その方は家を手放さざるを得ませんでした。そして、手元に残ったのは、多額の借金だけだったのです。
私たちに言わせれば、
「なんとかローンを通しました!」
という営業マンの言葉は、まさに、「あなたは破産しますよ」と言っているのと等しいのです。
資金計画には、くれぐれも気をつけてくださいね。

「幸せになれること」が家づくりの条件

トップホームズに相談に来られたこんなお客様があります。
そのお客様は、あちこちの工務店を回られて、
「大丈夫です。ぜひ契約しましょう!」
と言われ続けていたそうです。
ですが、詳しくお話を聞いてみると、私たちには、そのお客様の資金計画では、どうしても幸せな生活を送ることはできないだろうと思えました。そこで、
「今は、家を建てる時期ではないと思います」
と率直にお話ししたのです。
この方の場合、年収は300万円ほどでした。その金額でも、収入が安定していれば、「幸せになれる家」を建てることはできます。でも、そのお客様の収入は不安定で、かなり生活を切りつめないと、住宅ローンの返済が追いつかないという経済状態でした。
「家を建てるのは、少し待ちませんか」
思いきって、そう切り出しました。
「今、家を建てても、私たちが考える幸せな暮らしにはならないと思うのです。半年たったら、もう一度いらしてください。経済状態が好転していようなら、そのときにもう一度相談に乗らせていただきます」
場合によっては、こんなことを言えば、お客様を一人失ってしまうかもしれません。
そんな覚悟をもった上でのアドバイスでした。
しかし、そのお客様は、ほっとされたような顔になって言いました。
「今の状況で家を建てるのは無理だと言ってくれたのは、トップホームズさんが初めてです。他の工務店を回りながら、どこかで、本当に大丈夫なのか、不安でした。無理だと言ってくれたトップホームズさんは信用できます」
「今は無理」と断って怒られることを覚悟していたのに、より信頼していただける結果になったのです。おそらく、「本当に大丈夫なのだろうか」という不安な気持ちがあるからこそ、何社もの工務店を回られたのでしょう。
では、他の工務店では、なぜ「大丈夫」などと太鼓判を押したのでしょうか。
お施主様の幸せよりも、自分たちが家を売ることのほうを優先しているような会社は、世の中にたくさんあるということなのです。

今この記事を読まれているお客様には、ぜひ、あなたの幸せを一番に考えてくれる工務店を見つけていただきたいと思っています。

「大丈夫」には何の保証もない

それにしても、銀行にせよ、工務店にせよ、どうして「返せないかもしれない」ような人、ひどい場合は破産してしまうかもしれない人にまで、「大丈夫、大丈夫」と住宅ローンを勧めてくるのでしょうか。
貸したお金が返ってこなくなるかもしれないという心配はしていないのでしょうか。
実は、それがないから、銀行も工務店も熱心にローンを勧めるのです。
無理なローンを押しつけても、工務店や銀行は何ひとつ損をしない仕組みになっています。
工務店は、家の引き渡しの時点で、建築にかかった費用全額をお客様から払ってもらいます。相手がその費用をもっていなければ、誰か(銀行)から借りて払ってもらいます。ですから、その借りたお金の返済が滞ったとしても、たとえ返済することができなかったとしても、痛くもかゆくもありません。
また、銀行のほうも、保証協会からお金をもらうので、自分が貸したお金が返ってこなくても、やはり損はしません。
ローン返済ができなくなったとき、被害をこうむるのは借りた本人、つまりお客様だけなのです。
ローンが返済できないということになると、最悪、自己破産に追い込まれ、家族もばらばらになってしまうかもしれません。
そのときになって、「大丈夫だと言ったじゃないか」と言っても、何の意味もないのです。

私たちトップホームズ社長の外川は、NPO法人住宅法律相談室の理事として、住宅に関する相談活動を行っています。
そこに寄せられる相談の中に、「ローンが払えない」というものは実にたくさんあるのです。
家で失敗した方の9割が、資金面でのつまづきです。
家を建てて幸せになれるはずだったご家族が、その反対の不幸のどん底にいるのです。
そんなことになってしまうと、正直、せいぜい相談に乗ってあげることぐらいしかできません。その状況から救い出してあげることは、残念ながらできないのです。
せめて、この先、そのような方が一人でも少なくなるように、くれぐれもお金のことは第一に考えていただきたいと願っています。

