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「幸せになれる家」を任せられる工務店や営業マンの見分け方

幸せになれる家づくりは、どんな工務店に頼めばいいのでしょうか。
これはとても重要な問題です。
もしかしたら、結婚相手を選ぶことにも匹敵するほど大切なことと言ってもいいと思います。
いくつもの工務店に相談し、何人もの営業マンと話をしていくうちに、中には、はっきりと言葉にできないけれど、なんとなく気に入ってしまう営業マンと出会うことがあるかもしれませんね。
お施主様と営業マンの関係には、一目ぼれというような要素があります。「この人とはなんとなくフィーリングが合うみたいだ」というような、感覚的な、勘のようなものです。
これは案外無視できないものです。
そんな営業マン、工務店はどのように見分ければいいのでしょうか。

「幸せになれる家づくり」を託せる工務店の7つの条件

まず、「幸せになれる家づくり」を任せられる工務店というのは、どのような会社かということから考えてみましょう。
次のような7つの条件をクリアするような工務店なら、「幸せになれる家づくり」を託してもいいと思います。

  1. 家を建てても幸せに暮らすことができる資金計画のアドバイスをしてくれる
  2. 無理のない範囲で返済できるローンを勧めてくれる
  3. お施主様のこだわりをちゃんと取り入れて、満足のいく建築プランを立ててくれる
  4. ローコストで、丈夫で良い家を建ててくれる
  5. 手ごろな値段で、より良い土地を手に入れてくれる
  6. きちんとした仕事をして、いい家を建ててくれる
  7. アフターサービスが充実している

住宅会社を決めるときは、身近な人の家づくりの経験に耳を傾け、その方をはじめ、すでに完成した家をいくつも見てまわり、そして営業マンに直接会って話を聞きましょう。
できれば、その工務店の社長の考え方、理念もきちんと聞いて、自分のために「幸せな家」を建ててくれる工務店かどうかをしっかりと見きわめたいものです。

営業マンの言葉から工務店を見きわめる

ここで、工務店を見きわめるためのコツをご紹介しましょう。これを知っていれば、「幸せになれる家」を任せられる工務店選びには、成功できるでしょう。

そのコツとは、モデルハウスや現場見学会などを訪れた際に、営業マンがどんな対応をするかということをチェックしてみることです。
「当社の建物は、高気密高断熱となっております。ですから冬も暖かく……」
こういう言葉は、商品を売るための説明です。
「冬でも暖かい家をお望みでしたら、今お話しした断熱材のことを覚えておいてくださいね。どこの工務店でお建てになる場合でも、きっと役に立ちますから」
こんな言葉なら、家づくりのプロとしてのアドバイスであると言えます。

「お困りのことはありませんか?」
「何か不安はありませんか?」

こんな言葉で会話がスタートするようでしたら、その人が親身になって相談にのってくれる営業マンであることの証と思っていいでしょう。

別な観点から考えてみましょう。
あなたのお子さんが立派に成長して、ついに自分の家を建てるほどまでに独り立ちしたとします。そのとき、あなたはどんなアドバイスを子どもに向かってするでしょうか。
そんなアドバイスこそ、最も正直なものであると言えます。
子どもに無理なローンを押しつけるような親はいないでしょう。
ちょっと見はいいけれど、高いわりには役に立たないような設備を勧める親もいないと思います。

あなたが相談している工務店では、メリットのことばかり説明していないでしょうか。工務店は、デメリットについて説明すると、家が売れなくなると考えて、メリットの説明に終始してしまいがちです。メリットの説明しかしない工務店は、残念ながら、お客様の幸せよりも、自分の営業成績や、自社の利益を第一に考えていると思っていいでしょう。
デメリットについての説明もちゃんとしてくれる工務店は、その家に住んだ後でも後悔してしまうことがないように、本当のことを話しておこうという気持ちを持っているのです。

このように、見学会等での営業マンの話によく注意していれば、その工務店が親身になってお客様のことを考えてくれる会社なのか、はたまた「売れればいい」というスタンスの工務店なのか、必ず伝わってくるものです。
ぜひ、工務店を決める際の参考にしてください。きっと信頼できる工務店を見つけることができるでしょう。

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地元工務店はホームドクターとしても安心

山梨という地元に根づき、長い歴史のある工務店なら、山梨県内での建築実績も豊富で、山梨特有の風土や気候にも精通しています。
山梨県の大部分を占め、人口密度も高い甲府盆地は、平均気温は全国平均並みですが、湿度が低めで冬から春にかけて空気が乾燥することがあります。標高が高い富士五湖地方などでは気温が低く、多雨な地域もあります。また、海よりの地域を低気圧が通過するときには大雪となることがあります。
このような山梨独特の暑さや寒さ、台風、季節風、湿気、乾燥などに対して、ここに住み続けてきた人々は様々な対処の知恵を蓄えてきました。そういったことも、山梨地元の工務店なら熟知しています。
全国展開をしている有名ハウスメーカーは、会社の名前を覚えてもらうために、テレビなどで大量のコマーシャルを流しますが、山梨で営業している工務店は、地元の人に名前を知ってもらえばいいので、そんな派手な広告をする必要はありません。その分、コストをかけずに、高品質の家を建てることができるのです。

