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家づくりの成功・失敗を分ける「現場監督の良し悪し」とは?

家づくりの成功・失敗を分ける「現場監督の良し悪し」とは?

山梨に家を建てようと決め、信頼できる工務店を選ぶことができた。いい営業マン、いい職人さんたちにも出会うことができた。よし!これでいい家が建てられるぞ——!
ちょっと待ってください。じつは、まだそれは早合点なのです。

営業マンと職人さんの間には、現場を仕切る「現場監督」という存在があります。
この現場監督、お施主様との接点も多いのに、意外と知られていないかもしれませんね。
じつは、ストレスなく、いい家づくりをできるかどうかは、この現場監督の力量次第と言ってもいいほど重要な存在なのです。
今回は、この現場監督が果たす役割、いい現場監督の見分け方を紹介しましょう。
現場監督と上手に付き合えば、家づくりはグーンと楽になりますよ!

現場監督って何をする人なの?

現場監督というと、資材を運んだり、大工さんの手助けをするのが仕事だと思っていらっしゃる方もいるようです。実際に現場を訪れてみると、そうした作業をしている姿も見ることができるので、つい勘違いしてしまうのも無理はないのですが、こういった仕事は、本来の現場監督の仕事ではありません。

現場監督とは、その現場の一切を取り仕切る、現場の最高責任者です。
現場監督の仕事は、大きく分けると、二つあります。

ひとつは、「現場のチェック」です。
必要な搬入品はすべて揃っているか、工期に遅れは生じていないか、安全は確保されているか、設計図通りに仕上がっているか、といった現場の状態をつねに確認するのが現場監督の仕事です。また、検査書類を確認・整理したり、追加工事の施工資料を揃えたり、金額を提示したりといったデスクワークも行います。

もうひとつの仕事は、お客様と職人さんをつなぐ「仲介」です。
それまでは、お施主様が質問したり相談したりする相手は、営業マンでした。でも、家づくりの工事が始まると、お施主様の相手をするのは現場監督に替わります。熟慮の末に変更したいことが出てきたような場合は、現場監督にそれを伝えていただくことになります。
実際に工事が始まってみると、さまざまなことを検討しつくしたはずの設計図であっても、なんらかの変更点が必ず出てきてしまうものです。そうした際に、お客様の要望を聞きとって、職人さんに伝えるのが現場監督の仕事なのです。

そんな伝言ゲームをしなくても、お客様が直接職人に伝えればいいのでは?と思ってしまうかもしれまえんね。でも、ほとんどのお客様は建築に関しては素人です。また、職人さんの側も、話を聞くプロではありません。うまく間を仲介して、現実的な解決策を提示するには、現場監督という存在が必要になってきます。お客様と職人さんとの間で認識がずれてしまっていると、誤った解決策のまま家づくりが進んでしまうことになりかねません。そこで、現場監督がお客様の要望を正確に聞き取り、建築のプロとしての言葉で、職人さんに伝えていくわけです。

もちろん、お客様が要望したことをすべて鵜呑みにして進めるということではありません。いただいた要望よりももっとリーズナブルな方法、より適切な方法がある場合には、逆に、それをひとつの選択肢としてお客様に提案したりすることもあります。

安くていい家は、こうした現場監督の配慮があって、初めて実現することができるのです。
トップホームズの現場監督の現場日記ブログはこちらからご覧いただけます。それぞれの人となりを感じていただけると幸いです。
工務店トップホームズ監督たちの山梨県現場日記ブログ

職人さんから信頼され、職人さんを大切にするのが「いい現場監督」

いい現場監督は、職人さんたちから信頼され、大切にされています。
建築という仕事は、大勢の職人さんたちの協働作業ですから、現場作業をスムーズに進めるためには、なんといってもチームワークの良さが不可欠です。
現場監督は、現場に常駐して職人さんの働きを見張っているわけではありません。チェックすべきポイントを押さえたら、あとはプロフェッショナルである職人さんたちにお任せします。お客様と職人さんが直接話をすることはないと書きましたが、内容にもよっては、現場監督の判断で、お客様と職人さんが直接打ち合わせをしていただくこともあります。もちろん、その内容は職人さんから現場監督に事後報告してもらいます。
こうしたことから、「この人のために一生懸命やりたい」「この人に余計な負担をかけたくない」と職人さんに思ってもらえるような現場監督ほど、現場の作業はスムーズに進み、しかも仕事も丁寧になります。

現場監督は、ひとつの現場の専属ではなく、たいていの場合、複数の現場を掛け持ちしています。職人さんたちが現場監督を信頼し、協力してくれるからこそ、どの現場にも均等に力を注ぐことができるのです。

そういった現場監督の役割、仕事を知ってみると、最初にイメージしていた「現場で職人さんに頼まれて材料運びをしている現場監督」という姿は、ちょっと注意したほうがいいかもしれません。そういう仕事をしているということは、職人さんから信頼されているどころか、もしかしたら少し軽く見られてしまっているのかもしれないからです。だとしたら、本来彼が果たすべき現場監督の仕事がおろそかになってしまっている可能性があります。現場のチームワークがうまく働いていないのかもしれないわけです。

職人さんに大切にされているということは、裏を返せば、現場監督のほうも、職人さんを大切にしているということになります。
じつは、それができていない現場監督や工務店が、結構たくさんあるのです。
「お客様第一」というモットーを掲げているからと安心していると、職人さんに対しては、まったくの下請け作業員の扱いで、一段低く職人さんを見ているような工務店もあります。
そんな現場で、職人さんたちが気持ちよく働くことができるでしょうか。

まず現場監督が、職人さんに対して尊敬と感謝の気持ちをもつということが、良いチームワークにつながり、いい家を建てるための一番大切なことなのです。

現場監督は「お客様の味方」

「いい現場監督」のもうひとつの条件は、お客様の目線を持っているということです。
現場監督の仕事のひとつは、お客様と職人さんをつなぐ「仲介」と書きましたが、このとき、現場監督が職人さんよりの立場に立ってしまうと、お客様の気持ちは置き去りになってしまいます。建築について素人なのはお客様だけですから、ふたりのプロが互いに味方しあってしまっては、お客様は何も言えなくなってしまうでしょう。

たとえば、建物の強度を上げるための金具が、柱に曲がって取り付けられていたとします。多少曲がって金具が付いていても、実は問題ないのですが、お客様はそんなことはわかりませんから、もしかしたら、それが気になってしまうかもしれません。
「あの金具、曲がって付いているように見えるんですけど、あれで強度のほうは大丈夫なんでしょうか?」
こんな質問をされるかもしれません。
ところが、この質問に対して現場監督が、
「ああ、あれは曲がっていても大丈夫なんですよ。気にしないでください!」
とだけ答えたら、お客様はどう感じるでしょうか。
そんなふうにプロに言われてしまったら、それ以上、「でも……」と質問を重ねることはできなくなってしまいますよね。そうしたケースが何度も積み重なると、
「もしかしたら、あの人に言いくるめられているのでは?」
と、だんだん不安になってしまうかもしれません。

では、現場監督がこんなふうに説明してくれたらどうでしょうか。
「ああ、すみません。あれは多少曲がっていても、強度上は問題ないんです。でもお客様にしてみたら、やっぱり気になりますよね。どうしてもご心配でしたら、直しますので、言ってください!」
こんな言い方をしてくれる現場監督なら、お客様の不安をなくそうという姿勢がちゃんと感じられますよね。

いい家を建てるためには、設計図通りに問題なく仕上げることは当たり前で、さらにそれに加えて、お客様の不安をひとつでも解消して残さないということが大切です。
いい現場監督は、そんなお客様の不安をすばやく感じとりますので、アドバイスひとつするときにも、その理由をちゃんと説明してくれます。

もちろん、現場監督がお客様の味方でありつづけることは、言うほど簡単なものではありません。
現場監督としては、職人さんたちが一生懸命にやっていることは、重々わかっていますから、「お客様の言う通りに、やっぱりここを変えてほしい」ということをなかなか伝えることができず、悩んでしまうこともあるでしょう。
そのような職人さんへの気遣いも、現場監督には必要な要素ではありますが、それでもなお、「迷ったらお客様の側に立つ」という姿勢が、理想の現場監督には必要です。
そうした結果の積み重ねが、お客様目線を養っていくための訓練にもなり、自らの技術を上げていくことにもつながっていくのです。現場監督が成長していくことは、職人さんにとってもうれしいことです。

新人とベテラン、どちらの現場監督がいいの?

上に書いたように、現場監督は多くの経験を積み、様々なケースの場数を踏むことによって成長していきます。では、より実務経験が長いベテランの現場監督ほど「いい現場監督」だと言えるでしょうか。
実際は、それ以上に大事なことがあります。
「いい現場監督」に必要な資質のうち、経験は3%といったところでしょう。
残りの97%は、誠実、勤勉といった、その人の人柄です。

経験を積み重ねているということも、もちろん貴重なことです。しかし、悪くいえば、いかようにも現場をコントロールできて、お施主様からいただいた要望も、もっともらしい理由をつけて断ることができるような話術を身につけてしまっているということかもしれません。巧みな話術を使って、高い工法や設備をお施主様に押しつけてしまうことも、できてしまうかもしれないのです。

一方、誠実な現場監督は、まずお客様の利益ということを考えます。
新人で、経験も不足しているために、お施主様から質問されても、その場で答えることができないかもしれません。でも、誠実な現場監督なら、一度それを持ち帰って、相手が満足できるような答えを必ず用意しようとするでしょう。もちろん、ある程度の経験と知識は必要ですが、お客様第一という意識をもち、うそをつかない約束を守る誠実さがあれば、たとえ経験が不足していたとしても、十分にそれを補うことはできるでしょう。

新人かベテランかという経験の差は、そんなに大きな問題ではありません。人柄という基準でみれば、じつはどちらでもいいのです。ただ、新人の現場監督は、自分も知識がない分、よりお客様の目線に近いかもしれませんね。

もちろん、人柄が誠実である上に、経験も十分に備わっていれば、それ以上のことはないでしょう。

現場監督を替えてもらうことってできるの?