変動金利を勧める工務店に注意

住宅ローンはどのくらいの種類があるか、ご存じですか?
なんと、その数は数千種!
自営業の方には自営業に最適なローンがあり、公務員や、大企業にお勤めの方にはまた別なローンがあります。
その膨大なローンの中から自分に合ったものを選ばなくてはならないのですが、素人にはそうそう簡単なことではありません。
工務店選びが重要な理由のひとつが、この住宅ローン選びにあるのです。
お施主様の身になり、最もメリットのあるローンを勧めてくれる工務店、余裕のあるローン計画を立ててくれる工務店を選ぶことが大切です。

ローンの検討を始めると、「金利」という問題にぶつかることと思います。変動金利と固定金利、どっちが得なの?と途方に暮れる方も多いことでしょう。
固定金利はローンの返済額がずっと同じで、変動金利はその時々の金利によって返済額が変動するというものです。
今は、ゼロ金利と言われていることもあり、変動金利のほうが得をするかのように言われています。しかし、変動金利は、もし金利が上がってしまうと返済期間が延びてしまい、その分、お客様の負担が増えることになります。
多くの業者は、金利が安い今、変動金利を勧めてくるでしょう。金利が低いことによって、ローンの負担が軽いように錯覚してしまう人が多いからです。つまり、変動金利というのは、売り手側に有利なローンなのです。
どのローンを勧めてくるか、ということは、いい工務店を選ぶための判断基準としても使えます。変動金利のほうがいい、と勧めてくるような工務店なら、お客様よりも自分たちのもうけを大事にしていると疑っていいでしょう。

私たちは、基本的には、長期の固定金利をお勧めしています。
将来的にも返済金額が変わらないので、金利上昇の心配がなく、予定を立てやすいからです。
変動金利を選ぶ場合には、そのリスクを減らすこんな方法を取り入れてください。
現時点の変動金利と固定金利の金利差を調べてください。その差から生まれた金額を、使わずに貯金しておくのです。
そうしておけば、将来、金利が上昇して月々の返済が増えてしまっても、その貯金で返済額を補填することができます。その貯金があれば、金利が急上昇しても、あわてずに対応できるというわけです。
もし、このまま金利が上がらなかった場合には、その貯金は丸々残ります。
このように、変動金利を選ぶ場合も、長期固定金利を選んだ場合の金利と同じつもりで資金計画を立てておけば、安心です。

住宅ローンが組めないとき

住宅ローンが組めない、ということがわかってあわててしまうこともあります。

自動車ローンを返済中だと、住宅ローンが組めないことがあります。住宅ローンを組む前に、必ず自動車ローンを返済しておきましょう。
そのほか、クレジットカードでのキャッシングや、銀行のカードローンなどは利用していませんか?消費者金融からの借り入れがあると、ローンを組むことはかなり難しくなってしまいます。
クレジットを作りすぎてしまうと、たとえそれらを使っていなかったとしても、住宅ローンが組めないというケースもあります。
消費者金融のカードをもっていると、まったく利用していなくても、使う可能性があるとみなされて、あなたの信用度が落ちてしまうことがあります。
カードは、友人や知人から頼まれてなんとなく作ってしまうこともあると思います。
不要なクレジットカードは作らないようにしましょう。

資金計画を立てると、家を見る目が変わります

家族が幸せになれる家を建てるためには、いくらの予算が必要なのか。
この点がはっきりすれば、自分たち家族にとっての「等身大の家」の姿が、ようやく見えてくるでしょう。

たとえば、1,500万円の家、2,500万円の家、3,000万円の家という3軒があるとします。
資金計画を立てずにこの3軒の家を見比べると、お客様は、「やっぱり高いのは、それだけのことはあるね」などと言いながら、3,000万円の家をいい家だと思ってしまうでしょう。
でも、最初に「幸せになれる家」に必要な予算がわかっていると、家の見方が変わってきます。

幸せになれる予算は2,500万円だったとしましょう。
これを1万円でも超えたら、不幸になってしまう資金計画だったとします。
2,500万円のうち、建物にかけられる費用は1,700万円。残りの800万円で、土地とその他雑費を支払うことになります。
ここまではっきりとわかっていれば、1,500万円の家が、不思議と「いい家」に変わってしまうのです。「ここまでできて、しかも200万円もお釣りがくる」というわけです。
最初はいいと思っていた2,500万円の家は、「こんな家、とてもじゃないけど建てられない」という印象に変わります。
そして「一番いい」と思っていた3,000万円の家にいたっては、「こんなの高すぎる」と、まったく魅力のない、かえって、自分たちにとっては「悪い家」になってしまうのです。
不思議に思われるかもしれませんが、このように金額的な基準を先に決めることで、結果はまったく逆になるということを、ぜひ覚えておいてください。

