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一戸建てで叶えたい夢をリスト化して「幸せの基準」を探す

「マイホームを建てよう」という話題が夫婦で出るようになったら、さぞワクワクされることと思います。

「どんな家がいいかなあ」
「雑誌で見た、あんなおしゃれな家にしてみたい」
「この間見た映画で主人公が住んでいた家が、すごくかっこよかったよね!」

様々な夢が、どんどんふくらんでいくことと思います。

「家を建てる土地はどこにしよう?」
「予算はどのくらい?」
「どこの工務店にすればいいのかな」

どんな間取りにするべきか、ということも気になるでしょう。
そんな具体的な話に進む前に、やっておくことがあります。
それは、どんな家に住みたいのか、その家でどんな暮らしをしたいのか、という自分たちのイメージをしっかりと把握するということです。

「幸せになれる家」のイメージをリスト化する

ほとんどの人にとって、自分の家を建てるということは、一生に一度しかない体験です。
建ててしまってから、

「和室をつくっておけばよかった」
「思ったよりリビングが狭くて、あまりくつろげない」
「キッチンの使い勝手が悪い」

というような後悔が出てきてしまっても、そうそう簡単に「やり直し(建て直し)」ができるものではありません。
どんな家に住んだら、今よりももっと幸せになれるのか、じっくりと考えてから先に進みましょう。
そのイメージがはっきりしていれば、私たち工務店と話をするときにも、スムーズに話をすることができるのです。

自分たちがどんな家に住んだら幸せになれるのか、そのイメージをはっきりともつことが大切だということは、「プロの工務店が山梨で真剣につくる家とは」というページにも書きました。そのために、下記のようなチェックリストを作っていることをお勧めします。
ここに挙げたのは例ですが、こういったリストを作り、チェックしていくことで、まだ気がついていない、あなたの家族の「幸せの基準」が見つかるかもしれません。

まず、今住んでいる家ではできないこと、一戸建てに住んだらやってみたいことを確認してみましょう。

リビング・ダイニング

□ 大画面・高画質のテレビで映画を楽しみたい。できればホームシアターがあったら最高。
□ 大音量で好きな音楽を聴きたい。
□ 子どもと思いっきり身体を動かして遊びたい。お馬さんごっこ、プロレスごっこ、鬼ごっこ、かくれんぼができる家がいい。
□ 子どもに楽器を習わせたい。
□ ホームパーティを開きたい。子どもの誕生会や、ママたちのティーパーティ、お鍋を囲む会、ワインを楽しむ会とか…。
□ 大きなダイニングテーブルを置くのが夢。家族でそのダイニングテーブルを囲んで、食事だけでなく、勉強や読書、手芸、パソコンなど、いろいろなことをやりたい。

どうですか。広々としたリビング・ダイニングに明るい日差しが差し込んでいるような風景が、見えてくるようですね。家族みんなが思い思いの姿勢でくつろいでいます。親しい友人もたくさん訪ねてきます。いつも賑やかで、笑い声が絶えない、そんな幸せいっぱいのリビングです。

ベッドルーム

□ 衣服がたっぷり収納できるウォークインクロゼットが欲しい。
□ 寝室で、眠る前のお酒を楽しみたい。

今度は、ウォークインクローゼットのついたベッドルームのイメージがわいてきました。ごった返していた衣服が、すっきりと片付いています。
ご夫婦で、就寝前のお酒を楽しんだりされるのなら、ベッドだけでなく、くつろげる椅子とテーブルを置けるぐらいのスペースが必要になりそうですね。

子ども部屋

□ きょうだいを公平に扱いたいので、どの子にも同じ広さ、同じ仕様の部屋にしてあげたい。
□ 本やおもちゃ、衣類を収納できるスペースが欲しい。

たとえ小さな子でも、「自分専用の部屋が持てる」というニュースは、うれしいものです。ぜひ、ひとりひとりに「どんな部屋が欲しい?」と聞いてみましょう。
子ども部屋の収納は、幼いうちはおもちゃ箱でもいいかもしれませんが、小学校にあがると、教科書やランドセル、その他の教材置き場を収納するスペースが必要になります。部屋とともに成長していくお子様の姿が、目に浮かぶようですね。

キッチン

□ パンやお菓子を自分でつくってみたい。
□ 自分の身長に合わせた高さの調理台にしたい。
□ 4つ口のコンロが欲しい。

奥様は、使いやすいキッチンで料理の腕を振るう日を楽しみにしています。休日などには、ご夫婦でキッチンに立つというのも、なかなかいいものです。男性が入っても動きやすい広さのキッチン、調理台の高さも検討してみましょう。

□ 庭でバーベキューをしたい。
□ ウッドデッキにして、裸足で休日のブランチを楽しみたい。
□ 季節ごとの花や、料理にも使えるハーブを楽しめるガーデニングをしてみたい。

青々として芝生の上で、キャッキャッとたわむれるお子様と子犬の姿は、まさに「幸せな家」の象徴と言えるでしょう。
四季を通していろいろなお花が咲くお庭は、きっと家族の自慢になることでしょう。「庭でやりたいこと」の優先順位を決めておきましょうね。

サニタリー

□ ゆったりと脚を伸ばして浴槽につかりたい。
□ 冬でも暖かい脱衣所が欲しい。
□ 夜や早朝でも、気がねなく洗濯機を回したい。
□ 時間のない朝などに便利なシャワーのついた洗面化粧台が欲しい。
□ トイレの中にも収納庫が欲しい。

広々とした浴槽でゆっくりと半身浴をしたら、さぞかし気分がリフレッシュされることでしょう。お掃除にがんばらなくてもキレイを保てるサニタリーなら、なおいっそう幸せです。

ベランダ

□ 広々したベランダで、ときには星空を眺めながらブランデーを飲んだりしたい。
□ 家族に気をつかわずに、のんびり煙草を吸いたい。
□ 急に雨が降り始めてもあわてなくてすむように、ベランダにも屋根が欲しい。

単なる「洗濯物干し場」ということになってしまいがちなベランダですが、それでは夢がありません。もう少し広くして、デッキチェアを置いたりしたら、ちょっと別な空間がそこに生まれる可能性があります。リビングやお庭とはまた違った、くつろぎの場所になると思いませんか?

家族の趣味

□ ホームバーが欲しい。
□ 自分で釣ってきた魚を、自分でさばきたい。
□ ゴルフバッグ、サーフボード、スノーボードなどをラクラクと収納できるような広いスペースが欲しい。
□ ランニングマシーンやエアロバイク、ジョーバなど、自宅でフィットネスをできるようなスペースが欲しい。
□ 書斎が欲しい。
□ 家事室が欲しい。
□ 写真の現像室が欲しい。

趣味は、その人の人生を豊かにしてくれます。
絵を描きたい、楽器を演奏したい、カメラや写真に凝りたい、模型を組み立てたいなど、家族それぞれの希望をかなえられるようなスペースがあれば、さらに趣味が深まり、人生が充実したものになることでしょう。

一戸建てで叶えたい夢をリスト化して「幸せの基準」を探す まとめ

いかがでしょうか。一戸建てで暮らすとしたら、自分たちがどんなことをしたいのか、なんとなくイメージがわいてきたでしょうか。

今回書いたようなことを家族で話し合ううちに、

「そんなことできるわけないよ」
「夢みたいなことをいっても無理にきまってる」

などと否定的なことを言い出す人がいるかもしれません。
でも、そういうことを言うのは今はやめましょう。せっかくの夢がしぼんでしまいます。
これらのイメージを思い浮かべるときには、予算とか、土地の広さといったような現実的なことは、いったん脇においておいてもかまわないのです。
ここでは、自分たちの幸せがどこにあるのかということを、見つけることから始めることを考えましょう。
まずは「やりたいこと」「ほしいもの」を好きなように挙げてください。
それが実現可能なことかということは、後からじっくり検討していけばいいのです。

こうした「叶えたい夢」は、「幸せになれる家」のイメージが具体的な形になるまで~トップホームズがお客様に聞く33の質問を伺うときに、ぜひ私たちに伝えてください。
 
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

家族が幸せになれる資金計画はこうして立てる

大切な「資金計画」だから、私たち工務店に相談してください」という記事にも書きましたが、成功する家づくりの順番は、

  1. 資金計画(土地+建物+その他の費用)を立てる
  2. いい工務店をパートナーに選び、家づくりのプランを立てる
  3. 土地を選び、購入する

という進め方です。
この資金計画は、住宅ローンの返済だけでなく、新しい家での生活資金、とりわけ、お子さんの学費を考慮に入れて計算しなくてはなりません。
ご夫婦でしっかりと話し合ってください。

あなたに適した返済額はいくら?

今の年収でどれくらいのローンが組めるのか、最近では、すぐに数字を割り出せるようになりました。

住宅ローンシミュレーション | リクルートの不動産・住宅サイト SUUMO(スーモ)

 返済率 = 年間ローン返済額 ÷ 税込み収入

これが返済率を割り出す際の公式です。
返済率とは、「いまの収入に対してどれだけのローンを組めるか」を決める目安です。
これで割り出すと、金融機関によって多少差がありますが、おおむね、次のようになります。

年収300万円未満 返済率25%以下
年収300~400万円未満 返済率30%以下
年収400~700万円未満 返済率35%以下
年収700万円以上 返済率40%以下

ただし、この「年収」というのが曲者です。これには、所得税、住民税、社会保険、交通費、厚生年金などが含まれています。つまり、手取りの収入金額ではありません。

この公式で出る数値を実際の手取りで考えると、返済率がなんと50%を超えてしまうこともあります。50%ということは、手取り収入の半分以上をローンの返済でもっていかれてしまうことになります。それでは、生活にゆとりなどつくれるわけがありません。
返済率からローンの額を決めるのであれば、年収の20%以下が理想的です。多くても、25%を超えないようにしたいものです。
20%を超えると、だんだん生活は苦しくなってきます。

逆に、月々の返済額を今の生活から考えて決めるのでもいいでしょう。
もし、今、月7万円の家賃を払っていて、毎月2万円を貯金しているとしましょう。その今の生活を「幸せ」「ゆとりがある」と感じているのなら、住宅ローンの返済は7万円でもいいでしょう。最高でも、貯金するお金を合わせた9万円が限界になります。
しかし、今の生活が節約続きで大変だという感覚が少しでもあるなら、住宅ローンは7万円以下に抑えるべきです。

この先、お子様が成長するにしたがって、学費や食費なども増えていきます。将来にかかる生活費も、ある程度見込んでおかなくてはなりません。
様々なことを考慮して、返済額は余裕をもって決めるようにしてください。

「これだけ借りられますよ」の罠にはご注意!

「失礼ですが、年収はおいくらですか?それでしたら、住宅ローンはこれだけ借りられますよ」

工務店でも、銀行でも、住宅ローンは年収から逆算します。
でも、ちょっと待ってください。
銀行はお金を貸して、その利子を払ってもらうのが商売ですし、工務店は、高い家を売ったほうが儲かります。
つまり、どちらの場合でも、年収で借りられる限度いっぱいの金額を勧めてくるという傾向があるのです。
借りられる限度ぎりぎりのローンを組んで、豪華な家を建てたとして、はたして幸せになれるでしょうか?
新しい家のために、家具を新しく買いたい。とりあえず、引っ越す前から使っていた家具を置いているけれど、家が新しい分、なんだかよけいにみすぼらしく見えてしまう……。
一戸建てに引っ越したら、念願の犬を飼いたいという予定で、子どもも楽しみにしていたのに、買おうと思っていた犬種が高くて、とても買えそうにない……。
これでは、ちっとも「幸せ」ではないと思いませんか?