「あの監督さんはちょっといい加減だなー。このまま任せておくのはちょっと不安……」

そんなふうに感じられたら、すぐに工務店に連絡して、別な現場監督に替えてもらいましょう。不安を抱えたままでお付き合いすることは、工務店の側もまったく本意ではありません。お互いの関係が悪くなってしまうようなことが起こる前に、早めに伝えたほうがいいと思います。
ただし、工務店の規模によっては、現場監督がその人ひとりしかいないようなこともあります。そんなときは、思いきって工務店ごと替えればいいか、というと、残念ながら、それはほぼ無理だと思います。
通常、お施主様と現場監督が初めて顔を合わせるのは、仕様の確認のときです。もう少し早い場合でも、建てる位置を確認するために土地に縄を張る「地縄張り」のときです。
いずれにしても、このときにはすでにもう工務店との契約は済んでしまっていますので、建築が始まってから、工務店を替えることは、契約を破棄することになり、難しいと言えるでしょう。

そんなふうに現場監督で後悔しないためには、お客様がご自分で情報を集めることが必要です。
たとえば、住宅見学会というのは最適な機会です。
見学会には、たいていの場合、現場監督も参加しています。ぜひ声をかけて、その人の人柄を感じとってみてください。
見学会には職人さんも来ていますので、現場監督について聞いてみるのもいいでしょう。
「あの監督が仕切る現場は、職人のことも気遣ってくれて仕事がしやすいんです。いい監督さんですよ」
こんな好意的な言葉が本心として職人さんから出てきたら、きっと安心できるでしょう。
「あの人、現場のことをよくわかっていないんだよね」
「いつも命令ばっかりして……」
というような否定的な言葉が出てくるようなら、その現場監督は要注意だと言えるでしょう。
もし、見学会に現場監督に会うことができなければ、事前に会いたいと工務店に申し出てみましょう。現場監督は、それほど重要な存在なのです。

家づくりの成功・失敗を分ける「現場監督の良し悪し」とは? まとめ

現場監督の仕事についてもっと知りたい方には、こちらの「現場監督入門メディア「目指せ!住宅業界の現場監督」」というサイトがお勧めです。新人現場監督さん向けの記事が掲載されていますが、読んでみると、その仕事の重要性がよくわかります。

営業マンも、職人さんも、そして現場監督も、結局のところ、一番大切なのは、お客様の幸せを考えるという姿勢です。
工務店として、そういった姿勢を皆がもっているかということを見きわめ、お施主様も含めて、より良いチームワークによって、幸せな家を建てていただきたいと思います。
そのためにも、ぜひ住宅見学会に参加して、私たちの人柄をじかに確かめてみてください。

トップホームズの住宅見学会についてはこちらでご案内しております。また、平日でもOKの予約見学会のご予約はこちらからお申込みいただけます。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

社員と話せば一発でわかる「いい工務店の見分け方」

社員と話せば一発でわかる「いい工務店の見分け方」

「お客様の幸せのために」。
そんな言葉につられて訪れた住宅工務店で、実際に社員と接してみたら、「なんだか思っていたのと違う……」とがっかりされた経験がある方は、意外と多いのではないでしょうか。
会社としてどんなに立派な理念をもっていたとしても、社員がそれをきちんと理解していなければ、それは絵に描いたモチと同じです。
工務店は、あなたの家づくりの成功を左右する重要なパートナーです。いい工務店を選ぶには、その社員を見きわめることが必要です。
今日は、受付窓口・営業マン・現場監督・設計士・事務など、どの職種にも当てはまる「住宅工務店のいい社員」について、考えてみたいと思います。

社員を見れば工務店の良し悪しが「わかってしまう」理由

毎日満員御礼のディズニーランドに人気がある理由は、よく言われるように、その「おもてなしの心」にあります。それを体現しているのは、9割を占めるアルバイトのスタッフさんたちです。ディズニーランドを訪れ、1日を楽しんで帰る一般のお客様にとって、「ディズニーランドの顔」は、株式会社オリエンタルランド(という会社が経営していることも知らない人が多いのではないでしょうか)の経営者ではなく、スタッフが作っているのです。

素晴らしい理念があり、それを実践する社員がいて、初めて、会社はすばらしい会社になることができます。ですから、たとえ経営者を知らなくても、社員を見れば、その会社の質というのは自ずからわかってしまうものなのです。

会社によって表現は様々ですが、ほとんどの住宅工務店が掲げている理念は、「お客様を幸せにすること」でしょう。その思いを、その会社の社員(営業マン、現場監督、事務の担当者にいたるまで)から感じることができれば、その会社を選んでも大丈夫でしょう。

「そんなに感覚的に選んでも大丈夫? もしその会社の建てた家がよくなかったらどうするの?」

そう思われる人もいらっしゃるかもしれませんが、そういった心配は無用です。

いい家を建てるために、その工務店のもっている技術や、家に使われている素材、設備の性能などを一生懸命調べる方はたくさんいます。
でも、実際に家を建てた方にお話を聞いてみてください。
「いい家づくりができた」という達成感をお施主様にもたらしているのは、その工務店の技術力や家の性能などよりも、いい社員やいい職人に出会えたという人間的な要素であることに気づかれることと思います。
これは、決して、質のよくない家を、社員の人柄によってカバーしたというようなことではありません。
今の住宅は規格化が進んでいますので、特別な技術が必要になるようなことはあまりありません。言ってみれば、どの工務店に頼んでも、品質的には問題のない家ができあがるはずです。
ところが、実際には、建てた家に満足していただける場合と、満足してもらえない場合があります。よくあるケースとしては、間取りや、内装のセンスといった部分でしょう。
そういった部分は、お客様を理解しようとする社員や職人がいなければ、満足していただけるような仕上がりを実現することはできないのです。
つまり、やはりお客様の満足を左右するのは、その工務店の社員なのです。

会社としては立派な理念を掲げているのに、その工務店の社員にはそれがまったく感じられないような会社も、実際にはあります。
あなたが工務店を訪れ、営業マンと話してみて、

「ホームページには、お客様の幸せが第一と書いてあったのに、そこの営業マンと話してみたら、なんだか会社の利益のことばかり優先しているような印象だった」

そんな風に感じられたら、その工務店には要注意です。
あなたが感じた違和感の原因は、社員がその会社の理念を理解していないか、あるいはその理念が単なる「建前」にしか過ぎないか、そのどちらかである可能性が高いと言えます。
いずれにしても、その工務店は、あなたが満足できるような家を建てることができないでしょう。

どんな社員がいる工務店がいいのか

いい社員とは、お客様の理想や悩みごとを、ていねいに、念入りに聞き出して、それを理解する努力をする社員のことです。これは、おそらく、職種も年齢も関係ないでしょう。

工務店の社員ではなく、ある設備メーカーさんの社員さんの例をあげてみたいと思います。

お客様がメーカーと相談して、キッチンなどの設備を決めると、メーカーは工務店に、お客様が選んだ製品の情報を送ってきます。ただ単に工事を進めるだけなら、その製品の型番が書いてあれば十分です。ところが、その設備メーカーさんの担当者は、お客様の状況をことこまかに書き加えてくれるのです。
そのお客様が、他の製品とどちらにするか迷っていたこと、もしかしたらまだ迷っていて、最終的に別な製品を選ぶかもしれないこと、そうなった場合は、住まいのプロフェッショナルである工務店として、その製品が適切か、それとも別な製品のほうがいいかどうかなどをアドバイスしてほしい。
そんなことが書いてあります。
これを受け取った工務店の側では、人によっては、よけいな情報を書き込んできた、と面倒に感じるかもしれません。でも、この担当者の気遣いは、お客様の気持ちによりそった素晴らしいものだと言えるのではないでしょうか。

反対のケースを考えてみましょう。
もし、これをお読みの皆さんが、体調不良でお医者さんに診てもらったとしましょう。そして、なんだかいつもの風邪とは違う感じがするので、それを一生懸命説明したとします。ところが、お医者さんがそれを聞き流して、「ああ、風邪ですね。薬出しておきますから」というひとことで片づけられてしまったらどうでしょう。いくらその人が名医であっても、そしてその診察が正しかったとしても、なんだかがっかりしてしまいませんか。

どんな職業でも言えることだと思いますが、お客様を正しく理解しようとする人は、そのお客様の背景にあるものを聞いて、それを必要な人に正確に伝えようとするものです。
そうすることが、その人の「基準」になっているような場合、流れ作業のようにお客様を扱うことは、かえってストレスになってしまうのです。

工務店の社員と接するときは、ぜひ、その人の「基準」がどこにあるかということを探ってみてください。
あなたが「これにします」と何かを選んだときに、その理由を知りたがったり、それによってどのように理想の生活が実現するのかなど、いろいろな情報を聞こうとする社員なら、その人は、お客様の幸せを「基準」にしていると言えます。そういった社員に出会うことができたなら、「当たり」でしょう。

工務店の「いい社員」はどうやって見分けるか

ここでひとつ、「いい社員の見分け方」を紹介しましょう。
それは、お客様を応接室にご案内したり、お電話を取り次ぐときの応対が丁寧なものかどうか、注意してみればいいのです。
言葉づかいの話ではありません。聞いたことにしか答えない、お客様が何か言いたそうにしているのに、それを聞き出すそぶりも見せない。そんな応対をしていたら、それはあまりいい社員とは言えないでしょう。

当たり前といえば当たり前のことなのですが、「技術と人柄は別の話。いい家が建つのなら、多少我慢することになってもしかたがない」と目をつぶってしまうお客様は意外と多いのです。
でも、こういったことは「一事が万事」ですから、そこを軽くみるべきではありません。

ものごとの本質というものは、何気ない部分にあらわれるものです。
そういった意味では、経理や受付窓口のような“裏方”の社員に注目してみてもいいかもしれません。会社の本質というのは、売上と直接関係のない、そのような業務の社員にあらわれやすいのです。
会社の売上を直接左右する営業マンは、お客様の機嫌を損ねないようにしながら、契約までもっていくためのトークを日夜訓練しています。ちょっとひねくれた言い方をしますが、彼らは、「売上を伸ばしたい」という本音を押し隠しながら、「お客様のため」という建前を装う技術を訓練しているわけです。
ところが、数字と直結しない、事務や受付窓口の社員は、そのような営業トークを仕込まれているわけではありません。そこに、会社の「素」の姿が出てしまうわけです。
その人たちのお客様の扱いがぞんざいだったとしたら、それがその工務店の本当の姿勢だということが言えるでしょう。

もちろん、その人個人の個人的な問題がたまたま表れているだけということもあり得ます。しかし、だとしても、会社がそれを改めるように教育していないということは、やはり会社の問題なのです。
どのように考えても、その工務店は、いい会社とは言えないでしょう。

社員の人柄をさらに知るためには

工務店の社員の何気ない行動に注意しながら、さらにその社員を深く知ろうと思ったら、直接その人に質問してみましょう。
どんなことを考えて仕事をしているのか、何を大切にしているのか、ということを聞けば、その人の人間性がいちばんよくわかります。
単刀直入に聞いたりするのが気恥ずかしかったら、世間話から入ってみてください。
「ここはいい会社ですね」
「お仕事、楽しいですか」
うまく話がはずんだら、核心に迫ってみましょう。
たとえ会話がたどたどしくても、お客様の幸せを考えたその人なりの言葉があれば、それで十分に合格を出してもいいでしょう。長いこと返答に詰まるような場合は、もしかしたら、その会社はあまりよくないのかもしれません。それだけで悪い会社だと断言することはできませんが、会社が理念を教育していないことのあらわれかもしれないからです。

家づくりのパートナーとして工務店を選ぶときに、その工務店の経営者の考えを知ることも大切ですが、社員を見れば、それ以上に多くの判断材料が得られます。事務所や住宅見学会に行くときは、部署を問わず、なるべく多くの社員と接してみて、その姿勢を意識してみるようにしてみてはいかがでしょうか。