家族が幸せになれる資金計画はこうして立てよう まとめ

資金計画を立てたら、次はいよいよ工務店を決める段階に移ります。
「幸せになれる家」を任せられる工務店や営業マンの見分け方をぜひ参考になさってください。
幸せになれる家づくりは、どんな工務店をパートナーとして選ぶべきか、ということは大変重要な問題です。長い人生の中でいえば、結婚する相手を選ぶのと同じくらい大切なことだと言えるでしょう。
今回紹介したように、

  • 家を建てても、幸せに暮らせる資金計画のアドバイスをくれる工務店
  • 無理のない範囲で返済できるローンを勧めてくれる工務店

こんな工務店になら、「幸せになれる家づくり」を託してもいいでしょう。
資金計画は、一人で立てられるものではありません。
建築や住宅ローンに関する知識をもつ工務店の専門家の手助けが必要になります。
資金計画や見積を工務店に出してもらい、その対応の仕方で、ベストな工務店を選んでいきましょう。
 
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工務店は職人さんの実力と心で選ぶ

工務店は職人さんの実力と心で選ぶ

職人さんのレベルの高さは工務店を選ぶ重要なポイント

工務店を選ぶ1つの重要なポイントがあります。

それは、あなたの注文住宅を建ててくれる大工さんをはじめとした職人さんのレベルの高さです。

職人さんのレベルは、技術などの実力と同時にその人の志をはじめとする心が重要になります。

老舗工務店トップホームズでは、その点をどの工務店にも負けないようにしなければならないという思いでやってきました。宮大工の技術と心を受け継ぐ私たちは、現代の職人さんたちにもそれらを継承していく必要があるのです。

実際には注文住宅を建てています。ですが、寺社仏閣の建築を建てるわけではなくても、その知恵や技術、そして思いを引き継いでいき、入居されるご家族の喜びと安心を最大にしていこうと考えています。

職人さんにとっても大切な工務店選び

職人さんにとって大切なのが工務店選び。自分たちの技術をどの工務店で発揮するのかは、非常に重要です。なぜなら、どの住宅工務店で住宅を建てるかということは、すなわちそのまま職人人生を左右するからです。

「契約前に「いい大工さんのいる工務店」を見つけるには?」にも書きましたが、いい大工さんとは、お客様への思いが強い大工さんです。私たちが一番大切にしていることは、山梨県内に住む子育て世代の多くのご家族が「幸せになれる家」を実現することです。

私たちがそれを実現するために、実際に家を建ててくれる職人さんたちとどのような関係を築いているか、そして、そんなにすばらしい職人さんをどうやって選んでいるか、ということを説明させていただきます。

私たちはまず「職人さんと工務店は対等な協力関係」と考えています。

ハウスメーカや工務店の中には、現場監督さんや大工さんをはじめとする職人さんに対して「仕事を回してやっている」「家を建てさせてあげている」という態度の会社がたくさんあります。

職人さんは、家づくりの技術を持つ尊敬すべき存在です。会社がいくらお客様から多くの注文住宅を受注したところで、職人さんがいなければ一軒の家も建てることはできません。家づくりは、職人さんあってのものなのです。

「俺たちが契約をとってきたから、お前たちに仕事をやらせてやる」と言わんばかりの態度が、どれほど職人さんのプライドを傷つけていることでしょうか。

腕に自信があって、家づくりへの思いが強い職人さんほど、そんな態度の工務店からは離れていきます。

私たちは、自ら大工として家づくりに携わった経験があります。ですから、職人さんたちの気持ちが痛いほどわかるのです。

プライドを傷つけられた職人さんが、どんな気持ちで家づくりに臨むことになるか。「お客様のために最高の住宅をつくろう」という思いを持ち続けることができるか。

お客様のために、という気持ちをもつことができなければ、家を建てることの喜びや誇りが失われてしまうことは言うまでもありません。

どんなに優秀な技術をもった腕利きの職人さんであっても、それではいい仕事をしてもらいようがないでしょう。私たちが目指す「お客様が幸せになれる家づくり」など、実現できないのです。

トップホームズでは職人さんたちに感謝しながら、「一緒にがんばりましょう。よろしくお願いします」という気持ちで接しています。

そして、職人さんの立場から考えても、そういう工務店で住宅を建てられることはどれだけ大切なことなのか、職人人生を左右することなのか、ということを知ってもらいたいと思います。職人が仕事をするだけではなく、仕事が職人を育てるという側面もあるのですから。前向きで素直で腕のいい職人集団の中で仕事をしている職人さんと、陰口を言ったり不満を抱えて嫌々仕事をしている職人集団の中で仕事をしている職人さんは、はっきり言って、表情からして違います。