もし、予算を決める前に、工務店で「欲しい家」の目星をつけていたとします。「大切な「資金計画」だから、私たち工務店に相談してください」という記事にも書いた通り、本来は資金計画を立ててから、具体的な家づくりの検討に入るべきなのですが、気分を盛り上げるために、見学会やモデルルームを見て回ってしまうようなこともあるかもしれません。
まだ資金計画を立てていないのですから、自然と目は豪華な住宅のほうにいってしまいます。
そこへきて、工務店の営業マンが、
「大丈夫です!なんとかがんばって、これだけ住宅ローンを通しました!」
と言ってくれたら、パーッとうれしくなってしまうかもしれませんね。
「本当ですか?やったあ、あの家が手に入るんだ!どうもありがとうございます!」
その営業マンに感謝までしてしまうかもしれません。
ところが、そうやって組んだぎりぎりのローンのために、家が完成してから、わずか2か月で 支払いができなくなってしまった——そんな悲惨な例もあるのです。もちろん、その方は家を手放さざるを得ませんでした。そして、手元に残ったのは、多額の借金だけだったのです。
私たちに言わせれば、
「なんとかローンを通しました!」
という営業マンの言葉は、まさに、「あなたは破産しますよ」と言っているのと等しいのです。
資金計画には、くれぐれも気をつけてくださいね。

「幸せになれること」が家づくりの条件

トップホームズに相談に来られたこんなお客様があります。
そのお客様は、あちこちの工務店を回られて、
「大丈夫です。ぜひ契約しましょう!」
と言われ続けていたそうです。
ですが、詳しくお話を聞いてみると、私たちには、そのお客様の資金計画では、どうしても幸せな生活を送ることはできないだろうと思えました。そこで、
「今は、家を建てる時期ではないと思います」
と率直にお話ししたのです。
この方の場合、年収は300万円ほどでした。その金額でも、収入が安定していれば、「幸せになれる家」を建てることはできます。でも、そのお客様の収入は不安定で、かなり生活を切りつめないと、住宅ローンの返済が追いつかないという経済状態でした。
「家を建てるのは、少し待ちませんか」
思いきって、そう切り出しました。
「今、家を建てても、私たちが考える幸せな暮らしにはならないと思うのです。半年たったら、もう一度いらしてください。経済状態が好転していようなら、そのときにもう一度相談に乗らせていただきます」
場合によっては、こんなことを言えば、お客様を一人失ってしまうかもしれません。
そんな覚悟をもった上でのアドバイスでした。
しかし、そのお客様は、ほっとされたような顔になって言いました。
「今の状況で家を建てるのは無理だと言ってくれたのは、トップホームズさんが初めてです。他の工務店を回りながら、どこかで、本当に大丈夫なのか、不安でした。無理だと言ってくれたトップホームズさんは信用できます」
「今は無理」と断って怒られることを覚悟していたのに、より信頼していただける結果になったのです。おそらく、「本当に大丈夫なのだろうか」という不安な気持ちがあるからこそ、何社もの工務店を回られたのでしょう。
では、他の工務店では、なぜ「大丈夫」などと太鼓判を押したのでしょうか。
お施主様の幸せよりも、自分たちが家を売ることのほうを優先しているような会社は、世の中にたくさんあるということなのです。

今この記事を読まれているお客様には、ぜひ、あなたの幸せを一番に考えてくれる工務店を見つけていただきたいと思っています。

「大丈夫」には何の保証もない

それにしても、銀行にせよ、工務店にせよ、どうして「返せないかもしれない」ような人、ひどい場合は破産してしまうかもしれない人にまで、「大丈夫、大丈夫」と住宅ローンを勧めてくるのでしょうか。
貸したお金が返ってこなくなるかもしれないという心配はしていないのでしょうか。
実は、それがないから、銀行も工務店も熱心にローンを勧めるのです。
無理なローンを押しつけても、工務店や銀行は何ひとつ損をしない仕組みになっています。
工務店は、家の引き渡しの時点で、建築にかかった費用全額をお客様から払ってもらいます。相手がその費用をもっていなければ、誰か(銀行)から借りて払ってもらいます。ですから、その借りたお金の返済が滞ったとしても、たとえ返済することができなかったとしても、痛くもかゆくもありません。
また、銀行のほうも、保証協会からお金をもらうので、自分が貸したお金が返ってこなくても、やはり損はしません。
ローン返済ができなくなったとき、被害をこうむるのは借りた本人、つまりお客様だけなのです。
ローンが返済できないということになると、最悪、自己破産に追い込まれ、家族もばらばらになってしまうかもしれません。
そのときになって、「大丈夫だと言ったじゃないか」と言っても、何の意味もないのです。

私たちトップホームズ社長の外川は、NPO法人住宅法律相談室の理事として、住宅に関する相談活動を行っています。
そこに寄せられる相談の中に、「ローンが払えない」というものは実にたくさんあるのです。
家で失敗した方の9割が、資金面でのつまづきです。
家を建てて幸せになれるはずだったご家族が、その反対の不幸のどん底にいるのです。
そんなことになってしまうと、正直、せいぜい相談に乗ってあげることぐらいしかできません。その状況から救い出してあげることは、残念ながらできないのです。
せめて、この先、そのような方が一人でも少なくなるように、くれぐれもお金のことは第一に考えていただきたいと願っています。

変動金利を勧める工務店に注意

住宅ローンはどのくらいの種類があるか、ご存じですか?
なんと、その数は数千種!
自営業の方には自営業に最適なローンがあり、公務員や、大企業にお勤めの方にはまた別なローンがあります。
その膨大なローンの中から自分に合ったものを選ばなくてはならないのですが、素人にはそうそう簡単なことではありません。
工務店選びが重要な理由のひとつが、この住宅ローン選びにあるのです。
お施主様の身になり、最もメリットのあるローンを勧めてくれる工務店、余裕のあるローン計画を立ててくれる工務店を選ぶことが大切です。

ローンの検討を始めると、「金利」という問題にぶつかることと思います。変動金利と固定金利、どっちが得なの?と途方に暮れる方も多いことでしょう。
固定金利はローンの返済額がずっと同じで、変動金利はその時々の金利によって返済額が変動するというものです。
今は、ゼロ金利と言われていることもあり、変動金利のほうが得をするかのように言われています。しかし、変動金利は、もし金利が上がってしまうと返済期間が延びてしまい、その分、お客様の負担が増えることになります。
多くの業者は、金利が安い今、変動金利を勧めてくるでしょう。金利が低いことによって、ローンの負担が軽いように錯覚してしまう人が多いからです。つまり、変動金利というのは、売り手側に有利なローンなのです。
どのローンを勧めてくるか、ということは、いい工務店を選ぶための判断基準としても使えます。変動金利のほうがいい、と勧めてくるような工務店なら、お客様よりも自分たちのもうけを大事にしていると疑っていいでしょう。

私たちは、基本的には、長期の固定金利をお勧めしています。
将来的にも返済金額が変わらないので、金利上昇の心配がなく、予定を立てやすいからです。
変動金利を選ぶ場合には、そのリスクを減らすこんな方法を取り入れてください。
現時点の変動金利と固定金利の金利差を調べてください。その差から生まれた金額を、使わずに貯金しておくのです。
そうしておけば、将来、金利が上昇して月々の返済が増えてしまっても、その貯金で返済額を補填することができます。その貯金があれば、金利が急上昇しても、あわてずに対応できるというわけです。
もし、このまま金利が上がらなかった場合には、その貯金は丸々残ります。
このように、変動金利を選ぶ場合も、長期固定金利を選んだ場合の金利と同じつもりで資金計画を立てておけば、安心です。

住宅ローンが組めないとき

住宅ローンが組めない、ということがわかってあわててしまうこともあります。

自動車ローンを返済中だと、住宅ローンが組めないことがあります。住宅ローンを組む前に、必ず自動車ローンを返済しておきましょう。
そのほか、クレジットカードでのキャッシングや、銀行のカードローンなどは利用していませんか?消費者金融からの借り入れがあると、ローンを組むことはかなり難しくなってしまいます。
クレジットを作りすぎてしまうと、たとえそれらを使っていなかったとしても、住宅ローンが組めないというケースもあります。
消費者金融のカードをもっていると、まったく利用していなくても、使う可能性があるとみなされて、あなたの信用度が落ちてしまうことがあります。
カードは、友人や知人から頼まれてなんとなく作ってしまうこともあると思います。
不要なクレジットカードは作らないようにしましょう。

資金計画を立てると、家を見る目が変わります

家族が幸せになれる家を建てるためには、いくらの予算が必要なのか。
この点がはっきりすれば、自分たち家族にとっての「等身大の家」の姿が、ようやく見えてくるでしょう。

たとえば、1,500万円の家、2,500万円の家、3,000万円の家という3軒があるとします。
資金計画を立てずにこの3軒の家を見比べると、お客様は、「やっぱり高いのは、それだけのことはあるね」などと言いながら、3,000万円の家をいい家だと思ってしまうでしょう。
でも、最初に「幸せになれる家」に必要な予算がわかっていると、家の見方が変わってきます。

幸せになれる予算は2,500万円だったとしましょう。
これを1万円でも超えたら、不幸になってしまう資金計画だったとします。
2,500万円のうち、建物にかけられる費用は1,700万円。残りの800万円で、土地とその他雑費を支払うことになります。
ここまではっきりとわかっていれば、1,500万円の家が、不思議と「いい家」に変わってしまうのです。「ここまでできて、しかも200万円もお釣りがくる」というわけです。
最初はいいと思っていた2,500万円の家は、「こんな家、とてもじゃないけど建てられない」という印象に変わります。
そして「一番いい」と思っていた3,000万円の家にいたっては、「こんなの高すぎる」と、まったく魅力のない、かえって、自分たちにとっては「悪い家」になってしまうのです。
不思議に思われるかもしれませんが、このように金額的な基準を先に決めることで、結果はまったく逆になるということを、ぜひ覚えておいてください。

家族が幸せになれる資金計画はこうして立てよう まとめ

資金計画を立てたら、次はいよいよ工務店を決める段階に移ります。
「幸せになれる家」を任せられる工務店や営業マンの見分け方をぜひ参考になさってください。
幸せになれる家づくりは、どんな工務店をパートナーとして選ぶべきか、ということは大変重要な問題です。長い人生の中でいえば、結婚する相手を選ぶのと同じくらい大切なことだと言えるでしょう。
今回紹介したように、

  • 家を建てても、幸せに暮らせる資金計画のアドバイスをくれる工務店
  • 無理のない範囲で返済できるローンを勧めてくれる工務店

こんな工務店になら、「幸せになれる家づくり」を託してもいいでしょう。
資金計画は、一人で立てられるものではありません。
建築や住宅ローンに関する知識をもつ工務店の専門家の手助けが必要になります。
資金計画や見積を工務店に出してもらい、その対応の仕方で、ベストな工務店を選んでいきましょう。
 
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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工務店は職人さんの実力と心で選ぶ

工務店は職人さんの実力と心で選ぶ

職人さんのレベルの高さは工務店を選ぶ重要なポイント

工務店を選ぶ1つの重要なポイントがあります。

それは、あなたの注文住宅を建ててくれる大工さんをはじめとした職人さんのレベルの高さです。

職人さんのレベルは、技術などの実力と同時にその人の志をはじめとする心が重要になります。

老舗工務店トップホームズでは、その点をどの工務店にも負けないようにしなければならないという思いでやってきました。宮大工の技術と心を受け継ぐ私たちは、現代の職人さんたちにもそれらを継承していく必要があるのです。

実際には注文住宅を建てています。ですが、寺社仏閣の建築を建てるわけではなくても、その知恵や技術、そして思いを引き継いでいき、入居されるご家族の喜びと安心を最大にしていこうと考えています。

職人さんにとっても大切な工務店選び

職人さんにとって大切なのが工務店選び。自分たちの技術をどの工務店で発揮するのかは、非常に重要です。なぜなら、どの住宅工務店で住宅を建てるかということは、すなわちそのまま職人人生を左右するからです。

「契約前に「いい大工さんのいる工務店」を見つけるには?」にも書きましたが、いい大工さんとは、お客様への思いが強い大工さんです。私たちが一番大切にしていることは、山梨県内に住む子育て世代の多くのご家族が「幸せになれる家」を実現することです。

私たちがそれを実現するために、実際に家を建ててくれる職人さんたちとどのような関係を築いているか、そして、そんなにすばらしい職人さんをどうやって選んでいるか、ということを説明させていただきます。

私たちはまず「職人さんと工務店は対等な協力関係」と考えています。

ハウスメーカや工務店の中には、現場監督さんや大工さんをはじめとする職人さんに対して「仕事を回してやっている」「家を建てさせてあげている」という態度の会社がたくさんあります。

職人さんは、家づくりの技術を持つ尊敬すべき存在です。会社がいくらお客様から多くの注文住宅を受注したところで、職人さんがいなければ一軒の家も建てることはできません。家づくりは、職人さんあってのものなのです。