社員と話せば一発でわかる「いい工務店の見分け方」 まとめ

トップホームズの信条は、
「心を正せば、あとは素のまま」
「心は技術を超える」
というものです。
人間は気づかぬうちに、どうしても自分の利益を優先しがちになってしまう習性があります。ですから、私たちは、日常のささいな行動であっても、それがお客様の幸せという目的にかなっているかということを基準に、つねに厳しく律しています。
テクニックに長けた営業マンはたくさんいますが、本当にお客様の幸せを願う心があるのなら、多少口下手であっても、その人の言動は自然とお客様の幸せにつながっていくはずです。

お客様の幸せのための安くていい家を作ることにおいては、トップホームズはどこにも負けません。そんなふうに自負できるのも、志を同じくする職人さんがいればこそです。弊社では、じつは職人さんを採用するのに、3時間におよぶ「心の面接」を行います(50人に1人という合格率の「狭き門」です)。そんな私たちが選んだ職人さん、社員たちは、私たちの誇りでもあります。

一致団結してお客様の幸せを実現する。
これが、私たちトップホームズが多くのお客様に選んでいただいている理由です。

トップホームズ自慢の社員紹介はこちらから。

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工務店として、現場見学会に参加する方にチェックしていただきたいこと

工務店として、現場見学会に参加する方にチェックしていただきたいこと

ここ山梨でも、多くの子育て世代の皆さんが家を建てることを検討していらっしゃいます。山梨には、豊かな自然の中で、落ち着いて子育てをするのに最高の条件が整っていますよね。
家づくりを検討しはじめた方は、ぜひ一度、「現場見学会」に足を運んでください。
そこに住むお施主様の許可をいただいて、実際に暮らしている家を見せていただくのが「現場見学会」です。お読みになっている中には、参加された経験がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
この現場見学会、当日なんとなくひと回りして、「ああ、いい家だったね」などという感想を家族と話して終わり、という方もいらっしゃるようです。
現場見学会は、お施主様と家を建てる工務店が出し合った「知恵と工夫」を、間近で確認することのできる貴重な機会です。また、実際に家を建てている「作り手」としての工務店の顔を見ることのできる機会でもあります。
漫然と家を眺めるだけに終わらせてしまうことのないように、ポイントを押さえて、ご自分の家づくりに役立てるための情報をなるべく集めましょう。

家の良し悪しを決める職人さんの「人柄」に注目!

現場見学会で、皆さんは何をチェックされるでしょうか。
ほとんどの方が必ずチェックするのは、間取り、設備だと思います。
もちろん間取りや設備も大事です。
でも、それよりも大切なのは、実は、スタッフとしてその場にいる職人さんの顔を見ることなのです。
見学会には、大工さんをはじめ、たくさんの職人さんが、工務店の社員に混じってスタッフとして働いています。職人さんは営業はしませんから、受付や駐車場係など、屋外にいることが多いかもしれません。
見学会は、この職人さんたちの顔を、契約前に間近に見られて、話もできる、またとない機会なのです。
この機会に、しっかりと職人さんの質を確かめてみましょう。

職人さんの質を見るといっても、技術をもっているかどうかということではありません。技術力はもちろん大切ですが、特に気にする必要はないでしょう。なぜなら、今の住宅は、普通の技術をもっていれば、それで満足のいく家を建てることができるからです。
もちろん、それでも、できあがって家には差があります。この差はどこから生まれるのでしょうか。それは、心をこめて丁寧な仕事をする、という思いの強さの差なのです。
つまり、職人さんの質を見きわめるというのは、技術を見るのではなく、その人柄に注目してほしいのです。

お客様のほうを向いている職人さんなら、幸せを考えてくれる

たとえば、現場見学会で、職人さんにこんな質問をしてみてください。

「家づくりでは、どこに一番気をつかっていますか?」

職人さんによって、きっと様々な答えが返ってくるでしょう。
土台が大事だという人もいれば、自分は仕上げにこそ力を入れていますと応える人もいるでしょう。
ここで見るべきなのは、答えの内容そのもではなく、その職人さんの気持ちが、お客様にちゃんと向いているかということです。
いい家に住んでほしいと思っている職人さんは、口下手であっても一生懸命、自分の言葉で思いを伝えようとするでしょう。そんな職人さんなら、まず間違いはないと思います。
反対に、答えが、その会社に言わされているような雰囲気だったり、変に会社のことを持ち上げるようま職人さんがいたら、ちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。その職人さんの意識は、会社に向いているということだからです。それは、お客様の幸せが二の次になってしまっているということなのです。
質問は、職人としての家づくりの姿勢や、仕事で大切していることは何かなど、どんな話題でも構いません。お客様に幸せになってほしい、という思いがちゃんと伝わってくれば、その職人さんは、必ずしっかりとした仕事をしてくれるはずです。
いい家を建てることができるかどうかは、いい職人さんに出会えるかどうかにかかっている、と言っても過言ではありません。

いい職人さんなら、優しい気遣いをできるのです

なお、いい職人さんならば、話しかければ、快く対応してくれることと思いますが、職人さんの中には、いかにも気難しそうな、いわゆる“こわもて”の方もいます。そんな職人さんはたいてい口下手なので、「なんだか怖い人だなあ」と思ってしまうかもしれません。でも、人当たりがいい人だからといって、その人がする仕事の質がいいとはかぎりません。職人さんを見きわめるときは、そうした外見に惑わされないようにしましょう。
見学会では、もちろん営業マンとじっくり話す時間が長くなりますので、お子様連れのお客様の場合、子どもたちが退屈してしまうこともあります。そんなときも、大人たちの話の邪魔にならないように、職人さんが子どもたちの相手をしてくれることも多くあります。子どもとの接し方で人柄がにじみ出ることもあります。自然にそんな気遣いをできる職人さんなら、信用できるのではないでしょうか。

トップホームズの見学会では、赤いはんてんを着ているスタッフが社員、青と緑のはんてんを着ているのは職人さん、大工さん、協力会社の皆さんです。ぜひお気軽にお声がけくださいね!

そこでの暮らしをイメージしながら家をチェックする

これから家を建てようと思っているお客様にとって、現場見学会がとても有意義なのは、その家と同じ生活レベルにあるお客様が、実際にこれから住もうとする家を見られるということです。
ありとあらゆる憧れがいっぱいの、有名ハウスメーカーのモデルルームを訪れれば、夢は際限なく広がることでしょう。でも、それはお客様に合わせた生活の提案ではなく、あくまでも、最先端で最高級の設備や調度で仕立てたメーカーの「参考展示」でしかありません。
現場見学会では、そこで住んでいる実際の生活を想像しながら家を見ることができます。それにより、現実に役立つヒントをいくつも見出すことができるでしょう。

現場見学会では、次の3点を押さえてチェックしましょう。

1:今の家の不具合を確認する

いい家ができた、という深い満足が得られるのは、その家が、豪華な仕上がりになったときでしょうか。いちがいにそうとは言いきれません。より正確にいうと、それは、「今の暮らしの不具合が解消されたとき」です。
玄関がいつも散らかってしまう、お風呂場が結露してかび臭い……今の家で、もしそんな悩みがあれば、現場見学会の家では、その点がどのように解決されているかということをチェックしてみてください。
といっても、その場で思い出すのは難しいかもしれません。前準備として、日ごろから感じている「不具合」をリストアップしておきましょう。
このリストは、ひとつひとつの不具合について詳細に書く必要はありませんが、生活を網羅していることが大事になります。平日はどうか、休日はどうかと分けて、最低1週間分を書き出してみましょう。もし、時間の余裕があれば、季節を意識して1年分の「不具合」を書き出してみれば、なおいいでしょう。
このような「不具合」のチェックリストを一度作っておけば、現場見学会のたびにそれを持参してチェックすることで、家ごとに解決策を比較したり、どの解決方法が自分たちに適しているかということを発見できる助けになります。

2:空間の感覚をつかむ

実際に家づくりが始まると、設計図を中心に話をすることが多くなります。図面の上で、どのような大きさにするか、どのようなつくりにするかということを話し合っていくわけです。
ところが、家づくりは生涯のうちに何度も行うことではありません。ほとんどのお客様にとっては一生に一度、つまり誰もが初心者です。建築に対する知識をもっておられるお客様はほんのわずかですから、ほとんどの方は、設計図などを見ても、実際の家を立体として想像することは難しいと思います。
たとえば、「10畳のリビング」といっても、それが自分たち家族にとって、広いのか、狭いのかということは、実際にその場に立ってみないとぴんと来ないでしょう。
同じ「10畳」でも、壁に囲まれた10畳と、普段開け放している10畳では、また広さの感覚が変わってきます。
子ども部屋や寝室などについても、どのくらいの広さが必要なのかということを実地で見て確認することができます。
収納の広さなども、頭でだけ思い描いているだけでは、なかなかイメージがつきませんし、棚があるとどうなるのかといったことも実際に見てみればその便利さがすぐにわかります。

現場見学会では、このように、図面を見る「上からの視線」と、生活者としての「横からの視点」を照らし合わせてみることができます。
これによって、設計図だけではぴんとこなかった空間の感覚をつかむことができ、同時に、ちょっとした設計の違いによって、実際の印象もかなり違ってくる、ということもご理解いただけることでしょう。
こうした感覚を身につけることで、今後始まる、図面上での話し合いも必ずスムーズにいくことになります。

3:余分なお金のかからない工夫を探す

あなたが訪れる、現場見学会の家には、そこで暮らすご家族が快適に楽しく暮らすための様々なアイデアが詰まっています。
そうしたアイデアの多くは、お金をかけて快適にしているのではなく、お金がほとんどかかっていないようなものです。
たとえば、「車椅子が通れるように、トイレの扉を引き戸にする」とか、「玄関と階段への動線上に収納を設ける」とか、「収納内の棚を可動式にする」といった、ひとつひとつは見逃してしまいそうな細かなアイデアです。
実際の暮らしは、そうしたアイデアによって、大変大きく変わるものです。
そんなアイデアをなるべくたくさん見つけて、余分なお金をかけずに、いい家をつくるための参考にしていたあきたいと思います。

工務店として、現場見学会に参加する方にチェックしていただきたいこと まとめ

私たちトップホームズでは、毎月、見学会を開催しております。また、土日ではご都合が合わない、お忙しい方のために、平日でもゆっくりご相談いただける予約見学会もご予約いただくことができます。
子育て世代の家計に優しいトップホームズの建てた家を、ぜひ現場見学会でご覧ください。
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山梨で家を建てるあなたが選ぶのは?住宅工務店とハウスメーカーの違い

家を建てようと思いはじめたとき、あなたはどこに依頼するべきでしょうか。テレビではよく有名ハウスメーカーのCMが流れていますし、地元では工務店の見学会の案内などもよく見かけます。そもそも、工務店とハウスメーカーとはどのような違いがあるのでしょうか。