参考までに、トップホームズで開催している住宅見学会には、職人のみなさんも駆けつけてくれていたりしますので、ぜひ、直接お話してみてください。

職人に惚れられる工務店であり続けるために

トップホームズで仕事をしていただいている職人さんたちは、どの方をとっても、エリート中のエリートです。技術もさることながら、ものづくりの基本となる「心」をしっかりと抱いている人たちなのです。

私たちが目指す「お客様が幸せになれる家」は、そんな職人さんたちとお客様、そして私たちが力を合わせることで実現できるのです。

私たちはこれからもお客様を裏切らない腕と心のいい職人さんたちを引きつけておくために、勉強をして努力をしています。

たとえば、職人の叱り方一つとっても全然違います。

「いったいだれがこんなふうにしろと言ったんだ!勝手なことをするな!」

こんな風に叱られたら思わず首がすくみそうですね。建設中の現場で、現場監督らしき人が、こんな言葉で大工さんを叱りつけているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

もしあなたが、叱られている大工さんだったら、こんな言葉を投げつけられて、どんなふうに感じるでしょうか。間違ったことをしてしまったのはたしかに悪かったけれど、でも別に悪気があってしたことではない。それどころか、よかれと思ってしたことだったのに。それを頭ごなしに否定されたら、やる気そのものがなくなってしまいそうです。こんな環境では、いい家を作れるはずがありません。

素晴らしい注文住宅を作るには、やはりチームワークが大切です。

私たちは、大工さんに限らず、だれかに誤りを指摘したり注意をする場合に、相手がした行為を否定することは絶対にしません。まず、その行為について理解しようとします。

たとえば、あなたのお子さんが、あなたのために花を摘んできてくれたとしましょう。お子さんは、あなたがきっと喜んでくれるだろうと思って、もう得意満面になっています。

でも、その花が隣の家の花壇に咲いていたものだということに、あなたは気づきました。隣家の奥さんが、日ごろから熱心に手入れをしているのをあなたも目にしたことがあったとします。

「お隣の花を摘んだりしたら、ダメじゃないの!」

あなたは思わず、こんなふうにお子さんを叱ってしまうかもしれません。そんな経験をされた方は多いと思います。私も子を持つ親ですから、気持ちはわかります。

普通の意識のレベルで考えれば、これはまったく正しい判断であると言えます。

でも、お子さんは、「きれいな花を大好きなお母さんに見せたい。きっと喜んでくれるはずだ!」という気持ちから、つい花を摘んでしまったのです。隣家の人が大切に育てている花は摘んではいけない、ということを単に知らなかっただけです。

そうしたお子さんの気持ちの部分をすくいあげるとしたら、叱り方はこんなふうに変わってくることでしょう。

「わあ、きれいなお花ね。ありがとう。お母さん、すごくうれしいわ」

まず、こんな言葉が出てくるはずです。そして、

「でもね、これはお隣のおばさんがとても大切にしているお花なのよ。それを摘んでしまうのは、よくないことなの。だっておばさんががっかりしてしまうから。次からは、人のものじゃないお花をプレゼントしてくれたら、お母さんはもっともっとうれしくなっちゃうわ」

こんなふうに語りかければ、お子さんは心を閉ざすことなく、自分が悪いことをしてしまったということを素直に反省することでしょう。

それを頭から「ダメじゃないの!」と否定されたら、「お母さんが喜んでくれると思ってしたことなのに」と心を閉ざしてしまっていたかもしれません。もしかしたら、反省する気にもなれないかもしれないのです。

もし、大工さんが何か間違ったことをしてしまったとしても、これと同じことなのです。

「なんだこれは!こんな仕事をしていたら、お客様は納得してくれないぞ!」

と大工さんを否定しては絶対にいけないのです。

ましてや、そんな言い方で、お客様を悪者にするなどもってのほかです。そんな叱り方をしていたら、その大工さんはお客様を大切に感じなくなってしまうかもしれないからです。