「俺たちが契約をとってきたから、お前たちに仕事をやらせてやる」と言わんばかりの態度が、どれほど職人さんのプライドを傷つけていることでしょうか。

腕に自信があって、家づくりへの思いが強い職人さんほど、そんな態度の工務店からは離れていきます。

私たちは、自ら大工として家づくりに携わった経験があります。ですから、職人さんたちの気持ちが痛いほどわかるのです。

プライドを傷つけられた職人さんが、どんな気持ちで家づくりに臨むことになるか。「お客様のために最高の住宅をつくろう」という思いを持ち続けることができるか。

お客様のために、という気持ちをもつことができなければ、家を建てることの喜びや誇りが失われてしまうことは言うまでもありません。

どんなに優秀な技術をもった腕利きの職人さんであっても、それではいい仕事をしてもらいようがないでしょう。私たちが目指す「お客様が幸せになれる家づくり」など、実現できないのです。

トップホームズでは職人さんたちに感謝しながら、「一緒にがんばりましょう。よろしくお願いします」という気持ちで接しています。

そして、職人さんの立場から考えても、そういう工務店で住宅を建てられることはどれだけ大切なことなのか、職人人生を左右することなのか、ということを知ってもらいたいと思います。職人が仕事をするだけではなく、仕事が職人を育てるという側面もあるのですから。前向きで素直で腕のいい職人集団の中で仕事をしている職人さんと、陰口を言ったり不満を抱えて嫌々仕事をしている職人集団の中で仕事をしている職人さんは、はっきり言って、表情からして違います。

参考までに、トップホームズで開催している住宅見学会には、職人のみなさんも駆けつけてくれていたりしますので、ぜひ、直接お話してみてください。

職人に惚れられる工務店であり続けるために

トップホームズで仕事をしていただいている職人さんたちは、どの方をとっても、エリート中のエリートです。技術もさることながら、ものづくりの基本となる「心」をしっかりと抱いている人たちなのです。

私たちが目指す「お客様が幸せになれる家」は、そんな職人さんたちとお客様、そして私たちが力を合わせることで実現できるのです。

私たちはこれからもお客様を裏切らない腕と心のいい職人さんたちを引きつけておくために、勉強をして努力をしています。

たとえば、職人の叱り方一つとっても全然違います。

「いったいだれがこんなふうにしろと言ったんだ!勝手なことをするな!」

こんな風に叱られたら思わず首がすくみそうですね。建設中の現場で、現場監督らしき人が、こんな言葉で大工さんを叱りつけているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

もしあなたが、叱られている大工さんだったら、こんな言葉を投げつけられて、どんなふうに感じるでしょうか。間違ったことをしてしまったのはたしかに悪かったけれど、でも別に悪気があってしたことではない。それどころか、よかれと思ってしたことだったのに。それを頭ごなしに否定されたら、やる気そのものがなくなってしまいそうです。こんな環境では、いい家を作れるはずがありません。

素晴らしい注文住宅を作るには、やはりチームワークが大切です。

私たちは、大工さんに限らず、だれかに誤りを指摘したり注意をする場合に、相手がした行為を否定することは絶対にしません。まず、その行為について理解しようとします。

たとえば、あなたのお子さんが、あなたのために花を摘んできてくれたとしましょう。お子さんは、あなたがきっと喜んでくれるだろうと思って、もう得意満面になっています。

でも、その花が隣の家の花壇に咲いていたものだということに、あなたは気づきました。隣家の奥さんが、日ごろから熱心に手入れをしているのをあなたも目にしたことがあったとします。

「お隣の花を摘んだりしたら、ダメじゃないの!」

あなたは思わず、こんなふうにお子さんを叱ってしまうかもしれません。そんな経験をされた方は多いと思います。私も子を持つ親ですから、気持ちはわかります。

普通の意識のレベルで考えれば、これはまったく正しい判断であると言えます。

でも、お子さんは、「きれいな花を大好きなお母さんに見せたい。きっと喜んでくれるはずだ!」という気持ちから、つい花を摘んでしまったのです。隣家の人が大切に育てている花は摘んではいけない、ということを単に知らなかっただけです。

そうしたお子さんの気持ちの部分をすくいあげるとしたら、叱り方はこんなふうに変わってくることでしょう。

「わあ、きれいなお花ね。ありがとう。お母さん、すごくうれしいわ」

まず、こんな言葉が出てくるはずです。そして、

「でもね、これはお隣のおばさんがとても大切にしているお花なのよ。それを摘んでしまうのは、よくないことなの。だっておばさんががっかりしてしまうから。次からは、人のものじゃないお花をプレゼントしてくれたら、お母さんはもっともっとうれしくなっちゃうわ」

こんなふうに語りかければ、お子さんは心を閉ざすことなく、自分が悪いことをしてしまったということを素直に反省することでしょう。

それを頭から「ダメじゃないの!」と否定されたら、「お母さんが喜んでくれると思ってしたことなのに」と心を閉ざしてしまっていたかもしれません。もしかしたら、反省する気にもなれないかもしれないのです。

もし、大工さんが何か間違ったことをしてしまったとしても、これと同じことなのです。

「なんだこれは!こんな仕事をしていたら、お客様は納得してくれないぞ!」

と大工さんを否定しては絶対にいけないのです。

ましてや、そんな言い方で、お客様を悪者にするなどもってのほかです。そんな叱り方をしていたら、その大工さんはお客様を大切に感じなくなってしまうかもしれないからです。

そんなとき、私たちは、まず、

「いつも一生懸命やってくださってありがとうございます」

ということを言います。それから、

「せっかく苦労してやっていただいたところ、申し訳ないのだけれど、お客様に一生安心して暮らしていただくには……」

と間違いを指摘するのです。

お客様が幸せに暮らしていただくために直す、ということが前提です。けっして「お客様が怒るから」直さなければならないのではないのです。

これだけで大工さんの受け止め方は変わってきます。

「いやいや、私のほうこそうっかりしてしまいました。すぐに直させていただきます」

そう言って、気持ちよく直してくれるのです。人間ですから、だれでもミスをします。でも、その対応次第でこれだけその後の気持ちが変化するのです。

そして、前よりもさらに一生懸命になって、お客様が幸せになれる家づくりに励んでくださるようになるのです。

そのため、私たちは職人さんたちに信頼され、惚れられるくらいの工務店でありたいと考えています。

大工さんとの「心の面接」とは

少し裏話とでも言うべきことをお話します。

どんな職人さんとでも、100%いい関係を築くことができるとは限りません。

こちらのページでも募集文を掲載していますが、中でも大工さんとの面接はたいへん重要です。「お客様が幸せになれる家づくり」というトップホームズの理念を心から理解し、そのために心を尽くしてくれるような大工さんでなければ、いい協力関係にはなれないのです。

そこで私たちがしていることをちょっと紹介させてください。

トップホームズでは、大工さんを選ぶための面接に一人あたり3時間をかけています。

私たちの言葉で、この面接を「心の面接」と言います。

この「心の面接」では、建築技術の話ではなく、心の話を徹底的に行うのです。

ちなみに、「心の面接」の合格率は、50人くらいに1人という非常に「狭き門」です。

お会いした大工さんの総数は、ゆうに数百人にのぼります。今、私たちとともに「お客様が幸せになれる家」をつくってくれている大工さんたちは、まさにその狭き門を通過した、選りすぐりの職人さんたちなのです。

「心の面接」について、もう少し詳しく説明しましょう。

私たちが必ず聞く質問があります。それは、

「自分の子どもの家をつくるようなつもりで、お客様の家をつくっていますか?」

という質問です。たいていの職人さんは、「はい、もちろんです」と答えます。

でも、それは本当でしょうか。そんなはずはないのです。他人と自分の子どもに、まったく同じ思いを抱くことなどあり得ないのですから。

「はい」と答える職人さんは、自分がそう思っているということを意識的に「言っているだけ」で、無意識のレベルからそう思っているわけでは、けっしてありません。

「自分の子どもの家をつくるようなつもりで、お客様の家をつくっていますか?」
という質問するのは、相手に、そうした「意識と無意識のずれ」、つまり思い込みがあることに気づいてほしいからなのです。

そこに気づくことができれば、その「ずれ」を補っていくことができます。

では、どうすれば「ずれ」を補うことができるでしょうか。

まず、職人さんには、徹底してお客様の立場に立ってみていただきます。

こちらは「コンビニの店員さん」「車の営業マン」「お医者さん」「設計者」「銀行の人」となり、職人さんには一貫して、それらの「お客様」役になってもらいます。

その上で、様々なシチュエーションを想像してもらいます。せっかく買った車のシートが、わずかだけど汚れていた。それに対して、営業マンが「たいしたことないですよ、大丈夫です」と言います。

でも、そう言われたお客様は、いったいどんな気持ちになるだろうか?

営業マンの言葉は嘘ではなく、実際にたいした汚れではないかもしれません。

でも、自分がお客様だったら、そんなほんのちょっとこのことでも「イヤだな」「大丈夫かな」と思うことでしょう。

これは、家についても同じことなのです。

職人さんにとっては些細なことで、心配されるようなことではないかもしれません。でも、お客様にとっては、それが重大なことなのです。

こうしたことを、様々なシチュエーションでお客様の立場に立ってみることによって、理解できるようになります。

すると、最後に、

「自分の子どもの家をつくるのと同じ気持ちで、お客様の家をつくるべきだ」

というふうに変わってきます。

この段階で、その職人さんは「命がけで家をつくる人」になっています。親というものは、子どもを守るために命を懸けることができる存在です。子どもの家をつくるのと同じようにお客様の家をつくる、ということは、命がけでお客様の家をつくるということに限りなく近づいてくるのです。

それまでは「家をつくるということ」が、どれほど重大なことか、意識のレベルでしか理解していなかった大工さんが、無意識のレベル、本能のレベルから、それを理解できるようになるのです。

実際には、残念ながら、ここまでいたる大工さんは、とても少ないと言えます。ですから、狭き門なのです。

それでも、私たちは心を同じにできる職人さんを選びたいのです。

トップレベルの優秀な職人さんの中から、さらに、心を同じくできる人を選びたいのです。

いわば、「お客様が幸せになれる家づくり」を実現するための最強のエリート集団。

それが私たちが選び抜いた職人さんたちなのです。

家を建ててくださるお客様への思いを強くする「心の筋トレ」

こうして選び抜いた大工さん、職人さんたちに次にお願いするのは、お客様の幸せを基準にするための「心の筋トレ」です。

たいていの工務店では、普通、お客様の家のことを「〇〇邸」と呼ぶようなことがまかり通っています。でも、トップホームズでは、「〇〇様邸」と必ず「様」をつけるようにしています。

もちろん、普段、「〇〇邸」と呼んでいる人たちも、お客様の前に出ると「〇〇様邸」と言っていることでしょう。でも、それでは見える部分だけ、つまり「意識」の部分だけでそうしているだけなのです。「無意識」の見えない部分で「〇〇様邸」という丁寧な言い方をしていなければ、それは本心とは言えないでしょう。

不思議なもので、「〇〇様邸」と声にして言いつづけるだけで、お客様に対する感謝の気持ち、お客様を大切にしようという気持ちが浸透していきます。この、知らぬ間に浸透していった感謝や気持ちこそが、無意識の、そして真実の、確固たる思いなのです。

職人さんたちは、「〇〇邸」と呼ぶのが当たり前だったので、最初はなんだかとても言いづらそうにしていました。恥ずかしいような気がするようなのです。

でも、1週間たつとだんだん慣れてきて、1か月もたつと、すっかり抵抗がなくなり、3か月たてば、ちゃんと定着します。

他社の工務店の大工さんが「〇〇邸」と呼んでいるのを偶然耳にして、

「あの人、〇〇艇なんて言ってたよ!どうも驚いたね、よく『様』もつけずに呼べるもんだ」

などと批判したくなるほど、すっかり変わってしまうのです。

単に「〇〇様邸」と呼ぶことにしただけで、それほどまでに無意識を改革することができてしまうのです。人間の能力ってすごいですね。

逆に適当な言葉を発していると、気持ちがそれに染まっていくと言うことですから怖いことですね。

注文住宅は一生に一度の大切なお買い物

今回は、私たちは、「お客様が幸せになれる家」を実現するために、職人さんたちと対等な協力関係を築いていること、お客様への心を基準にした「心の面接」によって大工さんを選び、「心の筋トレ」でそれを実践していることを紹介させていただきました。

ぜひ、「お客様が幸せになれる家」を意識のレベルで仕事の基準においているような、いい職人さんのいる工務店をパートナーに、後悔のない家づくりをしてくださいね。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

注文住宅のセカンドオピニオンとしての工務店

注文住宅のセカンドオピニオンとしての工務店

お家を建てるすべてのご家族に幸せになってほしい

私たちトップホームズでは、必ずしも絶対にトップホームズで家を建ててもらうことを目指してはいません。こういうと不思議な顔をされる人も多いのですが、これは本当のことなのです。