住宅工務店とハウスメーカーの違い

地元に根ざして、地域の信頼を大切にする工務店

工務店という言葉に、法律上などの明確な定義はありません。主に戸建住宅を請け負う建設会社の中で、地場産業として根づいている会社が工務店と呼ばれています。年間50棟以下の地域密着型の工務店が中心ですが、毎年100棟以上の住宅を建てている工務店もあります。
工務店は、個人のお客様やメーカー等から戸建住宅を請け負って、鳶(とび)・大工・左官・板金・電気・水道といった職人を手配し、その他工事全体の管理・監督を行います。工務店の家づくりのスタイルは、ある程度の決まりはあるものの、間取りや外観などをお客様と決めながら進めていく場合が多いと言えます。
ハウスメーカーにくらべれば規模が小さく会社の顔が見えやすい工務店は、地域のお客様からの信頼を重んじており、メンテナンスや保守点検といった活動も熱心に行っています。

ブランド力で全国展開し、高い技術で合理的に住宅を建てるハウスメーカー

ハウスメーカーのほうも正式な定義はなく、日本全国で広く展開する住宅会社の呼び名として浸透しています。地方の工務店が徐々に規模を大きくしてハウスメーカーと呼ばれるようになったケースもあれば、化学・電器メーカーや自動車メーカー、財閥系企業などの一部門、住宅の工場生産を目的に設立するようなケースもあります。
豊富な資金力があるため、ハウスメーカーでは、住宅の耐震性、断熱性、気密性などの最先端研究を進めています。実物大の建物を建てて大規模な機械を使った耐震実験などは、世界的にも最高レベルの技術をもっていなければできないものであり、そのような面でハウスメーカーは日本の技術力をけん引している存在であると言えます。
ハウスメーカーは、全国の各都道府県に営業拠点を持ち、強力なブランド力を背景に、住宅展示場で自社製品をモデルハウスとして展示しています。
ハウスメーカーによる家づくりは、徹底的に規格化し、合理化されたものです。大量生産し、マニュアルにそって建築を進めていくため、工務店だと一般的には最低3ヶ月~半年ぐらいかかる一戸建てを、ハウスメーカーでは3ヶ月以内に完成させてしまうことも珍しくありません。自社工場で生産した建築資材を現場に搬入し、現場でそれを組み立てる工法のハウスメーカーの場合には、さらに工期を短縮できます。

ハウスメーカーのブランドだけで判断できるできる時代ではないですよね

最近では、ハウスメーカーの中でも、販売ノルマなどがきびしく、他業種の大企業でも起こっているような様々な問題を内部に抱えているという指摘がなされる企業もあります。家を建てるお客様の様々な要望に対応しつつ、企業としてさらに成長していくために、ハウスメーカーも大きな岐路に立たされているのです。
今は、有名芸能人を起用したテレビCMを毎日のように見るからといって、安心・信頼できる企業と判断できる時代ではなくなりました。
もとより、そういった広告宣伝費や、全国の住宅展示場にあるモデルハウスの建築・維持管理費、営業マンの人件費などの経費を建築費に上乗せされているため、ハウスメーカーの家は合理的に生産されているにもかかわらず、工務店よりも高いというイメージがもたれています。
家を建てるお客様は、慎重な態度で判断をしてほしいと思います。

工務店にも良い会社、悪い会社がある

一方、工務店の場合は、モデルハウスやカタログなどの販促費、事務所固定費はハウスメーカーよりも少ないため、建築費にそういったコストを載せているということはありません。
工務店は、個人やメーカー等から戸建住宅を請け負い、鳶(とび)・大工・左官・板金・電気・水道といった職人を手配し、その他工事全体の管理・監督を行います。その地方特有の気候、地質、生活習慣などに基づいた住宅の建築を行うため、良い工務店を選ぶことができれば、ハウスメーカーに依頼するよりも良い家を建てることができるでしょう。
ただし、同じ工務店の中でも、会社によってポリシーの違いや技術のばらつきが大きく、同業者として目に余るような会社もあります。明らかに技術が低かったり、建材メーカーの言いなりになっていたりするような会社もありますし、後継者不足や人材不足に悩んでいる工務店もあります。
もちろん、その中で、勉強や独自の工夫を継続しつつ、腕を磨いて、一級品と言える家を作り続けている工務店もちゃんとあります。
そういった「良い工務店」を見分けるには、見学会に参加するなどして、実際にその工務店の人間の話を聞いたり、その工務店が建てた家を自分の目で確かめることが必要です。

山梨で家を建てるなら、私たちトップホームズに一度ご相談ください

私たちトップホームズは、1854年の創業以来、この山梨の地で多くのお客様に幸せになっていただくために、家を作りつづけている工務店です。

工務店とハウスメーカーのどちらを選ぶべきかという問いには、じつは明快な答えがありません。それぞれに優れたところがあり、またそれぞれの会社の中にも、良い会社とそうでない会社があるからです。工務店のほうがいいとか、ハウスメーカーのほうがいいとか、決めつけてしまうことは、選択肢の幅を狭めることになってしまうので、もったいない話なのです。

家という大きな買い物をするのに、どんな会社を選ぶべきなのか、ここで紹介したこと以外にもお教えしたいことがたくさんあります。どうか一度、私たちに会いにいらしてください。
トップホームズは、工務店とハウスメーカー双方のいいところがありますし、さらに、様々な工夫をすることで、多くのお施主様の信頼をいただいてきました。
まずは無料でのご相談、もしくはゆっくりご相談いただける予約見学会へ起こしください。
いつでもお待ちしております。

見学会参加必携ガイド 工務店の住宅見学会でチェックすべきポイント集

完成した住まいだけでなく、実際の家づくりの現場を自らの目で確かめられる住宅見学会への参加は、これから家を建てる人にとって、たいへん勉強になる体験です。
家づくりを具体的に学べ、様々な疑問や不安を解消でき、つくり手である工務店の会社についても知ることができる、他にない機会が住宅見学会です。
山梨県でこれから一戸建てを建てるのであれば、住宅見学会には積極的に参加しましょう。
本記事で紹介するチェックポイントのリストを家づくりに役立つダウンロード資料室からダウンロードできます。

住宅見学会に参加する前に

初めて見学会に訪れるときには、予備知識はとくに要らないかもしれません。家を建てるという自分のイメージをはっきりとさせることがまず第一です。
見学会では雰囲気に流されないよう、予算や間取り、土地の広さと建坪のイメージなど。、自分たちの考えを事前に十分整理しておきましょう。家族と話し合って、イメージを共有しておくことも大事です。建てたい家全体のイメージがわかる、雑誌などのの写真の切り抜きを持っていくと、話がしやすくなるでしょう。

見学会は一度参加しただけでは、なかなか細かいところまで理解することはできません。
2度目、3度めの見学会参加には、事前に間取りや設備の情報を集めたり、現地で特に注意して観察するポイントを絞ってから出かけましょう。
疑問に思ったこと、聞きたいことのポイントをまとめてメモしておき、当日それを持参して、積極的に質問しましょう。
また、家を建てる予定の土地が決まっているような場合は、見取り図を持参すれば、より具体的な話を聞くことができます。

また、見学会に参加するときは、前後の時間には余裕を持っておくことをお勧めします。実際に現地を訪れてみると、聞きたいことがあれこれと出てきますので、予定していたよりも時間がかかることが多くあります。

住宅見学会に持っていくと便利なアイテム

デジタルカメラなど

気に入った間取り、設備などは写真に残しておくと、あとで参考になることがあります。写真を撮ってもいいかどうかは、現場で確認しましょう。家に帰ってから、じっくりと再見学ができますよ。参加できなかった家族に見せることもできます。スマートフォンなどのカメラでも十分です。

懐中電灯

天井・床下など暗くて見えないところもちゃんとチェックしておきたいもの。手抜き箇所がないかどうか、調べてみましょう。

メジャー

生活動線を意識しながら広さなどをチェックするためには、感覚だけでは不十分です。また、図面上の数字だけでもぴんと来ない場合があります。実際にものを置いてみると通りにくかったりすることもありますので、メジャーできちんと図ってメモをとっておきましょう。

住宅見学会でチェックするポイント

見学会は、入居直前の新築現場を見る完成現場見学会と、モデルハウスの見学会があります。
完成現場見学会は、実際にその家に住む家族の構成やライフスタイルを考慮した間取りや生活動線、仕上げの品質、キッチン・バスルーム等設備の使いやすさなどを実感できます。
隣家との距離や日当たりなども大切です。家ができてから、お隣さんとこんなに近いの?と驚いたり、日当たりの悪さに気づくこともあります。完成現場見学会なら、これからそこで生活を始めるお施主様への、工務店の細かな配慮を感じることができるはずです。
モデルハウスの場合は、様々な設備やオプション仕様について知るための見学が主な目的になります。家具の配置などもされていますので、その家での生活もある程度イメージすることができます。
どちらの場合も、見学会で見る家は、あなたが住む家ではなく、あくまでも参考です。ただし、モデルハウスなどの場合でも、空間照明の使い方などは実際に自分の家を建てる際に勉強になります。実際に歩いて、触って、試してみて、便利と思ったものは取り入れることを考えるといいでしょう。

見学会会場の各部屋の広さ、採光、収納、生活動線はどうか

まずは、その家の間取り図と、実際にその空間に立ったときの差を体感してください。風の流れ、光の入り具合はどうか、収納は十分か、など、想像力を膨らませて観察して、実際に歩いてみて、生活動線を確認してみましょう。
モデルハウスでは概して建坪が大きいケースが多いので、廊下やキッチンなどが広く、惑わされてしまうことがあります。例えばキッチンなら、壁までの距離なども測るなど、気になったところは寸法を測り、現実とのギャップにがっかりしないようにしましょう。
また、各部屋の収納の位置や大きさなども参考になります。

見学会会場のバリアフリーへの配慮はどうか

各部屋に入る際の段差や廊下の幅、バスルームなどがバリアフリーに配慮されているかということも確認してみましょう。将来的な老後のことなどもイメージする必要があります。

見学会会場の設備機器はどうか

事前に設備のカタログなどを入手できていた場合には、そこに掲載されている設備の実物に触れることができる良い機会となります。オプションと標準の差額を確認し、使い勝手やデザインなどをみてみましょう。

見学会会場の内装はどうか

建具の位置や大きさ、壁紙クロスなどのつなぎ目部分の仕上げ、使われている素材などもよくチェックしましょう。
キッチンや釣戸棚の高さといった建具関係も、使い勝手を体感してみましょう。ドアの開く向きがどちらかといったことによっても生活動線は変わります。凝った建具などは、掃除の仕方などをスタッフに質問してみるといいかもしれませんね。窓やドア、床などは、同じメーカーのものを使うことになるかもしれませんから、床のきしみ具合なども要チェックです。
ちょっと行儀が悪いかもしれませんが、寝転がって目線を低くしてみると、見えなかったものが見えてくることもあります。トイレやバスルームでは、実際に使う姿勢で見てみることも必要です。
また、屋根裏や床下、配管など見えない部分も丁寧に処理されているかを確認しましょう。