皆さんは、身体の不調を感じていなくても、定期的に健康診断を受けることと思います。
家もこれと同じです。いつまでもいい状態の家であり続けるためには、定期的な検査を行うことが必要です。
また、「頭が痛い」「風邪をひいた」といった実際の身体の不調を感じたときにも、病院に行かれますよね。
家も同じように、不調が生じたら、修理を行うことになります。
不調ということでなくても、お子さんが大きくなってもっと広い部屋が必要になったり、ご実家のご両親と同居することになったりと、増築や間取りの変更が必要になることがあります。
家を建てる工務店は、家を建てたらその役目を終えるのではなく、むしろそこから長い付き合いが始まる、あなたの家のホームドクターのような存在であると言えます。
家に関して何かしら心配なこと、困ったことがあれば、連絡をすればすぐに様子を見に駆けつけてくれるので、安心に暮らすことができます。
その意味でも、遠くに本社がある企業よりも、地元の工務店のほうが、信頼できるという面があることを覚えておきましょう。

見積もりは信頼できる工務店からとる

新聞に入っている新築一戸建ての折り込み広告には、よく、「お見積もり無料!」という文字が躍っていますよね。
たしかに、見積もってもらうだけなら、費用はかからないのでしょう。
でも、家を売りたい業者や営業マンは、見積もりだけで終わらせずに、「キャンペーン」や「値引き」といった言葉を巧みに操って、あなたに仮契約を迫ってくるかもしれません。
しつこい営業を強い意思で断ることができない方は、手あたり次第に見積もりをとることはやめておいたほうがいいかもしれません。
そうした工務店や営業マンは、付き合い始めてみると、すぐにわかります。
「なんだか押しつけがましい」
「営業マンに振り回されているみたいに感じる」
「なんでも簡単にできるようなことを言うけど、信じられない」
そんな印象を受けたら、早い段階で打ち合わせることを中止してほうがいいでしょう。もちろん、その会社との契約はお勧めできません。
家は一生に一度の高額な買い物ですが、何社かから出してもらった見積もりを比較するのがベストなやり方かどうかは疑問です。
信用できる工務店を見つけるまで、見て回ることはいいことですが、工務店や営業マンをよく見きわめて、見積もりをとるのは最も信頼できる工務店1社からだけにするほうが、話はまとまることでしょう。

工務店の「危ない言葉」とは

ここで、皆さんに気をつけてもらいたい「工務店の危ない言葉」を紹介しておきましょう。
「気をつけよう、甘い言葉と暗い夜道」
そんなチカンへの警戒標語がありますが、一戸建てを建てる場合にも、気をつけたい「甘い言葉」というものがあるのです。
話を進めたり、契約を行う場合には、以下に紹介する言葉には十分気をつけてください。

キャンペーン

こんな広告を何度も出している工務店があります。
「ただいまキャンペーン実施中!今なら、エアコン3台と食洗機が付きます!」
毎回ほぼ同じ内容のキャンペーンで、期間だけ変えて広告を出しているのです。
「今契約すればお得です」と繰り返し言われて、乗り遅れないように、ついつい急いで仮契約を結んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
こういったキャンペーンは、早く仮契約をとって、その後で、オプションで金額を上乗せしていく手法をとっている工務店がありますので、気をつけてください。

仮契約と手付金

ところで、あなたは「仮契約」のことをちゃんとご存じでしょうか。
「仮」というのは「とりあえず」ということだから、あとで考えなおせばキャンセルできるし、手付金を払っても返してもらえる……そんなふうに思ってしまっている人がとても多いのです。でも、仮契約を中止しても、手付金が返ってくることはありません。法律上は、仮契約も本契約も同じものと考えていいでしょう。
仮契約をキャンセルすると、手付金はその工務店のものになります。その手付金が100万円だったら……「幸せになれる家」に使えるお金が、100万円少なくなってしまうのです。

じつは、「仮契約」というものは本来不要なものなのです。
契約を結ぶのは、断熱材の種類やコンセントの数、屋根や外壁の仕様といった細かい作業内容を決定し、屋外給排水、仮設工事費、諸経費、確認申請などすべてを含んだ「住める状態」の最終金額が決まったときです。そしてその内容に納得したら、仮契約ではなく、本契約を結べばいいのです。
本来は不要な仮契約を迫ってくる工務店は、家を安く見せておいて、後でいろいろなオプションをつけ、最終金額を高くする手法をとっていると思っていいでしょう。

値引きします

値引きをしてくる工務店には要注意です。
もともと適正な利益をとっている正直な会社であれば、どんなに交渉で粘られても、値引きすることなどできないはずです。利益を減らしてまで値引きをするような会社は、そのうち倒産してしまうでしょう。家は建てた後でも30年、50年とメンテナンスでその工務店と付き合っていくものですから、いつ潰れるかわからないような会社では困ります。
値引きできるということは、はじめから利益を乗せすぎているのか、値引きによって減った分を、材料の質を落としたり、手抜き工事をしたりすることで、取り返そうとしている可能性が高いと思われます。
しかも、そんな工務店は、値引き交渉などしないおとなしい人にはそのままの価格で売り、強く値引き交渉をする人に対してだけは値引きをします。人によって価格を変えているわけです。そんな工務店を信用することはできないでしょう。
工務店の「値引き」と「安くする智恵」の大きな違いにも書きましたが、工務店が値引きした住宅価格には、ある危険性があります。そのことを知っておいてください。
 
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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