私たちは、多くのご家族にいい家で幸せに暮らしていただきたいと思っています。そして、この美しい山梨がより住みやすい、笑顔にあふれる地域となっていけばいいと思っています。
ですから、これから注文住宅を建てようとしているどんなご家族にも、そして、現在、すでに他の工務店さんに依頼し着工している人にも、住宅のことならいつでも無料でアドバイスさせていただいています。それが私たちのルールですし、山梨で老舗工務店として古くから建築に携わっている私たちの使命でもあるのです。

たとえば、もし、あなたが自宅の玄関を出たときに目の前に迷子の子供がいたら、きっと声をかけたり、一緒にお母さんやお父さんを探してあげることでしょう。

もし、あなたがお医者様で、病気で苦しんでいる人がいたら迷わず手を貸すでしょう。その人がお金を払ってくれないからといって見捨てることはしないでしょう。なんとか、自分が持つ知恵や技術で、より多くの人の役に立ちたいと考えるでしょう。

だれかが困っているときに助けたくなるのは、人間の本来持っている感情です。

私たちが注文住宅を建てる人に無料でアドバイスさせていただくのは、そういう、ごく自然な思いからでもあるのです。

そして、注文住宅を建てるすべてのご家族に、末永く幸せになってほしいと、人生をすばらしいものにしてほしいという思いがあるのです。

老舗工務店としての使命と願い

私たちが家づくりのアドバイスを求められれば、いつでも喜んでアドバイスさせていただくのには、もう一つの理由があります。

じつは、私たちが老舗工務店として備えている知恵や技術は、私たちだけのものではないという思いがあるのです。宮大工として先祖代々の知恵や技術力を受け継いでいます。そのおかげで、安くても丈夫で立派な家が建てられるのです。その知恵や技術力に感謝するだけではなく、多くの人のために使わせていただいているだけなのです。

宮大工の知恵を在来工法として現代にあった形で注文住宅建築に生かす。老舗工務店の使命であり、喜びです。

ですから、その知恵を、より多くの人に使っていただけるのでしたら、無料ででもアドバイスさせていただかなければいけないと考えているのです。それが先人の知恵に感謝を示すことになると思っています。その心があるおかげで、私たちは、喜びという報酬をいただくことができます。

住宅工務店もセカンドオピニオンの時代

医療の世界でもセカンドオピニオン、つまり第二のお医者様の意見を参考にするということがごく普通のことになってきました。

住宅工務店の業界も、一生に一度のお買い物をしていただくわけですから、セカンドオピニオンが必要な時代になってきていると思っています。

住宅工務店に求められるセカンドオピニオンの意味は、客観性にあると思います。つまり、どうしても家を売りたい、家を建ててほしいという工務店の営業マンが、万が一自分の工務店にとって都合のいいことばかりを言って、施主であるご家族様にとってマイナスの部分を隠していたら恐ろしいことでしょう。

そんなときこそ、セカンドオピニオンを求められた私たちの出番です。そういったマイナス部分に気づいて、客観的な意見が言えなければなりません。

ぜひ、工務店選びや住宅の建築についてのセカンドオピニオンが必要なときは、ご相談いただければと思います。

家を建てている人へのアドバイスの具体的方法

ただし、よほどのケースでなければ他の工務店さんへの非難や攻撃はいたしません。私たちは影の存在としてあくまでも施主であるご家族にアドバイスします。

たとえば「こういう質問をしてみてはいかがでしょうか?」「こういう風に要望を伝えてはどうでしょうか?」というようにアドバイスします。

ですから、すでに住宅の建築を依頼している工務店さんとの関係が悪化する心配はありません。

注文住宅ならではの難しさ

トップホームズは在来工法で注文住宅を建てている工務店です。1棟1棟、それぞれのご家族のご要望を伺ってから、予算を抑えながら家族が長年安心して幸せに生活できる住宅を作っています。そのため、それぞれのお家の形は違います。つまり、同じ家はありません。毎回設計図が違います。

大量生産の品物を売っているわけではありません。ですから、下手をすれば手抜きだってできるわけです。

そのため、お友達が建てた注文住宅がよかったからといって、自分が要望して建てた注文住宅の品質に問題がないとは限りません。ですから、そういうときにセカンドオピニオンとして、私たちにご相談いただければ、時間の許す範囲の中で、できるだけのことをさせていただきたいと考えています。

ちなみに私たちが職人さんの定着率を大事にしているのは、品質を高いレベルに維持し続けて、万が一の問題も起こさないようにするためです。

住宅建築のアドバイスが無料でできるのはなぜ?

他の工務店がほとんどやってくれない住宅建築への無料のアドバイスができるのはなぜでしょうか。もしかしたら、無料だと言いながら、注文住宅の契約を強引に迫ってくるのではないか、と疑う人もいらっしゃると思います。

私たちは押し売りのようなことまでして、家を建ててほしいと思ったことはありませんし、これからもそのような押し売りまがいのことは絶対にしません。

押し売りする必要がない理由をあえてあげるとしたら、1つは、多くのご家族に支持していただいてるということです。おかげさまで山梨地域の工務店として年間50棟以上の住宅を建てさせていただいている当社ですが、ありがたいことにそのうちの多くが、当社で家を建ててくださったお客様からのご紹介です。

もし、当社が押し売りのようなことをしていたら、そういうお客様への裏切り行為となります。信頼が第一の工務店業界。あっという間に悪い噂が広がります。

第一、押し売りをして契約をさせられたと感じているお客様は、自ら進んでご親戚やご友人などを紹介してくださるでしょうか。そう考えていただけると助かります。

住宅を押し売りしないでいいもう一つの理由

どうして安くできるのかというページにも書いたように、誤解を与えてしまうかもしれませんが、私たちの会社はおかげさまで適正な利益を上げさせていただいています。じつは、お家の建築をお願いする工務店が利益を上げているということは大切なことなのです。

たとえば、お家を契約してから工務店に施工代金を支払った後、その工務店が倒産したりする、というケースが全国で後を絶ちません。そうなると最悪泣き寝入りです。保証に加入している会社もありますから、確認が必要です。ですから、できる限り安心いただくためにご希望とあれば実際の決算書をご覧いただくこともできます。

また、利益が出せていない工務店の場合、ついつい原材料費を安くするために粗悪な資材を使ったり、工事の手を抜いたりすることが起きてしまうかもしれません。大工さんを始め、職人さんも人間です。いくら本心ではいい家を建てて喜んでもらいたいと考えていても、滞りなく工事代金が振り込まれてこなければ、そんな住宅工務店の仕事はついつい手を抜いてしまうこともあるかもしれないのです。

そして、利益が出せていない工務店の場合、営業マンがノルマを達成できないからといって、押し売りをしてしまうかもしれません。質問をしても、正しいことを教えてくれないかもしれません。

私たちにはノルマがありません。設定することがお客様の利益につながるのであれば、喜んでノルマを設定しますが、そんなことをしても絶対にだれも得しないことを知っています。

売上は無理に伸ばそうとするものではありません。それよりも品質と信頼を伸ばし、その結果として多くのお客様から注文いただけるようになって初めていただけるものなのです。

こんなことを言えるのも、今までのお客様のおかげです。本当にありがとうございます。

もちろん、どのご家族にもできることならトップホームズで家を建てていただきたいという思いがあります。それは、私たちが建てているお家に自信があるからです。

ですが、もしほかの工務店さんで建てる必要があったりする場合でも、これからもできるだけアドバイスをさせていただいたりできればと思っています。

ほかの工務店で注文住宅を建てたご家族へのアドバイス事例

以前、実際にこんなケースがありました。
あるお客様が、せっかく弊社で家をつくりたいと希望してくださったのに、どうしても他の工務店で建てていただかなければならなかったのです。

そのお客様のご希望は、まず第一に、将来的にご両親を介護する必要があるので、ご両親の近くに住むということでした。そして次に、安くていい家を建てたいとお考えでした。

品質の高い注文住宅を建てるには、何を優先するかということがとても大切です。この場合ですと、「ご両親の近くに住むこと」という第一条件をまず満たさなければなりません。

そこで土地を探すことから始めましたが、ようやく見つかった土地は、私たちではない、別な工務店との契約が条件となっていたのです。

そのご家族は、私たちに家を建ててほしいと思ってくださっていたので、大変悩んでおいででした。

そこで、私はこんなことを申し上げました。

「お客様、〇〇建設さんに、安くていい家を建ててもらいましょう。そのために、私たちは最後まで相談にのります。心配なこと、不安なことがありましたら、いつでも、何でも私たちにおっしゃってください」

そうして、他の工務店さんでの家づくりが始まったのですが、そのお客様は、着工後も何度かトップホームズまで足を運んでくださいました。

「基礎の部分がこんなふうになっているんですけど、それで大丈夫ですか?」
「断熱材はこういうのがいいと勧められたんですけど……」

私たちは、自分たちの知識をフルに使って、

「こんなふうに頼んでみるといいですよ」
「こういった材質のものを選ぶといいですよ」

という具体的なアドバイスを、お客様の家が完成するまでさせていただいたのです。

そしてそのお家が無事に完成したときには、本当に喜んでいただけました。

私たち自身が手がけてお客様の家を作り上げたときにも、もちろん毎回とても感激して、最上のうれしさを感じるのですが、そのときの私たちの喜びは、いつもとは違う形で家を建てる人の幸せに役立てたという喜びでした。

損をしているというような気持ちはまったくなく、そのような喜びを与えていただいたことで得をさせてもらったと、逆に深く感謝をしています。

注文住宅についてのセカンドオピニオンを上手に受ける方法

まず、工務店さんと契約をする前にご相談いただいた方が絶対にいいのは当然です。場合によっては新たな問題に気づいたりできるからです。注文住宅であっても契約前なら最悪取り消すこともできます。

少し親しくなった営業マンに断りにくくなった場合は、どうすればうまくことわれるか、ということも私たちはアドバイスできると思います。

次に、すでに契約してしまっている場合も、正直にそのことを私たちに教えてください。ときどき、契約してしまったことを黙っている人がいらっしゃいます。そういうときは、事実におかしい点が出てきて、本当に的確なアドバイスができません。

お一人で抱え込まず、ぜひご相談いただければと思います。

そして、最後にもう一度申し上げます。

どの工務店で注文住宅を建てる人も幸せになってください!

これが私たちの願いです。

トップホームズが子育て世代の皆さんに一戸建てをお勧めする理由

家を建てようと考えはじめた子育て世代の皆さんは、今日からプランを練りはじめましょう

家を建てたい。
そう考えはじめて、工務店を訪れるのは、だいたい、何歳ぐらいの方が多いでしょうか。
伴侶とめぐりあい、結婚するそのスタートから新築一戸建てに住みたいという方、子どもが思春期に入り、「個室がほしい」と主張しはじめた世代の方、子どもたちが独立して、夫婦ふたりの老後を充実させたいと願う熟年世代の方、様々だと思います。

一戸建てを建てる適齢期は?