見学会会場の営業マンはどうか

この設備はオプションなのか、基本に含まれているのかといったことをはじめ、会場を見ながらいくつも質問したいことが出てくると思います。このときの工務店の営業マンの対応もよく観察しましょう。
知りたいと思ったことを質問をして、適切で納得できる返答があったか、もし詳しく答えられなかったことがあれば、あとできちんと資料を送ってくれたかなどもチェックしておきましょう。
はじめに書いたように、見学会は、その家を建てた工務店との出会いでもあるのです。

見学会会場の入居者の家族構成やライフスタイルに合った家になっているか

完成見学会の場合は、当然のことながら、そこに住む家族の構成やライフスタイルに合わせて建築されています。これらの情報を自分と比較することが大切です。
モデルハウスとは異なり、完成見学会では、そこに住むお施主様が必要と判断した設備が厳選されていることになりますから、どんな選択が実用性が高いかなどを見きわめる参考にもなります。具体的な金額を聞けば、いくらかけるとどんな家になるかを知ることができるわけです。

家の見えない部分を見る見学会

完成見学会は、間取りや収納をどのように工夫しているかをチェックできますが、構造や施工の丁寧さなどが確認したいなら、基礎工事現場や構造現場の見学会へ参加してみましょう。
工務店に希望すれば、基礎工事をはじめ、各段階の建築中の現場を見学できることもあります。ぜひお気軽にご相談ください。
基礎工事現場を見学すると、家全体を支える大切な部分である基礎部分を確認できます。基礎の種類(ベタ基礎・布基礎など)、コンクリートの厚み、立ち上がり部分の高さ、配筋の状況、地盤の状況と対策、床下換気口の設置状況など、完成後には見えないような場所を確認することができます。また、地盤改良工事や床組みなども、見学すると、安心できる家を建てるための勉強になるでしょう。
また、やはり完成後には見られない構造部分の見学会などもあります。工法(木造軸組、パネル、2×4など)、柱・梁などの素材や太さ、接合部の仕様、筋かいや耐力壁の配置(家全体のバランス)、気密測定(現場による)、部材の管理状況(雨対策など)など、耐震や耐久性などを確認することができます。

工務店の住宅見学会でチェックすべきポイントまとめ ~見学マナーもお忘れなく

とくに完成見学会の場合は、そこに実際に住まわれるお施主様のご厚意で行われているものです。見学マナーは必ず守りましょう。
新築のお住まいに汚れ・キズをつけてしまうことのないように、手袋や靴下を着用し、小さなお子様を同伴する場合には、お子様から目を離さないといったマナーを守ることが必要です。

トップホームズでは、定期的に山梨県内での見学会を土日などに開催しています
また、日程が合わないという多忙な皆様のために、平日でも見学いただける予約見学会もお申込みいただけます。
どちらの見学会でも、ご予約いただければ、ゆっくりと相談の時間をお取りいたします。確実に相談を受けられたい場合は、ぜひこちらの予約見学会のページからご予約をお願いいたします。
社員一同、皆様のお越しをお待ちしております。

山梨の夏を涼しく過ごすための西日対策

山梨の夏を涼しく過ごすための西日対策

毎日、暑い日が続きますね。とくに耐え難いのが西日の暑さです。冬は暖かく気持ちがいいと感じることもある西日ですが、夏はサウナ状態になってしまいますね。夕方になると、部屋にいられないほどの暑さに苦しむ方も少なくありません。山梨県では、過去最高気温で甲府が5位に入っています。甲府は盆地ですが、空気が乾燥しているので、蒸し暑いというより、焼けつくような暑さですね。
今回は、西日の暑さの対策についてご紹介します。

山梨はなぜ暑くなるの?

お住まいの方はよくご存じのことと思いますが、山梨県は盆地です。盆地は空気の動きが少なく熱がたまりやすいという特徴があります。さらに、都市部ではコンクリートや乗り物、エアコンなどによって熱がたまりやすくなっているので、驚くほど高温になってしまうのです。
山梨県が高温になってしまうもう一つの原因は、フェーン現象です。
熱い空気が山を越えて吹き降ろすと、乾いた高温の空気になり、温度が上昇しまます。
海に面した地域では、海水によって高温になりにくいのですが、内陸で、しかも山に囲まれた山梨県は、高温の風が吹き降ろすことによって、猛暑になってしまうのです。

西日ってどうしてあんなに暑いの?

西日とは、いうまでもなく、西に傾いた太陽の日差しのことです。太陽の日差しは、沈む前に最も強く感じます。
太陽は午後いっぱい、日没までの長い時間、西日として家を照らし続けます。太陽で温められた家のコンクリートが熱を蓄積します。この熱が保ち続けられることと、昼間温まった地面や空気の温度が部屋の中に入ってくるために「西日は暑い」のです。
さらに、西日が当たる時間帯に、私たちは1日の疲れを感じるようです。疲れた身体で強い西日を浴びると、「暑苦しい」と感じてしまうのです。

西日は私たちの生活にさまざまな影響を及ぼします。
まず、室内も室外も気温が上がります。西に窓やベランダがある家では、お昼の前後から日が沈むまで、ずっと太陽の日差しを浴びることになりますから、室内の温度は上昇します。
バルコニーに面したキッチンなどでは、食物の衛生にも気をつけなければなりません。
エアコンをフル稼働しなければ室内の温度が下がらず、夏場の電気代はどうしても高くなりがちです。
家具や畳も日光を浴びて色あせてしまいますから、部屋のレイアウトにも注意が必要です。
家だけでなく、身体にも悪い影響を与え、シミやほくろが増える原因になります。

工務店が提案する、西日に負けないための対策

さまざまなものに悪影響を与える西日。暑さだけでなく、家具の品質や身体への影響を考えると、早急な対策が必要です。ここでは、家づくりの名医である工務店として、暑い山梨の夏を涼しく過ごすためのアドバイスを紹介しますね。

窓に行う日よけで西日をカット!

手軽に西日の直撃から逃れたいなら、まずお勧めしたいのは遮光カーテンです。レースカーテンなどは涼しげに見えても、日光はカットしてくれません。
ただし、上で述べたように、西日が暑いのは、実際に照りつけている日光のせいばかりではありません。長時間温められた地面や建物が、西日の時間帯に室内にこもって放射されるからです。ですから、遮光カーテンは、西日が差し込みはじめてから閉めるのではなく、午前中のうちから閉めて熱を室内に入れないように注意することが必要です。もちろん、西日そのものもブロックしましょう。

遮光カーテンを閉めると、部屋はかなり暗くなってしまいますので、それを避けたい方は、ミラー効果のある糸を使用したレースカーテンなどをおすすめします。こうしたカーテンは、外光を通しながらも、紫外線を防いでくれます。

また、窓ガラスそのもので西日を防御するのが、UVカット率の高い遮熱フィルムを張りつけるという方法です。窓の上部に貼るもの、グラデーションカラーなど、種類も豊富です。剥がすのも簡単なので、夏場だけ使用するといったこともできます。

ただし、これらの方法は、西日によって窓ガラス自体やカーテンが暖まってしまうので、西日対策の効果としては、「そこそこ」です。本質的に西日対策をするなら、窓そのものに日が当たらない対策をするか、窓ガラスの性能を上げるしかないかもしれません。

古き良き日本の伝統的な西日対策

日本の夏といえば、日本家屋にマッチするすだれを思い出す人が多いと思います。
すだれは、家の外側に下げるだけで、カーテンよりも高い遮熱効果があるそうです。家の外に下げるものなので、カーテンのように熱をためこんでしまうこともなく、窓が熱くなるのも防げますね。
窓から少し離れた位置に下げるほうが遮熱効果は高くなります。
ちなみに、すだれというのは原料が竹で天井から下げるものの呼び名で、葦が原料の立てかけて使うタイプのものは「よしず」と言います。立てかけるだけのよしずは、使い方が簡単なので、お手軽に西日対策できますね。

こちらも古くからある日本の知恵のひとつ、打ち水です。
西日が入る庭やベランダに打ち水をすると、気化熱で空気を冷やすことができます。打ち水は日差しが強いうちに行ってしまうと、蒸発した水でなおさら蒸し暑くなることもありますので、日没を狙って行いましょう。
私たちトップホームズが受け継いでいる宮大工の技も、日本の風土にあった智恵の集積です。

メリットだらけの西日対策、グリーンカーテン

近頃人気なのが、植物の力を借りてベランダや庭にグリーンカーテンを作るという対策です。遮熱効果はよしずの2倍もあると言われ、育った植物が西日をカットしてくれます。植物なら見た目にも涼しげですし、それを育てる楽しさも味わえるので、一石二鳥ですね。食べる楽しみまで加えれば、一石三鳥(そんな日本語はありませんが)にもなります。
おすすめはゴーヤやアサガオ、ヘチマ、キュウリなど、夏休みの植物観察の宿題を思い出してしまうような、夏のつる性の植物です。あとはネットを用意すれば、育てるだけです。
お子さんの自由研究や情操教育、食育にも役立つから、もうひとつ、一石四鳥と言えるでしょうか(しつこいようですが、そんな日本語はありません)。
ただし、無駄に伸びた枝の手入れなどはしなければなりませんので、植物を育てるのが苦手な人には、残念ながら向いていません。

庇をつけて西日を防ごう

これから一戸建てを建てようと思われている方は、あらかじめできる日射対策として、日射を遮ってくれる庇を窓につけることを考えてみましょう。スリットを入れることで、夏場の日射はカットするけど、冬場の日射は入りやすくしてくれるようなタイプのものもあります。サッシに付ける庇だけでなく、家の軒を出しておけば、なお効果的です。
窓に庇をつけるときには、窓が高いほど庇を長くしなければなりません。つまり、庇は、どちらかというと小窓の日射対策に向いている方法なのです。
ちなみに庇は1m以上突き出す場合は建ぺい率に含まれますので、新しく家を建てる場合には注意しましょう。

窓の性能を上げて西日をシャットアウトする!

これから一戸建てを建てるのなら、日射熱をカットするエコガラスや遮熱タイプの内窓にしておくのが賢い対策です。窓下の床面をウッドデッキにするのもいいでしょう。
日差しや採光、通風までコントロールすれば、快適に過ごせるようになるだけでなく、冷房が効率的になりますので、省エネ効果もあるのがうれしいですね。することができるのです。

今では、Low-Eガラスを使ったサッシが使っている家も増えてきました。これは中に特殊金属膜が設けられてるガラスで、断熱効果・遮熱効果があります。高断熱ガラスよりもさらに西日を遮断することができます。遮音性もあり、結露防止にもなりますので、窓にまつわる悩みをばっちり解決してくれます。

山梨の夏を涼しく過ごすための西日対策まとめ

西日による暑さは、疲労感や集中力の低下など、住んでいる人の精神状態にも大きく影響を与えます。風水などでも、西日が当たる部屋は凶作用があると言われているそうです。夕方の西日は、太陽自体のエネルギーが消耗しているため、マイナスのエネルギーとのこと。このため、西日を浴びることで、体力を消耗し、意欲がなくなってしまうそうです。
そんなことにならないように、今回紹介した対策の中から、ご家庭にあった方法をピックアップして、なんとか暑さを乗りきっていただければ幸いです。
ちなみに、2階建ての家よりも、平屋建ての家のほうが風通しがいいという傾向がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

お施主様の家を少しでも快適なものにするために、私たちトップホームズも、暑さをものともせずに毎日がんばっています!