そんなとき、私たちは、まず、

「いつも一生懸命やってくださってありがとうございます」

ということを言います。それから、

「せっかく苦労してやっていただいたところ、申し訳ないのだけれど、お客様に一生安心して暮らしていただくには……」

と間違いを指摘するのです。

お客様が幸せに暮らしていただくために直す、ということが前提です。けっして「お客様が怒るから」直さなければならないのではないのです。

これだけで大工さんの受け止め方は変わってきます。

「いやいや、私のほうこそうっかりしてしまいました。すぐに直させていただきます」

そう言って、気持ちよく直してくれるのです。人間ですから、だれでもミスをします。でも、その対応次第でこれだけその後の気持ちが変化するのです。

そして、前よりもさらに一生懸命になって、お客様が幸せになれる家づくりに励んでくださるようになるのです。

そのため、私たちは職人さんたちに信頼され、惚れられるくらいの工務店でありたいと考えています。

大工さんとの「心の面接」とは

少し裏話とでも言うべきことをお話します。

どんな職人さんとでも、100%いい関係を築くことができるとは限りません。

こちらのページでも募集文を掲載していますが、中でも大工さんとの面接はたいへん重要です。「お客様が幸せになれる家づくり」というトップホームズの理念を心から理解し、そのために心を尽くしてくれるような大工さんでなければ、いい協力関係にはなれないのです。

そこで私たちがしていることをちょっと紹介させてください。

トップホームズでは、大工さんを選ぶための面接に一人あたり3時間をかけています。

私たちの言葉で、この面接を「心の面接」と言います。

この「心の面接」では、建築技術の話ではなく、心の話を徹底的に行うのです。

ちなみに、「心の面接」の合格率は、50人くらいに1人という非常に「狭き門」です。

お会いした大工さんの総数は、ゆうに数百人にのぼります。今、私たちとともに「お客様が幸せになれる家」をつくってくれている大工さんたちは、まさにその狭き門を通過した、選りすぐりの職人さんたちなのです。

「心の面接」について、もう少し詳しく説明しましょう。

私たちが必ず聞く質問があります。それは、

「自分の子どもの家をつくるようなつもりで、お客様の家をつくっていますか?」

という質問です。たいていの職人さんは、「はい、もちろんです」と答えます。

でも、それは本当でしょうか。そんなはずはないのです。他人と自分の子どもに、まったく同じ思いを抱くことなどあり得ないのですから。

「はい」と答える職人さんは、自分がそう思っているということを意識的に「言っているだけ」で、無意識のレベルからそう思っているわけでは、けっしてありません。

「自分の子どもの家をつくるようなつもりで、お客様の家をつくっていますか?」
という質問するのは、相手に、そうした「意識と無意識のずれ」、つまり思い込みがあることに気づいてほしいからなのです。

そこに気づくことができれば、その「ずれ」を補っていくことができます。

では、どうすれば「ずれ」を補うことができるでしょうか。

まず、職人さんには、徹底してお客様の立場に立ってみていただきます。

こちらは「コンビニの店員さん」「車の営業マン」「お医者さん」「設計者」「銀行の人」となり、職人さんには一貫して、それらの「お客様」役になってもらいます。

その上で、様々なシチュエーションを想像してもらいます。せっかく買った車のシートが、わずかだけど汚れていた。それに対して、営業マンが「たいしたことないですよ、大丈夫です」と言います。

でも、そう言われたお客様は、いったいどんな気持ちになるだろうか?

営業マンの言葉は嘘ではなく、実際にたいした汚れではないかもしれません。

でも、自分がお客様だったら、そんなほんのちょっとこのことでも「イヤだな」「大丈夫かな」と思うことでしょう。

これは、家についても同じことなのです。

職人さんにとっては些細なことで、心配されるようなことではないかもしれません。でも、お客様にとっては、それが重大なことなのです。

こうしたことを、様々なシチュエーションでお客様の立場に立ってみることによって、理解できるようになります。

すると、最後に、

「自分の子どもの家をつくるのと同じ気持ちで、お客様の家をつくるべきだ」

というふうに変わってきます。

この段階で、その職人さんは「命がけで家をつくる人」になっています。親というものは、子どもを守るために命を懸けることができる存在です。子どもの家をつくるのと同じようにお客様の家をつくる、ということは、命がけでお客様の家をつくるということに限りなく近づいてくるのです。

それまでは「家をつくるということ」が、どれほど重大なことか、意識のレベルでしか理解していなかった大工さんが、無意識のレベル、本能のレベルから、それを理解できるようになるのです。