私たちトップホームズでは、「子どもが生まれて、また幼いうち」、ご主人の年齢でいえば35歳前後ぐらいが、一戸建てを考えるちょうどいいタイミングだと考えています。つまり、いわゆる子育て世代のご家族です。
子どもという要素は、家づくりに大いに関係があります。たとえば、子どもの人数と性別は、建てようと思う家の間取りを左右することになります。同性の子どもが2人か3人なら、「大きな子ども部屋をひとつ」という間取りもあり得ますが、男の子と女の子の両方がいれば、やはり別々の部屋が必要になってきます。そういった計画も、子どもが生まれてからのほうが立てやすいということができるでしょう。

賃貸の集合住宅での子育て、とくに小さなお子さんを育てる場合は、多くのご夫婦が、様々なことに気を使っていると思います。
とりわけ階下に住んでいる住人に対して、「うるさく音をたてないようにしよう」という気がねをされている方が多いでしょう。小さな子どもは、ぴょんぴょんと飛び跳ねたり、走り回るなど元気いっぱいです。すぐに転んでは大きな声で泣くのも、小さな子どもにとっては、成長するための「仕事」なのですから、その音や声に気を遣わなくてはならないのは、親としてつらいことです。
同じ理由で、動物が好きなのに、ペットを飼うことにもためらいを感じている方も多いこごと思います。外で飼うような大型犬はもちろんのこと、室内犬や猫であっても「ペット不可」というアパートやマンションはたくさんあります(もちろん、動物が好きではない方もいらっしゃるのですから、それはやむをえないことではありますが)。
一戸建てに住むことになれば、そんな気遣いからは解放されます。
誰に気がねすることもなく、家の中で元気に飛び跳ね、みんなで大声で笑ったり、庭でどろんこになったり、のびのびと暮らすことができるようになるでしょう。
もちろん、ペットも自由に飼えます。毎日の散歩や、餌やりなどを通して、子どもたちも多くのことを学んでくれるはずです。

子どもが小学校に入学してから家を建てることにすると、新居への引っ越しにともなって転校するか、それを避けるために同じ学区域内で家を建てる土地を購入するかを選ばなくてはならないことになります。
転校しても、あっという間に新しい環境になじむ子どももいますが、なかなか新しい友達をつくることができず、つらい思いをするような子もいます。また、同じ学区域内に土地を見つけることができるかは運も左右しますので、家を建てる範囲はおのずと限定されてしまうことになります。
どちらを選ぶのにしても、デメリットがあるのです。

こう考えると、いちばん上の子どもが学齢に達する前に、家を建てるのがベストということになるのです。

「家族の幸せな時間」は、限られています

山梨をはじめ、地方に住んでいるご家族なら、多くの子どもは、18歳になると、進学のために家を出て行ってしまうことになります。
地元の大学に通ったとしても、22歳になれば就職するのですから、子どもと過ごせる時間には限りがあります。
いよいよ子どもたちが自立する時期が近づくと、あらためて、一緒に過ごした時間があっという間のことだったと感じられることでしょう。
「もっと一緒に遊びたかった」「話しておきたいことが、まだまだたくさんあるのに」。
そんな感慨をもたれることでしょう。

子育て世代に皆様に家を建てることを勧めるのは、少しでも早く家を建てて、家族一緒に「幸せな時間」を享受してほしいと思っています。

引っ越しまでのスケジュールを建てましょう

それでは、具体的には、小学校の入学式が4月なので、3月中に引っ越せればいいと言えるでしょうか。
ちょっと待ってください。
就学までに数週間しかないような時点での引っ越しだと、家の中はまだ荷物でゴチャゴチャ、近所の様子もまだわかりませんし、もちろん友達もまだできていない、という状況です。そんな環境で、さらに小学校という未知の世界に入っていくのは、結構大変ではないでしょうか。
まずは、新しい家になじむための時間が必要です。
そうした時間の中で、近所を歩き回り、公園や広場を見つける余裕も出てきます。学校までの道順も覚えなければなりません。一緒に投稿してくれるような友達ができれば、なお安心できます。
そんなことを考えると、子どもの生活が落ち着くまでには、少なくとも2か月が3か月をみておいたほうがいいでしょう。人見知りをしてしまう子なら、もっと時間がかかることもあるでしょう。
引っ越しは、できれば就学の前年のうちにすませておくことをお勧めします。

これは結婚と同時に新居に入りたいという場合も同じなのですが、「〇月までに家を建てて新しい生活を始めたい」という決まった予定がある場合は、逆算してスケジュールを管理することが必要になってきます。
「入居したい日」からさかのぼって、

  1. 引き渡しはこの日まで
  2. 家の完成はこの日まで
  3. 着工はこの日まで
  4. 工務店の契約はこの日まで

とスケジュールを立てていくわけです。

家を建てるための時間は、どんな家を建てるかということによって、異なります。大まかな目安としては、木造2階建ての場合で3か月ぐらいと考えればいいでしょう。
ただし、地盤の状態や、外壁・内壁に何を使うかなど、いろいろな要因で工期が変わります。天候にも左右されます。検査機関に確認申請を提出したり、外部機関の検査を受けたりということもありますから、そういった期間も見ておく必要があります。
まずは工務店を選ばなくてはいけませんし、土地を探したり、住宅ローンを申し込んだり、と、やることは山積みなのです。

子どもが小学校に入学するまでに新居に落ち着き、幸せな家族の生活をスタートさせたいと考えるなら、あまり時間はありません。
家を建てようかなと考えてみた今日から、さっそくプランを練り始めましょう。

家を建てようと考えはじめた子育て世代の皆さんは、今日からプランを練りはじめましょう まとめ

家を建てるための適齢期は、子育ての最中、子どもが小学校にあがる前の時期です。
それでなくても、人生のうちでは忙しい時期ではありますが、賃貸住宅での気を遣う暮らしが、一戸建てに住むことによって、きっと豊かななものになるでしょう。
子どもたちと過ごせる時間は思っているよりもずっと短いものです。学齢期の前に新居での生活をスタートして、幸せな家族の時間を少しでも享受しましょう。
就学前といっても、前の月までに引っ越すのではなく、新しい家での生活は余裕をもってスタートさせる必要があります。
家ができるまでには3か月ほどかかりますが、場合によっては時間のかかることもあります。家づくりには余裕をもつことが大切なのです。
あまりゆっくりとはしていられません。
家づくりを考えはじめた今日から、さっそく家づくりのプランを立てはじめましょう

大切な「資金計画」だから、私たち工務店に相談してください

大切だな「資金計画」は、私たち工務店に相談してください

最初にすることは、土地探しでもモデルルーム見学でもありません

マイホームを建てよう!と決心したあなたは、まず最初に何をされるでしょうか。
「とにかく土地を見にかなくちゃ。地面がないと家は建たないんだから」
そう考える方もいらっしゃるでしょう。
「どんな家にするか、モデルルームを見にいってみよう!」
という方もいらっしゃるかもしれません。

でも、最初にすべきことはそれらではありません。
誰もが初心者!山梨での家づくりはここから始めよう」にも書きましたが、それは、「予算を決めること」です。

家は、多くの方にとって一生のうちに何度も買うことがないであろう、とても大きな買い物です。
その家を建てるお金を、現金でお支払いをされる方はほとんどいらっしゃらないと思います。
大切にためた貯金を頭金にしたり、ご親族の方に援助していただいたりという違いはあるかもしれませんが、たいていの場合は、住宅ローンを利用されることになるのではないでしょうか。
家を建てるための資金面のことを考えることは、非常に大切です。
貯蓄や現在の収入などからローンの返済額を割り出し、家の建築にどれくらいのお金をかけてもいいのか、冷静に判断することが必要なのです。

「豪華な家」は家族を不幸にする、かもしれません

ここでちょっと想像してみてください。

ローン支払いのためにお父さんは残業つづき。お母さんもパートを掛け持ちで、子どもはいつもひとりぼっち。お母さんが夜もパートに出るので、用意した晩ご飯を電子レンジで温めて、テレビを見ながらこどもだけで食べているような家が、幸せだと言えるでしょうか。

逆に、無理のない金額で建てた家なら、どうでしょうか。
無理なローンを組んでいないので、お母さんの夜のパートもなし。毎日家族そろって会話をしながら晩ご飯を食べています。
「お母さん、今日ね、幼稚園の先生にほめられたんだよ!」
「ねえ、お父さん、今度の日曜日には公園に連れてってよ!」
「ぼく、ディズニーランドに行きたいなあ!」
こんな楽しい会話を交わしながらの食卓を囲む生活と、子どもがひとりぼっちで食事をしている生活とでは、どちらが幸せだと思われますか。

ここで絶対におぼえておいてほしいのは、「幸せは豪華な家がつくるものではない」ということです。
豪華で大きな家ほどいい家で、そこに住む人が必ず幸せになれるというようなことはありません。
もちろん、今住んでいる家にないような最先端の設備や、広い空間などに憧れたり、映画などで見るようなスタイリッシュなインテリアを見て羨ましいと思ってしまうこともあるでしょう。
でも、お金の余裕と時間の余裕、そして家族がそろって、はじめて幸せな家族になることができるのです。「家族が幸せになれる家」には、ある程度の経済的なゆとりと、時間のゆとりも大切な要素です。
週に一度は家族で外食ができる、月に一度は家族でレジャーを楽しめる、そんな暮らしの余力を、必ずもっていください。
理想や夢にしがみついて、無理に豪華な家を建てても、家族は幸せにはなれません。

私たちが予算をかけなくてもいい家を作れる理由

予算をかけるほどいい家ができる、と思っている人があまりにも多いようです。
これは間違いです。
ほとんどの住宅メーカーは、カタログや宣伝費、中間業者に対するマージンなど、実際に家づくりにかかる経費以外のところで、かなりの経費をかけています。
それを支払っているのは、その会社と契約して、実際に家を建てるお客様たちです。家を建てない多くの人の分の経費まで支払っているのです。
こうした経費をすべて削減すれば、安くていい家を建てることが可能になります。

ちなみに、私たちトップホームズは、「山梨で一番安くていい家を建てている会社」と呼ばれています。
経費の削減もさることながら、職人さんなどの関係業者さんに対する支払いも、山梨県で一番安いのです。弊社の仲間に入るのは、じつは50人に一人の難関をくぐり抜けなければならないのですが、そんな選りすぐりの職人さんたちが、相当安い額で仕事をしてくださっているわけです。
そんなことが可能になるのも、職人さんのひとりひとりが、お客様を幸せにしたいと心から願ってくれているからです。「お金では得られない喜び」を、職人さんが心から理解してくださっているからなのです(いい家を建てるには、そのような職人さんと出会うことが必要だということを「契約前に「いい大工さんのいる工務店」を見つけるには?」という記事でも書いていますので、ぜひご覧ください)。
こうした関係業者さんの協力もあって、弊社は山梨県でナンバーワンの安くていい家を建てる会社になれたのです。

一生に不幸にしないために

それでも、実際には、「家を建てるなんて、一生に一度のことだから」と無理をしてしまう人が、あとをたちません。
「もっと歳をとってしまったら無理はできなくなってしまうから」
などと、今だから無理をできると言わんばかりの人もいます。
でも、年齢にかかわりなく、多くの人にとって、家は一生に一軒、一生に一度の大きな買い物なのです。
自動車などであれば多少無理をしても、死活問題にまで発展することはないかもしれませんが、家となると別です。
たった一度、無理をして建てた家が、あなたの死活問題になるのかもしれないのです。
一生に一度だから無理をするのではなく、一生に一度だから、絶対に無理をしてはいけないのです。無理をすれば、そのあとの一生が不幸になってしまうからです。
繰り返して言います。
絶対に無理は禁物です。
家を建てることがゴールなのではなく、家を建ててからがスタートなのです。

家を建てる資金のために無理はしない。でも無駄は減らして貯金しよう

いくら家を建てたいからといって、生活をあまりに切りつめるようなことは考えないでください。
せっかく家ができても、切りつめによるマイナスがあるために、「幸せ感」がなくなってしまうかもしれないからです。
ですから、私たちは、あまり「節約」をお勧めすることはしません。
でも、日々の暮らしをちょっと見まわしてみて、無駄に払っているようなものはないかということは、ぜひチェックしてみてください。
あまり読まないような雑誌や新聞は、この機会に購読をやめることを考えてみましょう。
健康やダイエットにはよくないと思いつつ、スナック菓子や飲み物の類をついつい買ってしまっていませんか?毎日ジュース1本でも月に約5千円、2本なら約1万円も使っていることになりますから、これを節約するだけでも効果は大きいです。同じ飲み物でもスーパーで安く買うことができますし、水筒などを活用するのもいいでしょう。
ランチ代も結構大きいです。ワンコインでも500円はかかりますから月1万円になります。最近では冷凍食品もかなりおいしくなっているので、がんばってお弁当を作りましょう。
携帯電話で長電話が多いようなら、それに対応した契約プランに変えましょう。LINEなどの無料通話を利用するのもいいでしょう。
こうして小さな節約なお金をローン返済に回すということではなく、貯金しておけば、必ず何かのときに役に立つことでしょう。

大切だと断言できる「資金計画」だから、私たち工務店に相談してください まとめ

無理な資金計画になっていないか、その借り入れ額で、ご家族が本当に幸せに暮らしていくことができるのか、私たちは、多くの実例から冷静に判断してアドバイスできます。
ぜひ、私たちプロフェッショナルを頼ってください。自分たちの人生だから、と遠慮されることはまったくありません。
家づくりのお手伝いをさせていただくということは、家を建てられる方が幸せな人生を送るためのお手伝いをさせていただくということでもあると思っています。
ただ単にご相談いただくだけでも、自分たちのもっている経験や知見、力量を発揮できることになるので、ただただそれがうれしいことなのです。
ご家族みんなが幸せになれる、最高の家づくりに成功されるよう、精一杯のご支援をさせていただきます。
資金計画の立て方については、家族が幸せになれる資金計画はこうして立てるという記事に詳しく書きましたので、ぜひ参考にしてください。

私たち工務店が考える「家族が幸せになれる家」の法則

私たち工務店が考える「家族が幸せになれる家」の法則

私たちトップホームズは、「家族が幸せになれる家」をこの山梨で建てていただきたいと思っています。
「幸せになれる家」は、単なる一戸建てではありません。その中で「幸せな家族」が暮らしていてこそ、「幸せになれる家」は完成します。
そのためには、家族が互いに信頼しあい、強いきずなで結ばれていることが必要でしょう。
言葉にしてしまうと、なんだかちょっと難しそうに聞こえてしまうかもしれません。
でも、「幸せな家族」になるには、何か特別な取り決めや約束ごとが必要というわけではなく、ごく何気ない日々の積み重ねこそが大切なのです。
その最たるものは、家族のコミュニケーションではないでしょうか。

これから建てる家について、ご家族の意見を聞いていますか?