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山梨で家を建てる方に知ってほしい、新築の間取り図の用語

[山梨で家を建てる方へ]新築の間取り図に書いてある用語の意味、わかりますか?

家づくりには、普段の生活で目にすることのない独特の略語や用語がたくさんあります。間取り図を見ると、そんな言葉がたくさん並んでいるので、面食らってしまうかもしれませんね。
一般化している言葉もたくさんあり、たとえば「LDK」「動線」といった言葉は聞いたことがあるでしょう。
間取り図を見ると、ドアや窓の表記方法なども独特の記号で描かれていますので、正確に理解するにはある程度知識が必要になってしまいます。
ちょっと知っている、という人も間違えて覚えていたりすることが多いので、この機会に、正しく覚えられているか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

ややこしい!新築一戸建ての建築基準法・都市条例などの制限

建蔽率(けんぺいりつ)

建築面積というのは、上空から見下ろした時の建物の面積のことです。土地全体の面積に対して、この建築面積が占める割合が、建蔽率(けんぺいりつ)です。
土地には、建築基準法や都市の条例によって、建蔽率が制限がされていることがあります。
例えば建蔽率が40%以内と定められている地域では、それを超えた面積の建物を建てることができません。60坪の土地であれば、24坪までの建築面積の建物しか建てられないことになります。
ちなみに、西日を避けるために1m以上のひさしを設けると、建ぺい率に含まれてしまいますので、注意しましょう。

容積率

土地に対してかけられる面積の制限には、建蔽率(けんぺいりつ)以外に、容積率というものがあります。建蔽率(けんぺいりつ)は建築面積、容積率は床面積です。容積率の制限というのは、土地に対して、何%までの床面積の建物を建築してもよいかというものです。
例えば土地面積が50坪あったとして、容積率80%という制限のある土地では、建物の床面積の合計が40坪までしか建築することはできません。

北側斜線・道路斜線

建築基準法や都市の条例では、ほかにも制限があります。
北側斜線・道路斜線というのは、その名の通り、北から検討するのが北側斜線、土地が接している道路を基準に検討するのが道路斜線です。建物の高さに関する制限で、地域によってはこれらの制限がかなり厳しく、2階建てであっても高さを検討し直さなければならないようなこともあります。

接道方向

道路に接していない土地には、家を建てることができません。家を建てる土地には必ず道路が接しています。この、道路が接している方向を接道方向と言います。例えば西側に道路が接しているような場合は、「西側接道の土地」という言い方になります。

場所や目的で異なる、新築一戸建ての窓や戸のいろいろ

引違い

最もポピュラーな窓の形態で、レールの上を横に滑らせて開閉するタイプの窓や戸です。

片引き

引違いは2枚の戸が動くつくりですが、片引きは1枚の戸を開閉するタイプの窓です。開閉しない側は壁になることが多く、スペースが限られているところに開閉口を配置しなければならないような場合に使われます。

両引き(引き分け)

引き違いと同じく2枚の戸ですが、1本のレールの上に戸が設置されており、両サイドへ開きます。大きく空間を開放することができるので、大きな物を搬入する出入り口に使われます。

片開き戸(片開き扉)

引き戸ではなく、ノブのついたドア状の戸です。各部屋への出入り口や玄関で使用されます。

両開き戸(両開き扉)

片開き戸が2枚つらなったもので、開放できる空間が片開きの2倍になります。広めの玄関などで使用されます。

親子扉(親子戸)

両開きの戸と同様2枚のドアがつらなっていますが、片方の扉がもう一方にくらべて小さくなっています。これも主に住宅の玄関に使われます。

折れ戸

浴室やクローゼットなどに使われるドアで、アコーデオンのように折れて開く戸です。

掃出し窓

床の高さから頭の上まである大きな窓です。リビングなどによく使われ、庭やベランダのように部屋から直接外に出る場所に設置されます。

腰窓

最もポピュラーな窓で、下枠が人間の腰程度、90cmぐらいの高さにある窓です。

スベリ窓

縦スベリ窓(縦辷り窓)と横スベリ窓(横辷り窓)の2種類の窓があります。戸における「片開き戸」にあたるものです。「両開き戸」にあたる、両方に開くものは両スベリ窓と呼ばれます。

はめ殺し窓

開くことのできない窓です。日光を取り入れることが設置の目的です。

山梨で新築一戸建ての間取りを考えるならおぼえておきたい用語

動線

人が生活をする上で、日常的な人の動きを表す線を「動線」と呼びます。「〇〇動線」というように使います。
よく耳にするのは「家事動線」「生活動線」といったものでしょうか。
「家事動線」とは、家事を行う際に、その家事を行う人がどのように動くのかを想定したものです。主にキッチン周りを計画する際に使われますが、掃除の際の動きや、洗濯の際の動きなども、家事同線の一種です。
動線を考えることは、間取りを考えるために非常に重要になります。キッチン回りには家事動線、部屋の配置・コンセントの位置・電気のスイッチの位置などは生活動線というふうに、動線を意識せずに間取りを決めることは不可能といっても過言ではありません。
動線はお互いにクロスしないように、一筆書きのような動線を意識すると、無駄のない間取りを考えることができます。

〇LDK

〇には「3」「4」などと数字が入ります。LDKはリビング・ダイニング・キッチンの略で、日本語では居間・食卓・台所となります。
結構間違えておぼえている人が多いのは、リビングを部屋数にカウントしてしまうケースです。たとえば3LDKを「2部屋+リビング+ダイニング+キッチン」と思ってしまうわけです。3LDKは、正しくは「3部屋+リビング+ダイニング+キッチン」のことになります。

居室

居室とは、人が日常的に過ごす部屋のことで、具体的に言うと、リビング・ダイニング・寝室などが居室ということになります。
では居室と呼べないのは? たとえば洗面室・キッチン・トイレなどは居室と呼びません。建築基準法上では、居室には採光・換気・天井の高さ・排煙設備・仕上げ材といった制限があります。人が快適に生活をできるように、基準を満たした設計がされている部屋が、居室なのです。

納戸

居室には採光・換気・天井の高さなどの制限があると書きましたが、これを満たしていない部屋のことを納戸と呼びます。人が生活するには適した空間とはみなされず、主に物入れや倉庫として使わる部屋です。

ウォークインクローゼット

人が中に入り、衣服を出し入れできる広さのクローゼットを、ウォークインクローゼットと呼びます。
クローゼットという言葉自体、なじんでいない人もいるかもしれませんね。昔ながらの押し入れとクローゼットは何が違うのでしょうか。
和室にあるのが押し入れ、と思ってしまいますが、じつは、中にしまうものが異なるのです。押入れには寝具などをしまっていますが、クローゼットは基本的に衣類が中心です。このため、収納スペースとしてのサイズが異なるのです。
寝具(布団)中心の押し入れは、奥行き75cm以上あり、尺単位でできています。クローゼットはハンガーが横に並べられるように、50cm以上という奥行なのです。
外に面していて、土足のまま入れるようなクローゼットもあります。これはベビーカー、自転車のような外で使う道具を収納する空間で、シューズインクローゼットと呼ばれます。
ウォークインクロゼットという名前はちょっと長いので、間取り図には「WIC」などと略して書かれていたりします。

吹き抜け

1階の天井と2階の床がなく、上下階が連続したスペースです。リビングの上や玄関フロアの上などに設けられることが多く、他の方法では実現できない開放的な空間を演出できますが、冷暖房の効率が下がり、燃料費がかかってしまうというデメリットもあります。

まとめ ~山梨で家を建てられる方へ

今回は間取り図を正確に理解できるように、ちょっと専門的な用語について紹介してみました。もちろんこれですべてではなく、他にもたくさんの用語や記号が間取り図には書いてあります。眺めているだけでも楽しいものですが、これはどういう意味だろう?と思ったら、ぜひ施工をする工務店に聞いてみてください。そこにその形式のドアや窓をつけるのは何のためなのか等、工務店が長年培ってきた知恵が、そこにはあります。
私たちトップホームズも、長野県のお施主様の家を数多く手がけ、様々な知恵を蓄積してきました。お施主様から多くの喜びの声もいただいています。どうぞお気軽に間取り図についてご質問してみてくださいね。
現場を知る建築士が新築一戸建てをサポートします」にも書きましたが、通常の工務店では営業・設計・施工が別々の担当者ですが、トップホームズでは、社長をはじめ、お客様の窓口を担当する営業マンが大工の経験者。家一軒を自分の力で建てられるだけの実力があり、設計もできる一級建築士または二級建築士ばかりです。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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誰もが初心者!山梨での家づくりはここから始めよう

誰もが初心者!山梨での家づくりはここから始めよう

今まで漠然とイメージしてきた家づくりが、だんだんとはっきりした形になってきたから、モデルハウスやイベントなどに参加して実物を見たりしたい!でも、そういうところって、一度行ったら強引に営業されそうで怖い、という具合に尻込みしている方、結構たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
家づくりって何から始めればいいのか、誰に相談すればいいかもわからない、そんな方のために、一人あたりの受注数全国1位、”行列ができる工務店”の栄冠をいただいた工務店トップホームズとして、家づくりのスタートはどのように切ればいいか、ということをお教えしましょう。

何のために新築一戸建てを建てるのかをよく考えて、資金計画を立てましょう

まずは資金計画です。家を手持ちの現金で購入する、という方はほとんどいないと思います。ご両親などから資金援助などがあるという方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は住宅ローンを検討することになるでしょう。
援助なども含めて、この全体の資金計画を誤ってしまうと、幸せで豊かになるはずの新居での生活が、住宅ローンを払うために様々な節約を強いられる苦しいものになってしまうかもしれません。
家づくりのスタートはここから 山梨県の工務店トップホームズの[幸せ家づくり標準ガイド]にも書きましたが、次の給料日やボーナスまで我慢するというぐらいならまだしも、そんな生活が何十年も続くようなことになっては、人生そのものの選択を誤ってしまうことになります。資金計画はそれほど大事なのです。
覚えておいていただきたいのですが、家を買うことそのものを目的と勘違いしないようにしましょう。あくまでも、家を建てた後の生活をより豊かにする、ということが家を買うことの目的だということを忘れないでください。
トップホームズは、安易な値引きをしません。その代わり「住宅価格を安くする智恵」をお施主様に提供しています。値引きされた住宅には、より安い建築資材や設備で済ませる必要があったり、職人さんにしわ寄せがいき、工事を手抜きしたり、短時間で終わらせようとしてしまったり、簡単に値引きできるということは、元から余分な利益をふっかけている可能性があったり、その工務店が経営状況が信頼できないことがあります。高い家を建てることも素晴らしいことかもしれませんが、ご家族が本当に幸せに暮らしていくためには、無理な資金計画は禁物なのです。
家を建てた後のライフプランまで考えてくれないような住宅営業マンなど、もってのほかです。情報を集め、生活の方針を立て、しっかりとした資金計画を立てて、間違っても、予算ぎりぎりの家を買わされることのないように強く心に決めましょう。
私たちは、豊富なお客様の実例を知っていますので、資金計画についてもプロフェッショナルです。「大切な「資金計画」だから、私たち工務店に相談してください」という記事をご覧ください。