実際には、残念ながら、ここまでいたる大工さんは、とても少ないと言えます。ですから、狭き門なのです。

それでも、私たちは心を同じにできる職人さんを選びたいのです。

トップレベルの優秀な職人さんの中から、さらに、心を同じくできる人を選びたいのです。

いわば、「お客様が幸せになれる家づくり」を実現するための最強のエリート集団。

それが私たちが選び抜いた職人さんたちなのです。

家を建ててくださるお客様への思いを強くする「心の筋トレ」

こうして選び抜いた大工さん、職人さんたちに次にお願いするのは、お客様の幸せを基準にするための「心の筋トレ」です。

たいていの工務店では、普通、お客様の家のことを「〇〇邸」と呼ぶようなことがまかり通っています。でも、トップホームズでは、「〇〇様邸」と必ず「様」をつけるようにしています。

もちろん、普段、「〇〇邸」と呼んでいる人たちも、お客様の前に出ると「〇〇様邸」と言っていることでしょう。でも、それでは見える部分だけ、つまり「意識」の部分だけでそうしているだけなのです。「無意識」の見えない部分で「〇〇様邸」という丁寧な言い方をしていなければ、それは本心とは言えないでしょう。

不思議なもので、「〇〇様邸」と声にして言いつづけるだけで、お客様に対する感謝の気持ち、お客様を大切にしようという気持ちが浸透していきます。この、知らぬ間に浸透していった感謝や気持ちこそが、無意識の、そして真実の、確固たる思いなのです。

職人さんたちは、「〇〇邸」と呼ぶのが当たり前だったので、最初はなんだかとても言いづらそうにしていました。恥ずかしいような気がするようなのです。

でも、1週間たつとだんだん慣れてきて、1か月もたつと、すっかり抵抗がなくなり、3か月たてば、ちゃんと定着します。

他社の工務店の大工さんが「〇〇邸」と呼んでいるのを偶然耳にして、

「あの人、〇〇艇なんて言ってたよ!どうも驚いたね、よく『様』もつけずに呼べるもんだ」

などと批判したくなるほど、すっかり変わってしまうのです。

単に「〇〇様邸」と呼ぶことにしただけで、それほどまでに無意識を改革することができてしまうのです。人間の能力ってすごいですね。

逆に適当な言葉を発していると、気持ちがそれに染まっていくと言うことですから怖いことですね。

注文住宅は一生に一度の大切なお買い物

今回は、私たちは、「お客様が幸せになれる家」を実現するために、職人さんたちと対等な協力関係を築いていること、お客様への心を基準にした「心の面接」によって大工さんを選び、「心の筋トレ」でそれを実践していることを紹介させていただきました。

ぜひ、「お客様が幸せになれる家」を意識のレベルで仕事の基準においているような、いい職人さんのいる工務店をパートナーに、後悔のない家づくりをしてくださいね。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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注文住宅のセカンドオピニオンとしての工務店

注文住宅のセカンドオピニオンとしての工務店

お家を建てるすべてのご家族に幸せになってほしい

私たちトップホームズでは、必ずしも絶対にトップホームズで家を建ててもらうことを目指してはいません。こういうと不思議な顔をされる人も多いのですが、これは本当のことなのです。

私たちは、多くのご家族にいい家で幸せに暮らしていただきたいと思っています。そして、この美しい山梨がより住みやすい、笑顔にあふれる地域となっていけばいいと思っています。
ですから、これから注文住宅を建てようとしているどんなご家族にも、そして、現在、すでに他の工務店さんに依頼し着工している人にも、住宅のことならいつでも無料でアドバイスさせていただいています。それが私たちのルールですし、山梨で老舗工務店として古くから建築に携わっている私たちの使命でもあるのです。

たとえば、もし、あなたが自宅の玄関を出たときに目の前に迷子の子供がいたら、きっと声をかけたり、一緒にお母さんやお父さんを探してあげることでしょう。

もし、あなたがお医者様で、病気で苦しんでいる人がいたら迷わず手を貸すでしょう。その人がお金を払ってくれないからといって見捨てることはしないでしょう。なんとか、自分が持つ知恵や技術で、より多くの人の役に立ちたいと考えるでしょう。

だれかが困っているときに助けたくなるのは、人間の本来持っている感情です。

私たちが注文住宅を建てる人に無料でアドバイスさせていただくのは、そういう、ごく自然な思いからでもあるのです。

そして、注文住宅を建てるすべてのご家族に、末永く幸せになってほしいと、人生をすばらしいものにしてほしいという思いがあるのです。

老舗工務店としての使命と願い

私たちが家づくりのアドバイスを求められれば、いつでも喜んでアドバイスさせていただくのには、もう一つの理由があります。

じつは、私たちが老舗工務店として備えている知恵や技術は、私たちだけのものではないという思いがあるのです。宮大工として先祖代々の知恵や技術力を受け継いでいます。そのおかげで、安くても丈夫で立派な家が建てられるのです。その知恵や技術力に感謝するだけではなく、多くの人のために使わせていただいているだけなのです。