当たり前のことなのですが、家を建てるのは、ご主人様おひとりの意思ではないと思います。
子育て世代のご家族にとって、家づくりは、もちろん奥様、そしてお子さんたちなどご家族みんなの問題でもあります。
家を建てることについて、ご家族それぞれは、どのような意見をもっているでしょうか。
ご家族全員に意見を聞いてみたことはありますか?
家というのは、そこで暮らす人の気持ちに大きく影響するものです。どんな時間をそこで過ごしたいのかという、家に求めるイメージは、人によって大きく異なります。
年齢や立場が変われば、きっと意見も様々に変わることと思います。
たとえば周囲の環境が大切か、交通の便はどの程度重要か、安らげてほっとできるような空間を重視するのか、家事のしやすさを重視するのか、家族のコミュニケーションをどのように考えるか、今の暮らしの不便さを解消できる設備は必要か、など、いろいろなポイントがあることでしょう。家族によって、そのどれを重視するかということはきっと違うと思います。
また、新しい家を建てるなら、と様々な夢を家族ひとりひとりが膨らませることでしょう。
なかなか意見がまとまらず、何度も話し合われることになるかもしれません。

家族の意見が食い違ってしまったら、話し合いの場所を変えてみる

家族で意見が食い違ってしまい、平行線になってしまったり、なかなか話が進まなくなってしまったようなときは、どうすればいいでしょうか。
そんなときには、ちょっと場所を変え、また違った気分で話し合いをしてみてはいかがでそうか。
たとえば、「そのうち行ってみようね」と話していた近場の温泉に一泊してみたり、ドライブしてみたりするのも、おすすめです。
たまには夫婦だけで温泉に一泊して、いいお湯につかったあとで、おいしいお刺身をつつきながらちょっとお酒を飲んで、新しい家での暮らしについて話し合ってみたら、いつもとは違った結論が出たりするかもしれません。
もしくは、休日に、子どもも含めて家族みんなでドライブを楽しんでみではどうでしょう。澄んだきれいな空気の中で、それまではあまり出てこなかったような意見を聞くことができるかもしれません。
こうして話し合いの場所を変えることによって、普段はなかなか話せなかったような、いろいろな思いを素直に話すことができたり、もやもやと考えていたようなことを、すっきりと整理できたりすることもあるでしょう。
家族でそんな体験をできたことも、後になってみれば、きっとすてきな思い出となることと思います。

「今の不便ノート」を作るところから始めてみよう

それでも話し合いがうまく進まなかった場合のために、ひとつヒントを紹介させてください。

それは、いい家を建てるには、順番があるということです。
いい家と感じるためには、豪華な設備をつけたりすることではなく、今の暮らしで日々不便だと思っていることを改善することです。
たとえば、「今の家はいつも玄関に物がいっぱいで、散らかっていていらいらするし、お客様が来たときに恥ずかしい」といった悩みがありませんか?それは玄関回りに収納場所が少ないということですよね。
つまり、いろんなことを、具体的な暮らしの中から考えていくのです。
私たち工務店は、住宅に関するプロフェッショナルですが、それでも、お客様に太刀打ちできないことがあります。それは、お客様ごとの実際の「生活」です。
それぞれの生活については、そのご家族にしかわからないものです。
ですから、その生活の中で、どんなところを改善したいのかを考えていただきたいのです。

お勧めしている方法は、不便なことを重点的に意識するようにして、まずは1週間生活してみることです。
1週間は生活のひとつのサイクルですから、不便を感じていることを具体的に発見することができます。
これをノートに書き出していくのです。

  • キッチンに収納がないのでいつも散らかっている
  • 玄関が狭く収納がないので、靴や子どもの物が散らかっている
  • パパの喫煙場所がなく、寒い冬でも外に出て煙草を吸っている

そんなひとつひとつの「不便」がリスト化されていきます。

「マイホームを建てよう!」というだけでは「どんな間取りにするか?」「広さはどれくらいがいいか?」という具体的なことはなかなか決まりません。
パートナーとして適切な工務店を選んだら、担当者と一緒に、じっくりと、「家族が幸せになれる家」の青写真を描いていきましょう。
そのとき、1階の間取りはどうしようか、2階には何部屋つくるか、などということを最初から考える必要はないのです。そこは、むしろ、私たち工務店というプロに任せていただきたい部分です。
それより大事なのは、そこで、「今の生活で不便を感じている部分を伝えること」なのです。

豪華な家よりも、不便が解消された家

いい家を建てるには順番があります。いい設備を付けるよりも、まず、不便なところを改善することのほうが先なのです。
実際に住んでから「いい家だな」と感じるためには、豪華であることより、不便が改善されてたということが重要なのです。

たとえば、
「うちのトイレはひとつしかないから、朝の通勤・通学が重なる時間帯に、しょっちゅう混みあって困ってしまう」
「買い物に行って買ってきた食材を入れる場所が足りないから、いつも台所が散らかってしまっている」
というような不便があったとしましょう。
その不便をあまり意識せずに、トイレは1つだけでキッチンの収納も不足している、でも設備だけは豪華な家を建てたとしたら、その家のご家族は、はたしてそれをいい家と感じるでしょうか?
きっと、感じないはずです。
それより、標準品であっても、トイレが二つあって混みあうようなこともなく、スーパーで買ってきた食材をちゃんとしまう収納棚がキッチンにあって片づけられる家のほうが、いい家と感じられるはずです。
不便な点を改善した後で、まだ予算的に余裕があるなら、いろいろな夢や、理想の生活をイメージした項目を考えるのもいいでしょう。
「骨董品を飾るスペースがほしい」
「小さくてもいいから書斎がほしい」
「子どもと鬼ごっこできるくらいのリビングが夢」
「いつかグランドピアノを置きたい」
そんな、新しい家でやってみたいこと、ほしいスペースを、ご家族ひとりひとりの意見を聞いてみましょう。
多すぎて、工務店の担当者に伝えきれないと思ったら、夢をリストにしておくといいでしょう。
気に入った写真を雑誌などから切り抜いて集めておくのも、いい方法です。
外観や室内のインテリア等だけではなく、暮らしぶりを表現したものであれば、なおいいでしょう。

そうしてノートに自由にやりたいことをつづっていけば、それまではぼんやりしていた「幸せになれる家」のイメージが、徐々にはっきりしてくることと思います。
こうしたノートや切り抜きなどは、工務店の担当者にとって、とても役立つものになります。お客様が何を求めているのか、より具体的にわかるからです。
それを実現して形を与えていくことが、私たち工務店の仕事なのです。

家族が幸せになるために必要なこと

家族が幸せにまとまるためには、互いに信頼しあうことが大切です。
必要なのは、毎日積み重ねていくコミュニケーションと、小さな心がけです。
ひとつひとつはささやかなことであり、ささやかであるために、つい忘れがちになってしまうかもしれません。
小さなことの積み重ねというのは、実は結構難しいでもあります。でも、それをするかしないかで、人の人生は大きく変わってきてしまうのです。
家族みんなで幸せになれるように、最高の家づくりをしていきましょう。

契約前に「いい大工さんのいる工務店」を見つけるには?

契約前に「いい大工さんのいる工務店」を見つける方法

せっかくいい工務店と出会えても、実際に家を建ててくれるのは大工さん。いい大工さんに出会えなければ、満足のいく家はできないでしょう。
でも、いい大工さんというのは、どんな人でしょうか。そして、いい大工さんはどこに行けば会えるでしょうか。
今日は、契約後に後悔しないように、事前に大工さんを見きわめるコツをご紹介しますね。

いい大工さんは、技術では見分けられません

いい大工さんの条件とは、何だと思いますか。
技術力!とお答えになった方。たしかにおっしゃるとおりです。
でも、実際に、技術力でいい大工さんかどうかを見きわめられるかというと、そう簡単な話ではなくなります。
というのも、今の一般住宅の建て方では、技術の差はほとんど表に出ることはないからです。それに、工務店が仕事を任せると決めた大工さんは、そもそも、家一軒をひとりで建てられるくらいの技術があると認められているような人ですから、多少の差はあるかもしれませんが、しっかりと仕事をしさえすれば、ちゃんとした家を仕上げることができるでしょう。

とはいえ、実際のことをお話しすると、お客様には見えないところで、私たちプロが見れば、「雑だなあ」と思ってしまうような現場というのはあるものです。
技術はちゃんとあるのに、どうしてそういうことが起こるのでしょうか?

お客様への思いの強さが大工さんの質を決める

雑な家づくりと丁寧な家づくりという違いが生まれてしまうのは、ひとえに、「お客様に喜んでほしい」というその大工さんの思いが、どれくらい強いかということの差だと思います。

たとえば、仕上げ材を取りつけるのに、10個のうち9個を上手に付けられる大工さんと、7個しか付けられない大工さんでは、どちらがいいでしょうか。
じつは、それだけでは判断できません。
お客さんへの思いが強い大工さんなら、失敗した3個を必ずやり直すでしょう。でもそうでない大工さんなら、たとえ9個成功していても、残りの1個を「これくらいならいいや」とそのままにしてしまう可能性があるのです。
それが、丁寧な家づくりと雑な家づくりの差を生んでいるのです。

つまり、いい大工さんに出会うには、お客様への思いの強さを見きわめることが大切なのです。

契約前に、いい大工さんがいるかどうかを確かめたい!

ここでひとつ問題があります。
お客様は、家づくりを任せようと思っている工務店に、いい大工さんがいるかどうかをどうやって知ることができるでしょうか。
実際の家づくりが始まり、現場で大工さんと顔を合わせるようになるのは、工務店の契約が済んだ着工日の前後になります。ましてや、大工さんの仕事ぶりを見てから、やっぱりその工務店との契約を取り消す、というようなことは基本的にはできません。時すでに遅し、というわけです。
でも、心配することはありません。ちゃんと契約前に大工さんの良し悪しを見抜く方法はあるのです。

それには、工務店や、その工務店の営業マンの考え方や態度から、その工務店が家づくりを任せる大工さんの質を推し量るのです。
いい家というのは、お客様・工務店・大工さんの3者の思いが一致して、はじめてできあがるものです。
この3者の関係に注目して、工務店と大工さんがもっているお客様への思いが一致しているか、工務店と大工さんとの間に信頼関係が築かれているかということを、営業マンに質問することによって確かめましょう。

質問でチェック!大工さんと工務店の信頼関係

いい大工さんがいる工務店かどうかを確かめるためには、こんな質問を営業マンに投げかけてみるのがいいでしょう。

Q1 御社には、どういうきっかけでいらっしゃるお客様が多いのですか?

この質問のベストアンサーは、「うちは、口コミでいらっしゃる方がほとんどですね」というものです。すべてがうまくいっていることを表していますので、この言葉が出てきたら最高です。
お施主様が、工務店と大工さんの両方に満足していなければ、いい評判は広まることはないでしょう。もしその答えが本当なら、その工務店には、お客様からの手紙や声などが届いているはずです。その証拠も見せてもらいましょう。

Q2 大工さんの採用基準は何ですか?

その工務店が、お客様に喜んでもらいたいという大工さんの気持ちを重視しているかどうかを見るための質問です。
経験や技術力以上に、人柄や仕事のやりがいをきちんと確認している工務店には、いい職人さんが集まってくるものです。

Q3 どんな大工さんが多いのですか?