信頼できる住宅工務店をパートナーに選びましょう

たいていの人にとって、家を建てるということは一生に何度もあることではありません。ほとんどの人が初心者です。
「こんな家に住んでみたいな」という漠然とした夢はあっても、それが正しいのか、それを実現するためにはどうすればいいのかわからないことと思います。
無駄な出費は極力抑えて、それでも夢の実現のために妥協することなく、家族みんなの生活に合った家づくりを行うためには、それを実現してくれる家づくりのパートナーを選ぶことがとても重要です。
あなたが思い描いた夢について、きちんとした提案をしてくれる工務店を選びましょう。
「社員と話せば一発でわかる「いい工務店の見分け方」」を参考に、いい工務店を選んでください。
理想の家の形は、家族ごとに異なります。さらに、家族の中でも様々な異なる思いをみんなが持っています。
これも、[幸せ家づくり標準ガイド]に書きましたが、こうした夢を、どうすれば実現できるか、親身になって一緒に考えてくれる工務店こそ、あなたが頼りにするにふさわしいパートナーです。
いきなり工務店を訪ねるのは抵抗がある、という場合は、その会社が開催している住宅見学会やモデルハウス見学会を訪ねてみましょう。
見学会で、その工務店が建てた家を五感で感じてみましょう。
見学会の際は、「工務店として、現場見学会に参加する方にチェックしていただきたいこと」という記事をぜひ参考になさってください。
一度見学会に行っただけで、強引な営業をかけてくるような工務店は、信用できないところも多いです。信頼できる工務店なら、見学会などに参加しただけでは、しつこく営業してきたりはしません。もししつこい営業マンがいたら、「もう困らない!工務店の営業マンの断り方」という記事を参考にしてください。
私たちトップホームズも、毎月定期的に山梨で住宅見学会を開催していますので、ぜひおいでください。土日以外でも対応可能な予約見学会でしたら、ご都合に合わせてご覧いただけます。

都道府県別工務店住宅見学会カレンダーというWebサイトで、全国の住宅見学会の開催情報を探すことができますので、ぜひ参考にしてみてください。

なかなかタイミングが合わないような場合は、工務店から資料を取り寄せてみてはいかがでしょうか。トップホームズへの資料請求はこちらから行えます。どんなご質問でもお答えさしあげます。お返事もメールでいたしますので、訪問や押売りの心配もございません。「こんなことは?」と思ったら、まずはお気軽にメールしてみてください。やみくもに見学会に申し込んで参加しても、息切れしてしまいますので、まずは資料請求をして、ある程度工務店を絞りこむというのも、お勧めできる工務店選びのコツです。

わからないことは工務店に聞きましょう

家にはたくさんの種類があり、そこにたくさんの選択肢が生まれます。
木造と鉄骨のどちらがいいのかといったことに始まり、イメージだけでいっても、モダンにしたいか、シンプルにしたいか、レトロな感じがいいのか、ナチュラルを目指したいのか、かなり細かく分かれています。外壁や屋根ひとつとっても、モルタルか、サイディングか、タイルか、和洋どちらの瓦か、それとも金属瓦か、カラーベストか、といった具合です。これらすべてにおいて、工法・建て方・間取りなども種類やデザインを自由に選べるのですから、かなり多くの可能性と選択肢があります。それぞれには良いところや悪いところがあり、それを踏まえて家づくりを進めていくことが大事です。
ですので、お施主様として、家づくりのことをある程度勉強することも大事です。もちろん、わからないことがあれば、私たち工務店に聞いていただくだけで構いません。材質の個性や性格、弱点など、単に一般的なことをわかりやすく説明するだけではなく、お施主様のケースに即して、家族構成やライフプランに合わせた親身な提案をさせていただきます。
私たちトップホームズの施工事例はこちらからご覧いただけます。お気に召した家があれば、何でもご相談ください。

誰もが初心者!新築一戸建ての「家づくりはここから始めよう」 まとめ

今回は、家づくりに向かってスタートを切るためのポイントを紹介しました。
こうして家づくりに着手したら、家の大きさと形を決め、収納も含めて間取りを考え、外観など家の仕様やインテリアを決め、そしていよいよ着工と、考えることがたくさん出てきます(間取りについては、ぜひこちらの記事をお読みください)。
しかし、最初の一歩を踏み出さなければ、夢は夢のまま実現することはありません。これから取り組んでいく一生に一度の家づくり、ぜひ後悔しないものにしてください。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

家づくりの豆知識 知ってびっくり、身近な建築由来の言葉たち

知ってびっくり、家づくりにも役立つ建築由来の言葉たち
じつは、私たちの暮らしの中で使われる言葉の中には、建築用語が語源のものが結構たくさんあります。この「結構」という言葉自体も、あとでご紹介しますが、建築用語に由来しているといわれます。
「住まい」は人の生活には欠かせないものです。住まいに関する建築用語から様々な言葉やことわざ、慣用句が生まれたのも、そういう意味では不思議なことではないかもしれませんね。
ここではそんな言葉をまとめてみました。家づくりが始まり、職人さんなどとお話しする機会に、これらの豆知識を知っていると、感心してもらえるかもしれません。
家づくりが始まったら、「大工さんの仕事のジャマになるのでは?」などと心配せず、毎日でも現場に足を運んでもらいたいところです。
お施主様に現場に来ていただきたい日と、見るべきポイントについては、「注文建築の建築現場を訪れたらチェックすべき項目とは?」という記事をぜひご覧ください。

身近な「建築由来の言葉」を知って、山梨での家づくりに役立てよう!

“細部まで丁寧”が転じた「几帳面(きちょうめん)」

「几帳(きちょう)」というのは、平安時代以降、公家の邸宅に使われていた間仕切りの一種です。几帳の柱の表面は丸く面取りされており、両側に刻み目が入った細工が施されていました。本来、その細工のことを「几帳面」といいます。宮大工の技に通じる職人の技術が感じられますね。細部まで丁寧に仕上げられていることから、転じて、「きちんとしたさま」を表すようになりました。
「彼女は几帳面な女性なので、仕事がよくできる」
「私の父は会社では几帳面で、定年退職するまで一度も遅刻をしたことがなかった」
「うちの現場監督は几帳面な男でして、毎朝8時には現場前の道路を掃き掃除しています」
というような文章で使われます。
私たちトップホームズも、代々伝わる職人の技を大切にしています。

家を建てる主役はやっぱり女性?「大黒柱」

大黒柱とは、伝統的な民家建築において、建物の中央に位置する柱のことですが、その語源には諸説あります。七福神の大黒天にちなむという説、大黒柱が台所のある土間に立っていることが多いことから来ています(大黒天は台所に祀られます)。古く朝廷の「大極殿柱(だいごくでんばしら)」から来ているという説などがあります。
大黒柱は、地震が多い日本の暮らしをカバーする知恵のひとつです。
1本1本独立した柱は、左右に揺れず上下に動くように、貫(ぬき)と呼ばれる横木に差し込まれるようにしてつながっています(柱に穴をあけて差しこまれているだけ)。それではさすがに家全体の重量を支えることはできないので、最も太い心柱に全部の梁をかけ、家の上屋の重みを支えるようにしたのです。
この最も太い柱をが転じて家の象徴となり、それを支える人のことを指すようになりました。普通は、家計を稼いでくる男性のことを指すことが多いのですが、台所に祀られる大黒天から来ているとすると、もともとは、台所を守る女性のことを指していたのかもしれませんね。私たち工務店でも、家づくりのお話を進める際には奥様のご意見は最重要なものとして尊重しています。
「彼は、妻と3人の娘を抱える主人にして、一家の大黒柱でもある」
「母子家庭だった我が家では、工場で働く母が一家の大黒柱だった」
「一家の大黒柱である彼は、家族のために毎日一生懸命に仕事をしている」
というような文章で使われます。
トップホームズは確かな目で木材を選びます」という記事でも紹介したように、木の性質を知りぬいているトップホームズでは、良い家をつくるために、硬くて重く、強く腐りにくいケヤキなどを大黒柱に使っています。

二つのものをつなぎとめる「子はかすがい」

子どもがいなければ崩壊してしまうかもしれない家族を例えた言葉で、子どもに対する愛情が夫婦としての縁をつなぎとめてくれるという意味です。
かすがいは「鎹」という難しい字を書きますが、2本の木材をつなぎ合わせる時に打ち込む大きな釘のことです。コの字型をしており、ちょうど巨大なホチキスの針のようなものです。鎹は二つのものをつなぎとめるものから上記のような意味が生まれました。
「あの夫婦は子供がいるから何とか持っているようなもんだ、子はかすがいだよ」
「お隣さん、子どもが生まれてから夫婦喧嘩が減ったみたいだね。子はかすがいって本当だね」
というように使います。
子育て世代の皆様のご家庭では、そんなことはないと思いますが、理想の家を建てるには、お子様にとってどのような環境が必要か、お子様自身のご意見がどうかということも大切な要素のひとつです。家族みんなで話し合って、理想の家づくりを目指してください。

妻をあやめたトンデモ棟梁の逸話が残る「建前」

「表向きの方針」「都合の悪いところをとりつくろった表現」のことを「本音」に対する「建前」といいますね。建前は真面目でも、本音は不純であれば、そのギャップが大きいほど人は面白がります。
木造建築で、基礎の上に柱、梁、旨などの主な骨格をくみ上げること、そしてそのときに行う儀式を「建前の儀式」といいます。主要な骨組みである「建前の儀式」が済めば、どのような家が建つのかがわかるため、基本方針や表向きの方針を指す言葉に転じたといわれます。
建前の儀式については民間に言い伝えられる、こんな逸話があります。
ある高名な棟梁が、玄関の柱が短いというミスに気づいたのですが、すでに建前の前夜のこと、もう直す時間はありませんでした。責任をとって死ぬことも考えた棟梁でしたが、棟梁の妻がその部分を升で補うという名案を思いついたため、無事に建前を済ませることができました。しかし棟梁は、その秘密が発覚することを恐れて、なんと妻を殺してしまいます。妻を弔うために棟に飾られたのが、女の七つ道具である口紅・白粉・櫛・かんざし・鏡・かつら・こうがいだったとのことです。まさに建前にこだわったために妻を殺してしまったことから、都合の悪いことをとりつくろった「建前」という言葉が生まれたといいます。
「日本人は建前は話しても、本音はなかなか明かさない」と言われます。建前は、「空気を読む」「忖度する」といった日本人独特の処世術に根ざしており、とくに外国人には理解しにくいようです。