宮大工の知恵を在来工法として現代にあった形で注文住宅建築に生かす。老舗工務店の使命であり、喜びです。

ですから、その知恵を、より多くの人に使っていただけるのでしたら、無料ででもアドバイスさせていただかなければいけないと考えているのです。それが先人の知恵に感謝を示すことになると思っています。その心があるおかげで、私たちは、喜びという報酬をいただくことができます。

住宅工務店もセカンドオピニオンの時代

医療の世界でもセカンドオピニオン、つまり第二のお医者様の意見を参考にするということがごく普通のことになってきました。

住宅工務店の業界も、一生に一度のお買い物をしていただくわけですから、セカンドオピニオンが必要な時代になってきていると思っています。

住宅工務店に求められるセカンドオピニオンの意味は、客観性にあると思います。つまり、どうしても家を売りたい、家を建ててほしいという工務店の営業マンが、万が一自分の工務店にとって都合のいいことばかりを言って、施主であるご家族様にとってマイナスの部分を隠していたら恐ろしいことでしょう。

そんなときこそ、セカンドオピニオンを求められた私たちの出番です。そういったマイナス部分に気づいて、客観的な意見が言えなければなりません。

ぜひ、工務店選びや住宅の建築についてのセカンドオピニオンが必要なときは、ご相談いただければと思います。

家を建てている人へのアドバイスの具体的方法

ただし、よほどのケースでなければ他の工務店さんへの非難や攻撃はいたしません。私たちは影の存在としてあくまでも施主であるご家族にアドバイスします。

たとえば「こういう質問をしてみてはいかがでしょうか?」「こういう風に要望を伝えてはどうでしょうか?」というようにアドバイスします。

ですから、すでに住宅の建築を依頼している工務店さんとの関係が悪化する心配はありません。

注文住宅ならではの難しさ

トップホームズは在来工法で注文住宅を建てている工務店です。1棟1棟、それぞれのご家族のご要望を伺ってから、予算を抑えながら家族が長年安心して幸せに生活できる住宅を作っています。そのため、それぞれのお家の形は違います。つまり、同じ家はありません。毎回設計図が違います。

大量生産の品物を売っているわけではありません。ですから、下手をすれば手抜きだってできるわけです。

そのため、お友達が建てた注文住宅がよかったからといって、自分が要望して建てた注文住宅の品質に問題がないとは限りません。ですから、そういうときにセカンドオピニオンとして、私たちにご相談いただければ、時間の許す範囲の中で、できるだけのことをさせていただきたいと考えています。

ちなみに私たちが職人さんの定着率を大事にしているのは、品質を高いレベルに維持し続けて、万が一の問題も起こさないようにするためです。

住宅建築のアドバイスが無料でできるのはなぜ?

他の工務店がほとんどやってくれない住宅建築への無料のアドバイスができるのはなぜでしょうか。もしかしたら、無料だと言いながら、注文住宅の契約を強引に迫ってくるのではないか、と疑う人もいらっしゃると思います。

私たちは押し売りのようなことまでして、家を建ててほしいと思ったことはありませんし、これからもそのような押し売りまがいのことは絶対にしません。

押し売りする必要がない理由をあえてあげるとしたら、1つは、多くのご家族に支持していただいてるということです。おかげさまで山梨地域の工務店として年間50棟以上の住宅を建てさせていただいている当社ですが、ありがたいことにそのうちの多くが、当社で家を建ててくださったお客様からのご紹介です。

もし、当社が押し売りのようなことをしていたら、そういうお客様への裏切り行為となります。信頼が第一の工務店業界。あっという間に悪い噂が広がります。

第一、押し売りをして契約をさせられたと感じているお客様は、自ら進んでご親戚やご友人などを紹介してくださるでしょうか。そう考えていただけると助かります。

住宅を押し売りしないでいいもう一つの理由

どうして安くできるのかというページにも書いたように、誤解を与えてしまうかもしれませんが、私たちの会社はおかげさまで適正な利益を上げさせていただいています。じつは、お家の建築をお願いする工務店が利益を上げているということは大切なことなのです。