漠然とした抽象的な質問ですが、実はこれが一番重要な質問です。

「一生懸命な大工さんが多いですね。うちは、大工さんがいいから、お客様に選んでいただいています」

というように、大工さんへの感謝の気持ちが表れていれば、その工務店と大工さんの関係は良好だと見ていいでしょう。
工務店と大工さんとは、言ってみれば、互いに「鏡」のような存在で、工務店が大工さんを大切にしていれば、大工さんもそれに応えて、その工務店のために尽くそうと頑張るものです。逆に、大工さんをぞんざいに扱うような工務店に対しては、大工さんもそれなりの仕事しかしてくれません。
上のような感謝の言葉を、大工さんがいないところでも口にしてくれたとすれば、その営業マンの気持ちは本物と思ってもいいでしょう。

「私は営業なので、大工さんのことまではちょっと……」

などと言葉を濁すような営業マンだったら、それはちょっと要注意です。
お客様への思いをきちんと共有できていれば、お互いのことがわからないはずはないのですから。

Q4 御社では、大工さんは何年ぐらい勤めているのですか?

答えとして、1、2年ということでも構いません。でも、一番長い人でも1、2年ということだと、大工さんが居ついていないということになりますから、その工務店と大工さんの関係は良好とはいえないでしょう。

この質問をするときは、先に、「大工さんは全部で何人ぐらいいますか?」と聞きましょう。工務店側としては、大工さんがちゃんと居ついているという印象を与えたいと思うでしょうから、年数の長いような大工さんしか教えてくれないかもしれません。全部で何人の大工さんがいて、何年ぐらい働いている人が多いのか、正確な情報を聞き出すようにしましょう。

Q5 今から現場を見てみたいのですが……

大工さんを信頼している会社なら、こんな希望を出しても嫌がらずに、いつでも現場を見てくれるはずです。
お客様との打ち合わせに大工さんが参加したり、現場での細かな仕様決めを大工さんの裁量に任せている会社は、お互いに気持ちよく仕事ができていると考えていいでしょう。

この質問に、「えっ、今からですか。今はちょっと……」と難色を示すようなら、もしかしたら、大工さんに対する不信の念をもっているからかもしれません。

無事に現場を見学することができたら、ぜひ今度は大工さんに、「心がけていることは何ですか?」と聞いてみてください。

「会社から納期厳守と言われていますから、やっぱり仕事の早さですかね」

というように、意識が工務店のほうに向いていて、しかもきつく管理されているような口ぶりだったら、注意したほうがいいでしょう。
しゃべり慣れていなくて、口数が少なくても、「お客様に喜んでもらいたい」という姿勢が見えるようであれば、その大工さんは間違いありません。

契約前に「いい大工さんのいる工務店」を見つける方法 まとめ

いかがでしょうか。
今回は、いい大工さんの見分け方、そしてそんないい大工さんのいる工務店を見つける方法について紹介してみました。
他の記事(「社員と話せば一発でわかる「いい工務店の見分け方」」、「家づくりの成功・失敗を分ける「現場監督の良し悪し」とは?」、「営業マンの「本音」を見抜き、いい工務店を見分ける方法」など)にも書いているように、大工さんを見きわめるポイントもやはり人柄であり、お客様のほうを向いているかということです。
営業マン、現場監督、大工さん、設計担当、そして他のスタッフみんなの力を一致団結させ、そこにお施主様も加わって、強力なチームワークのもとに、家づくりは進められていきます。
ぜひ、いい大工さんのいる工務店を見つけて、後悔のない家づくりをしてくださいね。
実際の家を見て、イメージを言葉で伝えられるようになろう」という記事でもご紹介していますが、私たちトップホームズ毎月開催している見学会には、当社自慢の職人さんが参加しています。ぜひ直接話して、いい大工さんかどうかを見きわめてください。

また、これは山梨だけではなく、全国的な傾向ですが、職人さんは年々減少している傾向にあります。そこにもってきて、いわゆる「オリンピック需要」や、消費税増税前の「駆け込み需要」のために、このところ、職人さんはどこでも不足しているのです。
こんなときは、多少難あり訳ありの職人さんでも、引く手あまたの状態です。当然、そんな職人さんがお客様にあたってしまう可能性も高くなります。

増税を理由に契約を急かしてくるような営業マンも多いと思いますが、だからといって、決して焦ってはいけません。
駆け込みが落ち着けば、難ありの職人さんはきっと姿を消し、いい職人さんの比率が高まることになるはずです。それまで待ったほうが、お施主様にとっては得策になるでしょう。
消費税分がもったいないと思われるかもしれませんが、実際には、増税後は値引きするつもりの会社も多いと思います。金額的に増税前が得だとは必ずしも言えませんよ。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

営業マンの「本音」を見抜き、いい工務店を見分ける方法

営業マンの「本音」を見抜き、いい工務店を見分ける方法

「一見すると親切そうに見える工務店」が実は危ない

誰もが初心者!山梨での家づくりはここから始めよう」でもご紹介したように、家づくりを成功させるための条件は、まずお客様の幸せを心から願ってくれるような工務店と出会うことです。
ところが、残念なことに、世の中には「お客様の幸せ」をモットーに掲げながらも、実際には、自分たちの都合や利益を優先させているような工務店もあるのです。
「売りたい」という気持ちでいっぱいの工務店は、その“欲”を悟られないように、一見すると親身な態度や、豊富な知識など、信頼を得るためのテクニックを身につけています。

さらに危険なのは、自分でもそうとは気づいていないにもかかわらず、同じように「売りたい」という気持ちでいっぱいの工務店です。
こうした業者は、良かれということで、たしかにあれば便利だけれど高額な設備を勧めてきたりします。お施主様の側では、高い買い物になっているのですが、勧めてくれた親切な態度は認めざるを得ないので、あとで失敗だと思っても、しょうがないと思ってしまうようなことがあるのです。

こうした「一見親切そうだけど、実は『売りたい』工務店」を見抜くには、一体どうすればいいのでしょうか。

営業マンが自分でも気づかない「無意識」に注目しましょう

人間の心には、本人が意識している領域と、無意識の領域のふたつがあります。
この「意識」と「無意識」の領域の比率は、なんと「3:97」だといわれています。圧倒的に無意識の領域のほうが大きいのです。つまり、人間の行動には、どうしても、97%の「無意識」が表れてしまうということです。
いくら表面上をとりつくろうとしても、その行動を冷静に観察してみれば、必ずどこかに「無意識」のボロが出ているはずです。それを見抜くことが、いい工務店を見分けるためのポイントです。

たとえば、こんな宣伝文句をご覧になったことがあるのではないでしょうか。

「お客様の家を1円でも安くするために、当社ではモデルハウスを持ちません」

ほとんどの会社は、こうした意気込みにウソはついていないと思います。でも、その「1円」の重みをどこまでわかって言っているのか、ということは工務店によって差があります。
本当にお客様のために経費を削減しようと思っている工務店では、紙1枚だって無駄にしません。コピーを失敗したら当然裏面を使いますし、その際にも「この紙を捨ててしまったら、その分、お客様の家が高くなってしまうんだ」と意識するものです。そんな姿勢こそ、本当の「お客様のため」です。
「紙1枚」とか「1円」というような最小の単位の重さを知る人の金銭感覚というものは、言葉の端々にも表れるものです。
お客様がオプションの装備をつけるかどうか迷っているようなときに、

「プラス3万円で便利になるのですから、これはお得ですよ」

と営業マンが勧めてきたら、なんとなく違和感をおぼえる方が多いのではないでしょうか。
「ずいぶんと軽くいってくれるなあ。3万円って、それなりの金額じゃないのか」
そんな印象になるはずです。
こんなとき、「1円」の重みを知っている営業マンなら、

「これはたしかに便利ですけれども、値段も3万円します。大丈夫ですか?」

というように、お客様の心中を察するような言葉が出てくるはずです。
ただ「心配しているふり」なら、なんとなく薄っぺらいので、すぐわかるでしょう。
日常の行いが垣間見える、こんなちょっとした言葉に注意してみましょう。

いい工務店の営業マンを見抜ける、簡単な方法

山梨で注文住宅を建てようと思っているあなたが、工務店が開催している見学会を訪れたとします。
現地で迎えてくれた営業マンがこんな言葉をかけてきたら、どう思いますか?

「いらっしゃいませ。弊社のことはご存じでしたか?うちは断熱材が売りでして……」

正直、この営業は“アウト”です。
お客様の幸せを実現しようと思っているなら、そのお客様が何を望んでいるのかを知らなければならないはずです。
ですから、最初のひとことは、「質問」にならなければおかしいのです。

「いらっしゃいませ。何か今のお住まいでお悩みになっていることがあるのですか?」
「ええ、実はちょっと断熱性が……」
「ああ、それなら、弊社の○○はお勧めですよ」

これもダメな例です。
先ほどのものよりは、ちょっとましになりましたが、すぐに商品の説明に入ってしまいました。
売りたい気持ちが強い営業マンは、なるべく早く自社の説明に入ろうとしてしまうので、その点を注意して観察してみてください。

お客様の幸せな暮らしをイメージするためには、もっともっと多くの質問が必要になります。その営業マンが自社の説明を始める前に、どれだけ多くの質問を自分からしてくれるか。これが、いい工務店の営業マンを見抜くためのひとつの目安なのです。

「断るスキ」をつくってくれているかどうか

自然素材、太陽光発電などは、今どきの家づくりの流行です。でも、どんな商品もいいことばかりではありません。
自然素材でも無垢材なら、有害物質の心配がないかわりに、価格が高かったり、乾燥による割れなどが生じやすいというデメリットがありますし、太陽光発電には、売電収入というメリットの反面、初期費用が高く、パワーコンディショナーなどの電気機器の交換費用もかかることや、売電価格も年々下がっているといったデメリットの側面があります。
このように、商品を説明するときに、メリットだけではなく、そのデメリットもきちんと伝えているかどうか、ということも、いい営業マンを見抜くための重要なチェックポイントです。
私たちの場合などは、むしろ、最初にデメリットのほうから説明するようにしています。なぜなら、メリットについては、お客様自身がすでにご存じであることが多いからです。

大切なのは、お客様が最終的に決断をするために必要な知識を十分にもっていただくことです。ですから、迷っているお客様がいても、助言はしますが、先入観を植えつけてしまうような説明の仕方は、注意して避けるようにしています。

もうひとつ、いい営業マンの見抜き方を紹介しましょう。
できあがった家にガッカリしないための営業マンとの付き合い方」にも書きましたが、その営業マンが商品の説明をするときに、「断りやすい状況」をつくってくれているかどうか、ということを見るのです。

「いろいろ考えて、やっぱり要らないと決めたんだけど、なんだか言いづらい……」

お客様がそんなふうに感じてしまったとしたら、その工務店は「売りたい」気持ちでいっぱいになっていて、断るスキをつくってくれていないということかもしれません。そんな場合は、「営業マン断る方法」という記事を参考にしてみてください。

他社の製品を頭ごなしに否定するような会社は、もってのほかです。
ときには、ろくにその商品のことを知らないのに、「ああ、あれはあまり良くないって評判ですよ」などという営業マンがいます。そんな工務店はあまり信頼できないでしょう。「売りたい」人というのは、とかく他者を否定したがるものなのです。

「現場を見たい」と言ってみる方法

いい工務店と出会うためのひとつの方法は、その会社が主催している見学会を訪れることですが、それ以外にも、建築が進行している現場を見るという方法があります。実は、最近、「進行中の現場を見てみたい」と希望されるお客様は増えているのです。
ところが、「現場を見たい」という希望を出しても、

「いやー、ちょっと今、ちょうど見ていただける現場がなくて……」

そんなふうに、工務店にかわされてしまって、希をかなえてくれない工務店もあるかもしれません。
そこで、まず最初に、「今、どのへんで建てられているのですか?」と聞るところから始めましょう。
工務店側では、多くの物件を扱っていることを印象づけようとして、「○○市と○○町、あとは○○市と……」などと教えてくれるでしょう。そこで初めて、
「では、○○市と○○町の物件を見学したいのですが」
とお願いすればいいのです。
このやり方で聞いてみて、渋るようでしたら、その工務店は残念ながら不合格です。
良心的な工務店なら、

「現場に大工さんがいるかどうかだけ確認させてください。もしいたら、今行ってくださって大丈夫です」

などと、即時に対応してくれるでしょう。

「直感」を大切にしてください

説明をひととおり聞いて、質問にもすらすらと答えてくれたし、こちらの気持ちによりそってくれている感じもあった。だから自分で納得して決めたはずなのに……何か、ひっかかるものがある。

そんな経験があるお客様が、意外とたくさんいらっしゃるようです。
その直感は、ぜひ大切にしてください。
そんなふうに感じられたとしたら、それはあなたのどこかに、まだ納得できていない部分があるからなのです。

当たり前のことですが、お客様は家づくりに関しては初心者です。専門的な知識をお持ちではないので、自分がどこに引っかかっているのかということを明らかにするのは、難しいでしょう。それをいいことに、その営業マンはあなたをうまく言いくるめているのかもしれないのです。

「もう決まったことだし、はっきりした理由もないのに、もう一度説明してくださいなんて、ちょっと言いづらいなあ……」

そんな遠慮をする必要はまったくありません。
もし本当に質問することができなかったり、再度説明を聞いても、まだモヤモヤするようだったら、セカンドオピニオンを求めて、他の工務店に聞いてみるのもいいでしょう。

お客様の直感は、意外と頼りになるものです。
家づくりの知識ももちろん大切ですが、ぜひその直感を大事にして、いい工務店を見つけてください。

営業マンの「本音」を見抜き、いい工務店を見分ける方法 まとめ

いかがでしたか。
いい工務店を見分けるためのチェックポイントとしては、

  • お客様にたくさん質問をするか?
  • デメリットもきちんと伝えてくれるか?
  • 断りやすい状況をつくってくれるか?
  • 言動に本当らしさが感じられるか?
  • あなたの「直感」は「待て」と言っていないか?