弓矢4本から来ている、「束の間」

「束(つか)」というのは長さの単位で、弓矢4本分の長さで、指4本でひと握り分ほどの短い幅を指します。これが転じて、時間の短さを表す言葉として使われるようになりました。建築でも、短い柱のことを「束」といいます。
「束の間の夢」「束の間も忘れない」などというように使いますね。
私たちトップホームズは、お客様の幸せのことを束の間も忘れたことはありません。

今でも建築図面に書いてある?「いの一番」

最近ではあまり使われなくなった言葉ですが、「いの一番」というのは、一番最初にする、という意味です。
「いの一番」とは、家を建てるときに最初に柱を建てる位置のことを指します。柱の配置は「番付」というもので決められていますが、横方向はい・ろ・は…で、縦方向は一・二・三…となっています。基礎ができて最初に柱を立てるのは、「い」の「一番」。そこで最初の掛け声が、「いの一番」なのです。
「基礎コースは、基本をかためるための内容なので、いの一番に受けていただきたいものです」
「待望の松風呂が完成したら、いの一番に夫婦でつかりたい」
というように使います。
ぜひ一戸建て建築の現場を訪れて、い・ろ・は…、一・二・三…と採番された建築図面を見せてもらってください。

商人の見栄から来た「うだつが上がらない」

「うだつ」は「卯達」と書きますが、昔、隣家との境に設けられた袖壁のことです。ひしめき合って建っていた町は火事になると燃え広がってしまいますので、それを防ぐために、卯達を防火壁として立てるようになったのです。この防火という本来の目的以外に、次第に装飾として流行りはじめ、とくに商人たちが競い合って豪華な卯達を建てるようになったことから、「なかなか出世しない」「地位が上がらない」「生活が向上しない」「ぱっとしない」さまを、「うだつが上がらない」と表現するようになりました。
「もう20年も働いているのに、ほとんど給料も上がらず、役職もつかず、うだつが上がらない」
「いつまでたってもうだつが上がらず、独身のままだ」
「うだつが上がらないから、いつも生活に困っている」
などというように使います。

住宅建築にも大切な、「らちがあかない」の「らち」

「埒(らち)」というのは、囲いや仕切りのことです。もとは主に馬場の周囲に設けた柵のことを言いました。馬を走らせて勝負を競う「競べ馬」の際に、この柵が開くまで競技が始まらないことから、なかなか思うようにものごとが進まず、途中で止まっているような状態のことを「らちがあかない」というようになりました。
「電話では、埒があかない」
「押し問答が繰り返されて、いっこうに埒があかない」
というように使います。
ほかにも「埒」を使ったものに「不埒(ふらち)」という言葉があります。これは柵がない、つまり法や道徳にはずれており、道理がないという意味で、「不埒な行い」などというように使います。家づくりにおいては、守るべき「埒」(法や道徳)が数多くあります。私たちトップホームズも、工務店としてそれらをしっかり守って皆さんの家づくりをサポートしていきたいと思います。

お施主様の「満足」につながる言葉、「結構」

元は漢語で、建造物の構造、組み立て、構成を意味する言葉でした。日本に輸入された際に「計画」「もくろみ」といった意味で用いられるようになり、さらにその計画を「みごとだ」「立派だ」と評価する用法が生まれたことから、言葉としての意味が拡大し、今では「満足できる状態であるさま」を表すようになりました。工務店として私たちが目指しているのも、お施主様の「結構」という言葉です。
断りの言葉として、「もう結構です」という言い方がありますが、これは意外と最近生まれた用法です。「十分満足しているから、もうこれ以上は必要ありません」といった丁寧なニュアンスが元になっています。
「結構おいしい」というように副詞表現として用いられることもありますが、この場合は、「十分とは言えないが、思っていたよりも満足できる」というような意味になります。

混ぜて練って叩くから、「たたき上げ」

「たたき」は「叩き」ではなく、「三和土(たたき)」が語源です。これは「敲き土」の略語で、三種類の材料(赤土・砂利などに消石灰とにがり)を混ぜて練り、叩きかためることから「三和土」と書かれるようになりました。
現在の三和土は、コンクリートで仕上げられていますが、もともとは、長崎の天川土、愛知県三河の三州土、京都深草の深草土などといった「敲き土」に石灰や水を加えて塗り、叩きかためて作られていました。この叩き方が生半可だと良い土間にならないといわれたことから、下積み時代の苦労を経て一人前になることを「たたきあげ」というようになりました。叩き方ひとつにも、家づくりの職人の技が光っている様子が伺える言葉ですね。

夏に建てる蔵はNG?「ぼんくら」

語源には諸説ありますが、そのひとつは「盆蔵」から来ているというものです。土蔵というものは空気が乾燥している冬に建てるのが普通で、夏に建ててしまうと、土の表面ばかり乾燥して平均的に乾かず、役に立たない土蔵になってしまうと言われます。つまり「盆の時期」に建てられた蔵が使いものにならないことから、ダメな人のことを「盆蔵」というようになったというものです。

せっかくのデザインを台なしにする「羽目をはずす」

「羽目(はめ)」とは、建物に平らに張られた板張りのことです。せっかくきれいに張られた「羽目をはずす」と、建築としての意匠が台なしになってしまいます。このことから、調子に乗って度を超すようなふるまいを「羽目をはずす」というようになりました。外壁にかぎらず、新しい家のインテリアデザインは、台なしにならないように注意して使いたいものですね。
現代では、「昨夜はつい飲みすぎて、羽目をはずしてしまった」などというように使いますね。

山梨での家づくりにも役立つ豆知識 まとめ

いかがでしたか。
このほかにも、「段取り」「棚上げ」「縄張り」「畳みかける」「縁を切る」「仕切る」「落とし込む」「適材適所」「根回し」「釘を刺す」など、本当にたくさんの住まいの言葉が、現代の日本で普通に使われています。
言葉の語源をたずねることは楽しいものですが、まさに目からウロコが落ちてしまいますね。
職人さんたちの働きぶりがわかる言葉もたくさんあるので、よく知っていると、家づくりの勉強にもなりますよ!

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
家づくりに役立つ記事を他にも掲載しておりますので、ぜひ下のリストからお読みください。

現代の一戸建てにも引き継がれる、驚くべき宮大工の技術とは

継承者の少ない宮大工とは

宮大工は、主に神社や仏閣などの伝統建築を手がける職人のことです。「宮大工」の「宮」とは、神社や仏閣を「お宮さん」と呼んでいたことに由来しています。
その歴史は、はるか飛鳥時代に飛鳥寺を建てた僧侶に遡ることができるといわれています。あの聖徳太子も、この僧侶から教えを受けて法隆寺を建立したとのことです。

宮大工の技術・技法は、長い時代をかけて、師匠から弟子へ口伝で継承されてきました。宮大工はかつては日本全国に数百人いたと言われますが、現代では正統に継承している方は100人ほどしかいないそうです。人数が少ないため、各地の文化財を渡り歩いて修理をしており、そのことから「渡り大工」とも呼ばれています。

日本古来の住宅に使われていた木組み工法とは

地震の多い日本では、古くより、神社や仏閣などの建築物は「木組み工法」で建てられてきました。木組み工法とは、釘や補強金物を使わずに、木自体に切り込みなどを施し、はめ合わせていく工法のことです。神社や仏閣などのがっしりした骨組みはこの木組み工法によるものです。

宮大工は、この木組みの技術を習得しています。宮大工は使用する木材をすべて手作業で加工します(これを「手刻み」といいます)。手刻みによる「継手」「仕口」といった技術によって、木材を強固に組み上げていきます。その加工のために使用する道具類も、すべて職人自身が作ります。
こういった作業には、「木を読む」ための技術が必要になります。木の生育常態やそれぞれの木の性質を読み、どういう用途に適すのかを判断します。木の個性を見抜き、性質にふさわしい刻みを入れることで、木の本来の力を最大限に引き出しているのです。棟梁が綿密に木の性質を読みながら、接合部分だけではなく、長さや断面、見え方などのバランスを考えてその材に適した材配置を行っていきます。そして、材を押さえ込んだり、材を跳ねだしたり、差したり、抜いたり、締め込んだりという判断を的確にしていきます。

工務店の住宅建築にも活きている、精巧きわまりない木組み工法の手法

「継手」は、材木の長さを増すために材を継ぎ足すときに使われる手法で、土台や桁に用いられる「腰掛鎌継ぎ」や、土台や桁、小屋梁等で使われる「台持ち継ぎ」、その他「追掛け大栓継ぎ」「腰入れ目違い鎌継ぎ」「大栓継ぎ」など、複雑な種類があり、それを駆使するためには、正確に木を加工する技術が必要です。完成品からは、どのように組み合わせたかはわからないくらい精巧な技術です。その細工の緻密さと複雑さは驚くべきものです。

「仕口」は、2つ以上の材を角度をもって接合させる手法です。土台と柱とのつなぎ目、梁と桁とのつなぎ目などを組むときに使われます。「兜蟻掛け」「大入れ蟻掛け」などがあります。

宮大工は垂直・水平・斜めに複雑に組み合う木材の接合部分を「曲尺」という道具ひとつで巧みに造り上げていきます。これが「規矩術(きくじゅつ)」と呼ばれる方法で、経験や言い伝えによる工匠間の秘伝であったとされています。

規矩術は高度に洗練されている技術です。屋根に反りをつけたり、垂木を放射状に展開したりといった驚くほど美しい曲線を実現できるのです。三角関数や微積分、平方根なども応用されたものと言われ、円や六角、八角なども自在に作れます。機械やコンピュータがどんなに発達しても、寺院や数寄屋建築には必須の技法であり、 現在の建築工学から見てもまったく遜色のない、世界に誇れる日本の建築技術です。

木を知りつくした宮大工の技が光る、山梨県の工務店トップホームズ

機械で一律に加工せず、人の目と手を生かした手刻みにこだわる宮大工の工法は、木を知っているからこそ成り立ちます。木は、どんなに乾燥した材であっても、時間が経過すると、「動いて」しまいます。継手や仕口といった手法は、そうした木の性質を踏まえたうえで考え出されたものです。
継手や仕口の手法、そして規矩術といった宮大工の技術には、先人たちが長い時間をかけて試行錯誤を繰り返し、培ってきた伝統の技や智恵が生きているのです。

1854年創業のトップホームズは現社長の外川秀之が5代目として宮大工の技術を継承しています。受け継がれた宮大工の建築技術を融合し、社寺はもちろん、一般住宅や別荘建築に生かしていきたい考え、『宮大工の技術で建てるスーパーログハウス』『団塊世代の古民家風平家』『子育て世代の幸せ住宅』などを開発し、多くの施工実績を残しています。
寺社建築の施工事例も、白山神社拝殿、富士御室浅間神社拝殿、妙法寺本堂、如来寺本堂、浅間神社々務所、白山神社手水舎、達磨堂(六角堂)、白山神社々務所、如来寺手水舎、河口湖水天宮など、山梨県・長野県に多数あります。
山梨県の皆様の家を建てるのは、そんなトップホームズが”心”と”技術”で選んだ職人たちです。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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