たとえば、お家を契約してから工務店に施工代金を支払った後、その工務店が倒産したりする、というケースが全国で後を絶ちません。そうなると最悪泣き寝入りです。保証に加入している会社もありますから、確認が必要です。ですから、できる限り安心いただくためにご希望とあれば実際の決算書をご覧いただくこともできます。

また、利益が出せていない工務店の場合、ついつい原材料費を安くするために粗悪な資材を使ったり、工事の手を抜いたりすることが起きてしまうかもしれません。大工さんを始め、職人さんも人間です。いくら本心ではいい家を建てて喜んでもらいたいと考えていても、滞りなく工事代金が振り込まれてこなければ、そんな住宅工務店の仕事はついつい手を抜いてしまうこともあるかもしれないのです。

そして、利益が出せていない工務店の場合、営業マンがノルマを達成できないからといって、押し売りをしてしまうかもしれません。質問をしても、正しいことを教えてくれないかもしれません。

私たちにはノルマがありません。設定することがお客様の利益につながるのであれば、喜んでノルマを設定しますが、そんなことをしても絶対にだれも得しないことを知っています。

売上は無理に伸ばそうとするものではありません。それよりも品質と信頼を伸ばし、その結果として多くのお客様から注文いただけるようになって初めていただけるものなのです。

こんなことを言えるのも、今までのお客様のおかげです。本当にありがとうございます。

もちろん、どのご家族にもできることならトップホームズで家を建てていただきたいという思いがあります。それは、私たちが建てているお家に自信があるからです。

ですが、もしほかの工務店さんで建てる必要があったりする場合でも、これからもできるだけアドバイスをさせていただいたりできればと思っています。

ほかの工務店で注文住宅を建てたご家族へのアドバイス事例

以前、実際にこんなケースがありました。
あるお客様が、せっかく弊社で家をつくりたいと希望してくださったのに、どうしても他の工務店で建てていただかなければならなかったのです。

そのお客様のご希望は、まず第一に、将来的にご両親を介護する必要があるので、ご両親の近くに住むということでした。そして次に、安くていい家を建てたいとお考えでした。

品質の高い注文住宅を建てるには、何を優先するかということがとても大切です。この場合ですと、「ご両親の近くに住むこと」という第一条件をまず満たさなければなりません。

そこで土地を探すことから始めましたが、ようやく見つかった土地は、私たちではない、別な工務店との契約が条件となっていたのです。

そのご家族は、私たちに家を建ててほしいと思ってくださっていたので、大変悩んでおいででした。

そこで、私はこんなことを申し上げました。

「お客様、〇〇建設さんに、安くていい家を建ててもらいましょう。そのために、私たちは最後まで相談にのります。心配なこと、不安なことがありましたら、いつでも、何でも私たちにおっしゃってください」

そうして、他の工務店さんでの家づくりが始まったのですが、そのお客様は、着工後も何度かトップホームズまで足を運んでくださいました。

「基礎の部分がこんなふうになっているんですけど、それで大丈夫ですか?」
「断熱材はこういうのがいいと勧められたんですけど……」

私たちは、自分たちの知識をフルに使って、

「こんなふうに頼んでみるといいですよ」
「こういった材質のものを選ぶといいですよ」

という具体的なアドバイスを、お客様の家が完成するまでさせていただいたのです。

そしてそのお家が無事に完成したときには、本当に喜んでいただけました。

私たち自身が手がけてお客様の家を作り上げたときにも、もちろん毎回とても感激して、最上のうれしさを感じるのですが、そのときの私たちの喜びは、いつもとは違う形で家を建てる人の幸せに役立てたという喜びでした。

損をしているというような気持ちはまったくなく、そのような喜びを与えていただいたことで得をさせてもらったと、逆に深く感謝をしています。

注文住宅についてのセカンドオピニオンを上手に受ける方法

まず、工務店さんと契約をする前にご相談いただいた方が絶対にいいのは当然です。場合によっては新たな問題に気づいたりできるからです。注文住宅であっても契約前なら最悪取り消すこともできます。

少し親しくなった営業マンに断りにくくなった場合は、どうすればうまくことわれるか、ということも私たちはアドバイスできると思います。

次に、すでに契約してしまっている場合も、正直にそのことを私たちに教えてください。ときどき、契約してしまったことを黙っている人がいらっしゃいます。そういうときは、事実におかしい点が出てきて、本当に的確なアドバイスができません。

お一人で抱え込まず、ぜひご相談いただければと思います。

そして、最後にもう一度申し上げます。

どの工務店で注文住宅を建てる人も幸せになってください!

これが私たちの願いです。

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