ということになります。

「お客様の幸せのために一生懸命尽くします!」
どこかで聞いたような言葉を聞いて、「どうせ建前でしょ?」と思う人はたくさんいることでしょう。
残念ながら、数多くある工務店の中には、本音と建て前を使い分けている会社も実際にあります。でも、本当に心からそのように思い、行動している工務店もたくさんあるのです。
耳ざわりのいい言葉に惑わされることなく、山梨で家を建てたいと思われるならば、ぜひ今回ご紹介した方法を使って、営業マンの本音を見抜き、あなたの夢を叶える家づくりの良きパートナーとして、信頼できる工務店を選んでください。
本記事と合わせ、「できあがった家にガッカリしないための営業マンとの付き合い方」も参考にされることをお勧めします。
また、「幸せになれる家」を任せられる工務店や営業マンの見分け方という記事もぜひ参考になさってください。

トップホームズでは、毎月の見学会土日でもゆっくり見学できる予約見学会無料相談など、お客様のために多くの窓口を設けております。どの窓口からでも結構ですので、ぜひお気軽にご相談いただき、私たちの会社をご覧になってください。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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できあがった家にガッカリしないための営業マンとの付き合い方

できあがった家にガッカリしないための営業マンとの付き合い方

見学会で社員や職人さんの人柄も見きわめ、建てた一戸建ても見た上で、信頼できる工務店と契約。何度も営業マンと打ち合わせをして、マイホームで叶えたい夢を伝えたはずなのに、できあがってみたら、なぜか思い描いたのとは違っていた……。
そこまでの悲劇はあまりないかもしれませんが、せっかくできた家に、なんとなく不満を感じてしまう人はたくさんいます。実は、欲しかったものをすべて詰めこんだだけでは、快適で幸せな家はできないのです。新しい家に本当に必要なものは何かを見つめ、その「思い」を営業マンに伝えることが必要です。
家を建てるお施主様たちが、ついつい見落としがちになってしまうポイントを、山梨の老舗工務店の立場から、考えてみました。

あわてて進めず、じっくりと流れを把握してください

多くのお施主様が犯しがちな誤りとして、営業マンのことを気に入り、この工務店は信頼できると思ったら、すぐに家づくりを進めようとしてしまうことが挙げられます。
いくら信頼できそうといっても、相手は売る側です。早々と契約の意思を見せてしまうと、もしかしたら、相手の都合のいいように家づくりを進められてしまうかもしれません。
家づくりの「契約」は、後戻りのできないポイントです。一生に一度の大きな買い物になるのですから、あわてずじっくりと検討を進め、後悔のない結論を出すようにしましょう。
「たぶん、この工務店で建てることになるだろうな」と心の中で思っていても、最初のうちは、今のところ情報収集をしているだけという態度でお付き合いをしていきましょう。
誠意のある工務店なら、話を進めるうちに、ちゃんと「断りやすい状況」をつくってくれるはずです。
「決断されるのはお客様です。納得されるまで、ゆっくりと考えてください」
そんなふうに申し出てくれる工務店なら、付き合いやすいですよね。
営業マンの「本音」を見抜き、いい工務店を見分ける方法」を参考に、信頼できる工務店をきちんと見分けましょう。
逆に、断りにくくなってしまったようなときは、「もう困らない!工務店の営業マンの断り方」という記事を参考にしてみてください。

いよいよ工務店を決めたら、その日から家が完成するまでの流れを、きちんと説明してもらいましょう。
大まかな流れと、各段階でのポイントを頭の中に入れておけば、直前になってあわててあたふたと準備しなければならなくなるようなことを防ぐことができますし、うっかりミスの元を減らすことができます。
たいていの営業マンは、とくに要求しなくても、そうした流れを説明してくれると思いますが、もし説明がなかった場合には、自分から必ず聞いてみてください。

決断を他人任せにしないでください

理想の家の完成図を想像しながら、設備のことなどの細かい点をひとつひとつ決めていく作業は、慣れていないと、疲れてしまうかもしれませんね。
「いっそのこと、経験豊富な営業マンに決めてほしい」
と思ってしまうこともあるかもしれません。
だからといって、営業マンが「こちらがお勧めですよ」と言った途端に、自分で考えるのをやめて「じゃあそれで!」と決めてしまうのは、危険です。
決断するのは、あくまでもお施主様でなければなりません。

どんなに経験豊富な営業マンであっても、新しい家で、お施主様のご家族がどのような暮らしで理想をかなえるのか、それを具体的に想像することにかけては、お施主様にはとうていかないません。
ですから、どんなに迷ってしまったとしても、自分で考えて決断すること以外に、理想の家に近づけるための最善の方法はないのです。
迷って判断ができないからといって、プロとして間違いのない選択を営業マンに委ねたつもりが、実際の暮らしや理想にマッチしていない選択になってしまったために、納得のいかない家になってしまうことは、珍しくありません。

「どちらがいいか?」という質問に、営業マンは正解を出すことはできませんが、お施主様が判断するための材料を提供することはできます。性能等、数値で表せるような資料はもちろん、過去にどれくらいのお客様がそれを選んだか、またどのようにそれを使っているか、といったことなら、データなども提示することができます。
ぜひ、営業マンのアドバイスを参考に、後悔のない選択をしてください。

「家への思い」を伝え、間取りはプロに任せてください

では、希望の間取りを具体的な形にするのも、お施主様の作業なのでしょうか?
いいえ、これは工務店の仕事です。
お客様は、どんな生活をしたいか、どんな幸せを思い描いているかということを営業マンに伝えるだけで結構です。

  • リビングには家族全員がゆったりくつろげる大きなソファを置きたい
  • その横には子どもが積み木で遊べるぐらいのスペースがほしい
  • 来客が来たときには、リビングから庭にも気軽に出られるようにしたい

などなど、そんなイメージを気ままに語っていただくだけでいいのです。
お客様が抱いているイメージを、私たち工務店が設計図に落とし込んでいきます。

中には「リビングは何畳ほど欲しいですか?」などとお客様に聞く営業マンがいますが、こうした質問は、行き違いの原因になります。
「そうだね、15畳ぐらいかな」とお客様が答えたとしても、実際には、15畳の暮らしを想像できていないことが多いのです。
できあがってみて、初めて、
「うーん、たしかに15畳あって、ソファも置いたし、子どもが遊ぶスペースもあるけど、配置が悪くて、なんだか窮屈で休まらないなあ」
なとどいう不満を覚えることになってしまうこともあり得るのです。

新しい家での暮らしを想像しながら、「使い勝手のいい一戸建ての間取りのための10のポイント」などを参考に、自分で間取り図を描いてみましょう。それはきっと楽しい作業になるはずです。でも、その場合も、間取り図だけではなく、具体的な暮らしのイメージを必ず「言葉」で説明しましょう。
その言葉を道しるべにして、プロフェッショナルは、お客様の間取り図を実現可能なものへとブラッシュアップさせていくのです。

解決したい不満は何か、リストにしてみましょう

家ができあがった後になってから、
「開放感のある明るい吹き抜けもつくったし、リビングの床は無垢材にしたし、家をつくる前に憧れていたものはほとんど叶えたのに、なぜか、満足感がいまひとつ」
という感想をもつお客様もいます。
そうなってしまった原因として考えられるのは、「憧れよりももっと大切なこと」を営業マンに伝えていなかった、ということではないでしょうか。

人間の心理というものには、「欲しかったものを手に入れること」よりも、「不満を解消すること」のほうが、満足感に結びつきやすいという特徴があります。
欲しかったものを手に入れたことによる喜びは、一時的には大きなものですが、慣れてくるにしたがって次第に薄れていってしまいます。これに対して、以前の暮らしの中で感じてきた不具合が解決したことの喜びは、長く続くのです。

家づくりの計画を始める前に、ぜひ試していただきたいことがあります。
工務店として、現場見学会に参加する方にチェックしていただきたいこと」という記事にも書きましたが、それは、今お住まいになっている家で「不満に感じていること」を、ひとつひとつ確認しながら、1週間ほど普段通りに生活してみるということです。
仕事や家事に忙しい平日、家でゆったりとくつろぐ休日の両方について、不便だと感じることをすべてリストにして書きとめておきましょう。
「見学会でチェックしてほしいこと」の記事では、そのリストを見学会に持参してチェックしてみましょう、ということをアドバイスさせていただきました。今度は、工務店にはそのリストを渡して、「こんな不便を感じないようにしたい」とだけ告げれば、それだけでも、きっと満足できる家ができあがるはずです。それに加えて、いくつかの憧れを叶えることができれば、さらに幸せを感じられる家が完成することでしょう。

伝言リレーにならないように、全員集合で思いを共有してください

思い通りの家にならなかった原因で特に多いのは、営業マンに伝えた内容が、設計士や職人さんたちにうまく伝わっていなかったというものです。
これを防ぐには、外壁の色や、キッチンのグレード等の仕様決めまで、きっちりと営業マンと話を詰めておくことです。
また、営業マンから設計担当者、現場監督への引継ぎは、お施主様自身も含めた、四者が顔を合わせた同席の場で行うことも必要です。
こうした防止策を講じておけば、勘違いや連絡ミスなどを極力避けることができます。
工事が始まると、お客様が話す相手は現場監督だけになってしまいます(このあたりのことは、「家づくりの成功・失敗を分ける「現場監督の良し悪し」とは?」という記事を読んでください)。営業マンから現場監督への引継ぎでは、必ずこの「四者引継ぎ」を実施して、伝言ミスを防いでください。

これは極論かもしれませんが、設計、現場監督、そして大工の知識がある営業マンに任せれば、まず間違いはないでしょう。そこまで何でも兼ね備えた営業マンを見つけることは、難しいかもしれませんが、小さな工務店には、意外と、建築士のスキルをもった営業マンがいたり、大工経験のある営業マンがいたりすることがあります。指名できるなら、そうした営業マンにお願いすれば、伝言ミスによる失敗の可能性はかなり低くできるでしょう。

後回しは双方にとって負担になる

工事が進み、だんだんと家が形になっていく中で、「やっぱりここに窓が欲しい」「洗面台をグレードアップしたい」というように、変更を頼みたくなることはしばしば出てきます。変更したいというお施主様の気持ちそのものは、仕方のないことではありますが、よくよく伺ってみると、「じつは最初の時点で、どちらにするか迷っていた」というようなケースもあるようです。決めることを後回しにして、とりあえず決めておくという姿勢は、家づくりには禁物です。
たとえそれが小さな変更であっても、予定に入っていなかった作業が発生するわけですから、現場の作業はどうしても滞ってしまいます。それが積み重なれば、全体の工期にも影響が出てしまいます。お施主様が予想しているよりも大きな金銭的負担になってしまうこともあるのです。

もちろん、だからといって、お客様が変更したいというお申し出をしているのを、業者側がとりあわなくていいという理由にはなりません。もし変更したくなっても、気おくれせずにそれを伝えてください。もともとの状況のの中でそれが可能なのか等をよく相談の上、きっちちと対応してもらうのがいいでしょう。

できあがった家にガッカリしないための営業マンとの付き合い方 まとめ

思い通りの家をつくるには、パートナーとして信頼できる工務店と出会うことが大前提です。
デメリットがあったら隠さずにきちんとそれを伝えてくれて、その中で、最大限、要望に応えてくれるような良心的な工務店を選んでください。
営業マンとより良いコミュニケーションの保つことで、あなたの夢を叶えてくれる家ができることをお祈りしています。

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今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

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